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【自薦】オススメの学術三国志書籍・サイトを教えてください【他薦】
1:★ぐっこ 2003/07/19(土) 10:11 世間様は夏休みになったようですし、とりあえず新企画でも。 ここ半年ほど、三国志を真面目に考察する機会から遠ざかってましたが、 私的にはおおよそ現状でのスペックを脳に吸収し終えたような気がしますので、 気を改め、初心に戻って見聞を広めたいと思ってます。 というわけで、突然ですが皆様お薦めの三国志書籍とか、学術系の サイトとかを教えて頂けないでしょうか〜? サイトTOPのリンクに、主な巡回先と購入済の主な資料は並んでますが、お気になさらず。 私以外の方のためにも全然既出OKですので、「ココだけは抑えとけ」「コレくらいは読め」 ってな優良資料をご教授下さいませ! 論文系も大歓迎。 よろしければ、その中の一押しポイントとか寸評とかも添えて頂ければ有難いです〜(゚∀゚)
2:★ぐっこ 2003/07/19(土) 10:35 ちうわけでとりあえず私も一冊〜。 とりあえず親しみやすいジャンルからいときますが―― 【中国社会風俗史】尚秉和・著 和田成明・訳(平凡社) コレ、今中国史系のコンプリート目指してる東洋文庫の151巻目。 三国志の小説とか描くときに、ある意味一番必要性を感じるのが、当時の生活 についての資料。 でも、三国志あたりまで遡って風俗やら生活習慣とかを克明に説明してくれてる資料って、 少なくとも日本には大して出回ってないんですねえ… そんな中、私的に良書としてきらりと光ってるのが、この【中国社会風俗史】。 服飾、料理法、都市の様子、商業、旅行、迷信、奴隷の実際、休日の過ごし方etc… これらを、けっこう細かく解説してくれます。 この本のいいところは、色んな風俗的慣習の起源からスタートし、その変遷を資料付きで 明清くらいまで解説してくれるところ。 逆に言えば三国志時代以外の解説が多いわけですが、前後のつながりが掴めるので、OK。 セットで【荊楚歳時記】もオススメ。
3:左平(仮名) 2003/07/19(土) 12:27 では私も。時代の幅を広くするともういくらかあるのですが…。 『中国古代の生活史』林巳奈夫・著(吉川弘文館) 太古〜三国あたりの出土物から、当時の生活を考察しています。こちらは「モノ」からみてますので制度的なものの説明はあまりないですが、図や写真が結構あるので、イメ−ジがしやすいですね。
4:左平(仮名) 2003/07/19(土) 12:37 もう一冊。こちらは、玉川さんには不要かも知れませんが…。 『西晋の武帝 司馬炎』福原啓郎・著(白帝社) 三国時代を終わらせた晋武帝・司馬炎を軸に、三国後期から西晋の滅亡までの流れの概要が書かれています。漢の武帝と晋の武帝、一見同じ諡号ですが実は異なる(漢−孝武皇帝 晋−武皇帝)とか、武帝の皇后・楊氏は二人いたというのは、これで初めて知りました。 タイトルは司馬炎ですが、仲達以前から書き始められてますので、ちょっとですが、三国志の時代と絡んできます。 なお、同社からは、他にも人物を軸とした中国史の本が出ています(始皇帝から林則徐まで、全12冊出てます)。
5:左平(仮名) 2003/07/19(土) 21:53 調子にのって、もう一冊。これは、三国志と絡むのは宮城谷三国志のとっかかり部分くらいですが…。 『秦漢帝国』西嶋定生・著(講談社学術文庫) タイトルの通り、秦から後漢(初期・中期)時代の概説が書かれています。当時の羌族の叛乱についても言及されています。 こちらと『魏晋南北朝』(川勝義雄・著 講談社学術文庫)の末尾には参考文献の名・著者名等が付記されているので、かなりおすすめです。
