袁紹はナゼ過小評価される!?
15:★ぐっこ2003/06/21(土) 20:32
確かにご説ごもっともでございます。個人ベースのものならともかく、
立派に本屋に売られてる三国志作品や他の歴史小説などの中にも、明らかに
作家の勉強不足が伺えるものが散見できますね…。
特に三国志作品の場合、ハッキリ分かってしまうぶんツッコミどころ満載。

前回の書き込みでは言葉不足でしたが、私は別に演義嫌いとかではありません。
というかむしろ好きです。ただ、基本的に「二次作品の二次作品」というモノが
苦手なんだと思います。

>「演義的個人劇」の呪縛の内、お釈迦様の手のひらの上に終わってるってーの。
コレに関しては、意見が分かれるところでしょうね…。小説である以上、人間が
活躍してなんぼ。史料の解釈で許される範囲ならば、むしろキャラクターとしての
特性(能力含む)を出すのは、私は問題ないと思います。それこそ袁紹一党とか。
ついでに歴史上の出来事や戦の勝敗は、自動的に発生する訳では無論なく、あくまで
人間が基ですからね…。
バックボーンや時代背景だけで物語が動いてしまっては、それは小説ではなく歴史解説書
ですし。

>有史以来の中国社会そのものへの深い見識を有し、広く当時の文化的、制度的、思想的、
>地理的背景を理解し、そこまで踏まえて「物語」を構築してみせてこそ、
>凡庸でありきたりで演義に引きずられていない「三国志」モノができるんだっつーの!

はっはっは。明らかにうちとこのコンテンツ選に漏れますな。
私も多少は中国史とか風俗史とかを勉強しましたけど、とてもここまで断言できるほどの
知識はありません。一生かかっても、きっとたどり着けないでしょう。

「演義の呪縛」…は、容易には解けないと思います。そもそも三国迷の大半は、「演義」
スタートですから、何とか面白い三国志小説を、と熱中する事自体が、既に羅貫中の術中
と思えなくもなく。思えば、ここまで完成されたノベライズってのは、世界中探しても、
そう見つからないかも。
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