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【か、カウ…】牛金【ゴールド…?】
10:2002/11/02(土) 12:48
中根東竜 2002年02月20日水曜日 00時43分
『晉書』の話題が出ると登場する、中根です(笑)
>「或いは曰く、(司馬)睿の母、実は琅邪(王・司馬覲)の小吏牛金と通じて睿を生めり、と」
明の庶民向け歴史書、馮夢竜の『智嚢』(ちのう)
にも似た記述があります。
まあ、庶民が読む本ではこういう誤りが流布していたんでしょうね・・
世界ふし○発見でトンデモ本が良く出るようなものなのかなぁ。
>NOBさん
>ところで、晋書って逸話や小説の類も何でも取り込んでしまったため「二十四史中最悪」とも評されたりしていますが、
基本的な評価としては、それはあたらないですね。
『晉書』は『三國志』よりも評判が悪いのですが、
それでも他の本よりはずっといいとされているようですよ。
正史を全部読んで研究ノートを書いた
趙翼先生という清の歴史家の意見はこんな感じです。
「『晉書』はおかしな逸話が多いが、それでも文章も上手いし『魏書』『宋書』よりは遙かに上だ。(中略)『十六國春秋』(五胡十六国の野史)とは比べものにならない」
(趙翼『二十二史剳記』より、意訳)
『晉書辞典』もこれに賛成のようです。ここらへんが妥当な
定説じゃないかな、と思いますが。
>元帝の出自の話などのような志怪逸話みたいなものは全部各伝の末尾に分けて記述されていますよね。
これは確かにそうですねぇ。うーん僕はこれまで気づかなかった・・
やはり、作者たち(『晉書』は18人のスタッフの分担執筆)
の史料に対する見識なのでしょうか?
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