6:★ぐっこ 2003/07/20(日) 13:36 感謝×3! 実は『中国古代の生活史』は、まだ未読であったりします。サポ掲とかでもオススメ のようですので、今度手を尽くして探してみまつ。 あと、『画像が語る中国の古代』(平凡社)は、絶対に押さえておきたいところ! 一見して全然学術書っぽくないですが、内容はかなり濃い。これも、当時の図版から 食材や調理法、生活様式なんかを分析・解説してくれる良書。古書市で見つけたら絶対に 買うように。 『西晋の武帝 司馬炎』。白帝社の中国歴史人物選シリーズも、いずれコンプリート したいですねえ…。 司馬某がゾロゾロ出てくるので、東晋近くまであまりじっくり調べてない時代ですのが、 こちらで本腰入れて勉強したいです。 『秦漢帝国』 これまた、三国志からは離れてますが…秦漢あたりも必須ですね。 あまり三国志外へ手を広げすぎると、興味も集中力も分散してしまいますけど。 秦漢については、かなり著作も充実してますので、調べ甲斐もあるでしょう。
7:もす 2003/07/21(月) 04:06 そういや、私は風俗関係の本って持ってなかったり。 振り返ってみると、概説や概略で手に入れてる知識ばかりですわ。 すぐにでもお二方の推奨書をあたってみます(^^) それでは風俗論や概略論についての書籍が続いたので、私は思想から。 『老子・荘子』 講談社学術文庫 森三樹三郎 著 この書籍では、漢代からメジャー化した老荘の教え、老荘から変化した黄老思想、 さらに徐々に後漢代から浸透していった仏教、そして仏教と老荘の関係などが主に描かれています。 三国時代との関連で言うと、桓帝や霊帝、張角、五斗米道、サク融、竹林の七賢といった 面々の登場がソソりますね。 老荘思想は民間に特に浸透し、豪族層でも隠れ支持者の多くいました。その老荘が生まれたのが戦国期、 広まったのが南北朝、その合間である漢〜三国は雌伏期・浸透期にあたります。 タイトルから思想ということで敬遠されがちだとは思いますが、意外に結構お勧めです。 それにしても平凡社はさすがですねぇ。お勧めの三冊(?)はマジ欲しい…
8:★ぐっこ 2003/07/21(月) 21:08 思想! そうですよねえ、私もコレ色んな本から囓り読みしただけで、 「じっくりと一冊」ってのはやってない… こと思想に関しては、流動的というか、著者によって解釈が分かれる 事も多いので、より多くの本を読まねばならないところ。 まずはもす様オススメのこの本を探してみるです! 学術文庫!コレもコンプしたいな〜。サイズが手頃ですから、 電車内で読めるのがグー。 そういや、ネコが中国に輸入されたのも、仏教の伝来と同じ時期 でしたっけ?教典囓るネズミ取り用として。
9:玉川雄一 2003/08/30(土) 17:36 川勝センセの『魏晋南北朝』買ってきますた。 しかしよく考えたら、この本って真っ先に押さえておかないといかんのでしたでしょうな。 んー、楽しみ楽しみ♪
10:★ぐっこ 2003/08/31(日) 21:46 義兄上「魏晋南北朝」ゲトおめ。つうか、私もつい最近学術方面へ 傾きかけたのに、無双のおかげで夢見るアリスチャンに戻っちゃった。 これも会社のせいです。きっぱり。 そんな私ですが、3、4日前、古本屋で「図解雑学諸葛孔明」を 450円でゲト。いい買い物をしたっす! 内容は、例によって渡邊節の効いた名士論でしたが、荊州方面の 豪族連中をやや掘り下げて解説してあって、読み応えは充分。 ぶちゃけ、「図解雑学三国志」とかぶる部分が多いので、両方 買う必要があるかどうかは微妙ですが、後半の、平話→演義を経た 「諸葛亮像」の変遷解説は、けっこう面白かったです。
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