下
名士に関する記述、訳せず・・・。
7:★ぐっこ 2003/11/15(土) 00:07 (゚∀゚)! japanさま、救援多謝! 今日カンニングのために礼記と塩鉄論図書館で借りるつもりだったけど、 間に合わなかったよ…(´・ω・`) あー。だいたい埋まってますねえ。 あと残っててややこしそうなところは… 莫不屈體卑辞、重幣請交 のあたり。 莫不は「アラザルナシ」で、二重否定の意味かなあ…。屈體卑辞は、 常用漢字に直すと「体を屈して辞を卑しうする」…まあセットで へりくだる意味の常套句と思います。 で、この二重否定はどこまでかかってんだ(^_^;) たぶんAS様も そのあたりで意味がぼやけてしまったのではないかと。 重幣請交は、幣(贈り物)を重くして交わりを請う、てなニュアンス。 んー。総合すると、 「天子が遜らないことが無く、礼物を贈って交わりを請う(人物)、これ いわゆる天下の名士というやつだろう」 …という感じではないでしょうか。大きくは外れてないと思いますし、私レベル の調べ物だと、この程度のニュアンスだけで満足して読んでます(←だからたまに 凄い勘違いをする)。 今閻閭少名士、官司無高能、其故何也? 清議不粛、人不立徳、行在取容、故無名士。 閻閭は、閭閻の間違いでしょうきっと。そう信じましょう(^_^;)。 当然コレも対句になってるので、 「いま在野に名士無く、官界にも有能な人物がいない。何故?」 「清義(清談?)が蔑視され、人は徳を立てず、おべっかばっかりだ。だから名士など居ない」 …というカンジでしょうか(^_^;)これまたニュアンスだけですが。 >劉頌 (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル…またタイムトラベル!? 問題となるべきは、陳矯伝でいう「劉氏の娘」というのがホントに 「劉頌の娘」なのか否かですが…
8:AS 2003/11/18(火) 03:27 おお、もうこれでほとんど訳もできたようです。 ぐっこ様、japan様、本当にありがとうございました。 一応、続きで核になりそうな部分を書いておきます。 2.旧時指以学術詩文等著称的知名士人。 昔の学術詩文等で有名な人のこと(←これはマズイ訳かも)。 著称=有名、知名=有名ですよね。。。? 3.指恃才放達、不拘小節之士。 世俗にこだわらず小さいことにとらわれない者(っぽい)。 4.指刑名之士。 法律の士のこと(のような)。 以上のようです。 最も気になるのは2の呂氏春秋からの注で、 “由此為天下名士顯人、以終其壽。” “有一士族、読書不過二三巻……多以犢、珍玩交緒名士、甘其餌者、遞共吹嘘。” といったところなのですが、(ちなみに……の部分は略している訳ではありません。もともとそのように書いてありました)もうここまでくるとサッパリ意訳すらできません。ぁぁぁ。。。
9:★ぐっこ 2003/11/20(木) 00:52 (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル 前後のつながりが解らないので意訳も不完全、もはやお手上げでございます… 由→なお〜が如し だとすれば、何かの例えとしてあげられてる注釈なんでしょうかにゃ? ううむ。管理人の立場上、間違ってるかもしれない意訳をバーンと上げるのも怖いし、何より こっぱずかしい(;´Д`) やはりここは専門に頼むしか。
10:中根東竜 2003/11/23(日) 17:50 >2.旧時指以学術詩文等著称的知名士人。 これは現代中国語の文章ですね。 現代中国語の辞書を引くべきだと思われます。 >3.指恃才放達、不拘小節之士。 世俗にこだわらず小さいことにとらわれない者(っぽい)。 「自らの才能を恃み、細かな儒教の儀礼にとらわれない 人物」でしょう。放達というのは儒教的儀礼に反発する 人物をあらわすときに良く使われる言葉のようです。 用例としては世説新語任誕編にあります。 >4.指刑名之士。 法律の士のこと(のような)。 法家で良いと思いますが、どうでしょうか・・ >ぐっこさん >閻閭は、閭閻の間違いでしょうきっと。そう信じましょう(^_^;)。 漢文では、熟語の上下をひっくり返すことも結構有りますから 間違いとは言えませんよ。
11:中根東竜 2003/11/23(日) 17:57 指摘、続きます。 >ぐっこさん >清義(清談?)が蔑視され 清議は清談とは異なり、清談のような現実逃避 的な議論ではない、儒教に則った清高曠達の政治論を指す ようです。魏晋の頃ですと傅玄に用例が有ります。 「見識の高い政治論が蔑視され」とでも訳しておきますか・・ わたしもこの部分の訳には未だ自信がもてません・・ しかしASさんも難しい文章を読んでおられますねぇ。
