下
「司州」という表記について
38:むじん 2004/02/05(木) 02:42 なるほどー。時代的にさほどタブーじゃなかったんですかね。 たまたま徐宣が厳しかっただけとか…。 『曹瞞伝』は抜き出してみると案外曹氏への悪意はないみたいです。
39:★ぐっこ 2004/02/06(金) 00:10 おっと、japanさま、bannruばんるさま、またまた情報ありがとうございます! 当然の帰結として、丁氏の嫁ぎ先に丁氏が嫁に入り…と同姓婚どころか近親婚っぽい 香りがぷんぷんと… しかし>>34ワロタ。 なるほど、ニュアンス的には 糸冬 了 でカタをつけた感も… >秦漢風俗 あ、読みたい(;´Д`)ハァハァ… なるほど、上の方へいくと、それほど珍しいことでもなし… 皇帝にしたって、けっこう外戚になる一族は限られてますから、搓c后やら竇皇后やら、何代かごとに 同じネーミングの人が現れますしねえ。 戦国やら春秋やらにまでいくと、諸侯どうして頻繁に婚姻がありましたから、それこそ兄妹婚ギリギリの ぶんとか。 ハイソサエティになるほど、古例を逆手にとって、そういうタブーが気にならないものかもしれませんね…
40:japan 2004/02/07(土) 02:21 近親婚は三国時代にもあったみたいですね。 呉帝孫休は異母姉(孫魯育)の娘である朱夫人を娶っていますし、 魏末の三少帝のうち曹髦と曹奐は、共にベン氏(曹丕・曹植らの生母である ベン皇后の一族)の娘を皇后に立てています。 ばんる様の仰る「表親婚」の名残なんでしょうか。 ただ荀揩フ従兄弟である荀悦は、漢の惠帝が姪を皇后に立てたことについて 「人倫の大道に悖る」と非難したそうですから、儒教の道徳を厳格に遵守する (ことになっている)清流派の士人にとっては、近親婚はタブーだったのかもしれません。 陳矯が叩かれたのもそこら辺が原因なのでしょうか。
41:★ぐっこ 2004/02/08(日) 16:09 近親婚はともかくとして、同姓不婚って原則は儒教の考えなんでしょうか… 人倫の規範として、もともとあった風習を原則として固めていったカンジで… 確か陳舜三国志のどれかの話で、曹操に恋していたけど曹氏だったから結婚 を諦めた女性…ってのが出てたような。いくらなんでも同じ氏どうしでの婚姻 は無理ということか… そういえば、厳密に姫とか姜とかの姓で人を分けていったら、最終的に 数えるほどしかパターンが無くなるんですよね…
42:lotus@部外者闖入失礼します。 2004/02/27(金) 19:25 初めてカキコさせていただきます。 以前何かの本(タイトル失念。多分歴史関係の本ではなかったかと) で読んだ話によると、昔の中国でも、 例えば働き手が必要な地方の田舎などでは イトコ婚も、割と大っぴらに行なわれていたとか。 (↑さすがに同姓同士は(・A・)マズーだったでしょうが) まあ、もしツァオたんが 沛国育ちのイナカッペ大将だったとしたら 何のはばかりもなく行なわれたとしても 不思議ではなかったのかも。 古代の礼教の決まり事なんかは結局タテマエな訳ですし。 でも萌えますね。イトコ同士って何となく
43:左平(仮名) 2004/02/29(日) 23:40 全くの蛇足ながら。 人類学の世界に「交叉イトコ(クロスカズン)婚」という概念があるそうで。 (私がこの言葉を知ったの、実はマンガでなんですよね。惟新さん、覚えて おられますか?以前、四方山のスレッドで哲学者・ヴィトゲンシュタインの 話題になったのを。その時紹介した、『現代思想の遭難者たち』です) え−と… 未開人の結婚では、外部の集団と女性を交換しあう観点から、親同士の性別が 異なるイトコ(交叉イトコ)が望ましい、と。
44:★ぐっこ 2004/03/01(月) 23:43 >>42 lotusさま、はじめまして。レスが死ぬほど遅れて申し訳ありません… なるほど、働き手が必要な土地柄と、一族が群がって生計を立ててる 地方ならば、イトコだろーが何だろうが、同腹でない限り目をつむって たのでしょうか… >でも萌えますね。イトコ同士って何となく 引き千切れんばかりに激しく首肯(;´Д`)ハァハァ >>43 はー。Cross cousin…文字通りですやね。 それはアレでしょうか、「推奨」されてたのでしょうか?フツウのケコーンよりも。 もし推奨ならば、その国は血が濃そう…
45:素人 2004/03/02(火) 03:14 乱入失礼致します。このスレの本題からそれる気もしま すが、こちらにしか書き込める知識がなかったので(汗)。 >ぐっこさま 多分「曹操」ではないかと……<陳氏の小説 リンクのところでご一報願えれば、とありましたので、 訳あってこちら様の「趙雲ご先祖探し」を紹介致した ため、そのご挨拶にと参上仕りました。 それでは。
46:惟新 2004/03/03(水) 00:40 >交叉イトコ レヴィ=ストロースの有名なヤツですね。 (左平(仮名)様、ちゃんと憶えてますよ〜あのときは面白い本をどうもです!) 折角なので参考までに掻い摘んで解説しますと… まず、この概念は彼がインセント・タブー(近親相姦の禁忌)の存在理由を 「交換」(贈与)における女性の価値、という観点から説明した際に使ったんですね。 一般には生物学的な問題があるためだ、と考えられている インセント・タブーですが、実はソッチの方はたいしたことなかったりします。 (参考:http://science2.2ch.net/test/read.cgi/life/1017597505/) さて、インセント・タブーは女性を2種類…つまり、結婚可能な女性(wife)と 結婚不可能な女性(sister)に分けることになります。 wifeは外の集団に出さなくても良く、場合によっては 血を濃くするためにwifeである親族との婚姻だってありえます。 対して、sisterは外の集団に出すことでやっと十分な価値が出ます。 ところで、交換物というのは交換以外に利用価値があるとちょっと困るんです。 交換というシステム自体がスムーズに働きにくくなってしまいますからね。 裏を返せば、sisterであるからこそ「交換物」としてのより確かな価値が出る、ということ。 これで女性の交換による外部集団との交流がすすめられるわけです。 交流の際には「交換すること」自体に価値が成立しますので、これって大事なことなんですね。 以上のことを踏まえますと、インセント・タブーの設定、というのは wifeとsisterの境界線をどこに置くか、ということになります。 そして、交叉イトコなんていう複雑な考え方もその「交換システム」から生じます。 そうしたものが推奨されたり、禁忌されたりすることによって、 複雑で特有な「交換システム」が社会において構築される、というお話。 ちなみに未開の地だと多いらしいです、交叉イトコ婚。 あれ、なんで司州スレでレヴィ=ストロースの解説をしてるんでしょ?(^_^;) でもまぁ、歴史学においてもこういう観点は使えると思いますんで、一応。 (うちの大学でも様々な研究室から院生集めてそういう勉強会をやろうとしてたり)
47:★ぐっこ 2004/03/04(木) 23:32 >素人さま ありがとうございます! そうだ、曹操の一族の話だから、「曹操」で よかったんですね(^_^;) スッキリした… >惟新様 む! 交換システムという概念について、ぼんやりとわかったような! 近親婚そのものが主題なのではなく、どちらかといえばワンケースという ところですか… それにしても、司州スレからトリビアスレへ移行しつつあり(^_^;)
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
「司州」という表記について http://gukko.net/i0ch/test/read.cgi/sangoku/1074097503/l50