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袁紹はナゼ過小評価される!?
24:上田散人 2003/06/22(日) 19:09 >ところで、ネットで三国志の小説をたまに読むことがありますが、ヤハリ目立つのは、説明の長さ。 そこらへんは当然分量もありますが、やっぱり演出でしょう。 ただ単に「説明的」だったらたとえ一字一句でもハナにつくわけですし。 例えば蒼天航路の18巻・203話の冒頭の、三人の男が蝋燭に火をともして討論しているシーン。 私は蒼天航路ってちまたで「名場面」や「見せ場」と言われているシーンより、 こういう何でもないシーンが好きなんですが、 ここでは現時点において考えられる曹操軍の対外政策が語られるだけでなく、 まず蝋燭に火をともして言い合っているというビジュアル面での演出があり、 そのすぐ後に現れた郭嘉の言う「後進とやらに慕われて云々→あんたらから戦の匂いがしてこない」 という弛緩した曹操軍の雰囲気をあらわす演出にもなっているんですよ。 よくよく二重三重に無駄のない「演出」が仕掛けられているもんですけど、 それくらい何の事はない、当然だと思うでしょ。その当然が絶えず通奏低音しているのが大事なんです。 下手な小説や漫画だと、これがイチイチ流れをさえぎった 「説明」「状況概略」になるから、読んでてもう苦痛になってくるんですよ。 横山光輝だったらイチイチ家臣が名乗り出て、手を広げて喋って、 「ふむぅ」って殿がアゴに手を当てて(笑)、その繰り返しばっかり。 いや、横光三国志は下手な漫画じゃないですけどね(笑)。
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