12:★ぐっこ 2003/11/23(日) 23:50 おー! 中根東竜さま、御指南ありがとうございます! 急に漢文訳が振られたからパニクっておりました…(^_^;) しかし書斎中掘り起こしても、高校時代のテキストしか出てこない… 親父のひとが中国に全部持っていっちゃったのか…(-_-メ) >熟語の上下をひっくり返すことも結構有りますから これですこれ! 何か法則あるんでしょうか? 「閻閭」「閭閻」では 検索してもヒット数違うんですけど、どちらも単語として存在することには 違いないですし…。返り点振ってある文だと特に気づかないんですけど… >ASさま 確かに難しいのに取りかかっておいでですねえ…。呂氏春秋にしても、礼記にしても、 ピンで探せば訳本もあるでしょうから、図書館のサイトで検索して、カンニングする というのはどうでしょう(^_^;) 史学科のある大学図書館だと、他のぶんも何個かあるでしょうし…
13:AS 2003/11/24(月) 05:16 返信が遅れてしまってすみませんでした。 中根東竜さま、ぐっこさまレスありがとうございました。 今しばらく考えをまとめるお時間をくださいませ。 もう少し紐解いたのち、再度レスさせていただきたいと思います。
14:AS 2003/11/29(土) 04:23 すみません、まずは >旧時指以学術詩文等著称的知名士人。 に関して、旧時=昔、指す、以って学術詩文等を、著称=有名な、知名士人=有名な士人、ということで やはり昔の著名な学術詩文等を以って有名な人士、という感じにしか訳せないですね。。。 >用例としては世説新語任誕編にあります に関して、ちょっと放達の二字を見つけることができませんでした。広漢和辞典では「きままで物事にこだわらない。気ままにふるまう。」とあるので、儒教儀礼に反発するということになるのも分からなくはないのですが。 >>4.指刑名之士。 法律の士のこと(のような)。 >法家で良いと思いますが、どうでしょうか・・ に関して、本来は 原文 “自是之後、名士迭興、晋用咎犯、而斉用王子、呉用孫武、申明軍約、賞罰必信、卒伯諸侯” 訳 “この後にも優れた兵法家が現れた。晋の咎犯、斉の王子成父、呉の孫武など、いずれも軍令を明らかにして、賞罰を正しく行い、王を諸侯の覇者とした。” という注を引いているんです。咎犯や孫武って法家だったのでしょうか?特に兵家のイメージが…。っていうか王子って人名なんですか?ちょっとそっちの時代には詳しくないので…。
15:AS 2003/11/29(土) 05:34 ##### 追記 ##### 大漢和辞典には 2.名家法家の士をいふ。 〔稱謂録、美稱、名士〕漢書、聞、張耳陳餘両人、乃魏之名士、名士二字、始見月令、云、聘名士、又史記律書亦云、自是之後、名士迭興、謂名家法家之士、非有名徳有詞章之謂也、履園叢話、言之頗詳。 とあり、特に“史記律書亦云(中略)謂名家法家之士…”とあるので、やはり法家と考えるのが適切であるようにも考えられるのですが。。。相変わらず自身はありません…。
16:★ぐっこ 2003/11/29(土) 10:57 [sage] …まず最初に確認しておきますが、この掲示板は単なる雑談掲示板であって、 ボランティアで和訳を承る便利なサービス掲示板ではありません。 どうしても解釈に揺れが出来るので、他の参考意見を訊いてみる…という程度 ならばともかく、長期にわたって質問側に回られてしまうのは、管理人的に辛い ところで…まずご了承下さいませ…(^_^;) 呂氏春秋にしても塩鉄論にしても、訳本なり和刻本なりが大型図書館に所蔵されて いるはずですので、まずは人事を尽くしてみてください。 >放達 ケースバイケースでしょうか? 挙げられている人物がモロその種の言動で有名ならば、 儒教儀礼、というか当時の常識をものともしないタイプという意味で使われているの と思われます。確か「通脱」も反儒と似たようなニュアンスでしたっけ? >刑名 なるほどー。大漢和辞典に載ってるならば、用例としては確実でしょう。 今し方ざっと調べてみましたが、「刑名」だけだと法律全般ではなく、人事に関する 評価基準のような用い方をする場合もあるんですねえ…。 でも今回は「軍令を明らかにして、賞罰を正しく行い」と分かりやすい注釈もあるよう ですので、学派としての法家に限定するより、規律に峻厳な人士、というのもアリではないかと。
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名士に関する記述、訳せず・・・。 http://gukko.net/i0ch/test/read.cgi/sangoku/1068560060/l50