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※5th story CD『Roman』内、「見えざる腕」に登場した人物。
この楽曲は、視聴曲発表直後から『聖戦と死神』との関連が指摘されているため、この項を作成した
ローラン(赤髪)
Laurant
人物
5th story CD『Roman』内、「見えざる腕」に登場。
「金髪のローラン」の敵国の騎士として描かれており、一騎打ちで彼の片腕を斬り落とした。頬に走る十字傷、そして鳶色の瞳が目印であるらしい。
戦場ではかなりめざましい活躍をしていると思われ、赤髪を振り乱して馬上に剣を振るう姿は「まさに悪夢」、敵将兵の首を次々と刈ってゆく姿は「まさに風車」と喩えられている。
それらは金髪のローランの主観かもしれないが、やはり当たるを幸いに血煙を撒き散らす、化け物じみた豪勇の姿が想像できる。
――が、その後どういう経過を辿ったのか、幾年後かに金髪のローランが探し当てた「赤髪のローラン」は、かつての蛮勇の見る影もない、アル中かつヤク中という、どうしようもない状態だった。その筈で、彼も片腕を失い、おまけに片目まで失っていた。
「金髪のローラン」が片腕を失うことで職を解かれたように、この「赤髪のローラン」も、用無しとして、いくばくかの金銭を与えられて放逐されたのかも知れない。
おそらくは相当名のある騎士であったろうが、こうなると哀れである。
さらに哀れなのは、偶然にもこの夜、「赤髪のローラン」は二人の復讐者に狙われていた。ひとりは「金髪のローラン」。もう一人は「黒い剣を持った男」ローランサンである。
ほんのわずかの時間差で、ローランサンが先んじて「赤髪のローラン」を「黒い剣で刺殺する。
「赤髪のローラン」が自らの血溜まりに伏し、「金髪のローラン」が隅っこで黄昏れている中、柱の影では一部始終を目撃していた「鳶色の瞳の少年」が、おそらく唖然としたままローランサンが駆け去った後を見つめ続けていたに違いない。
明示的に「鳶色の目」と描かれる以上、この少年は「赤髪のローラン」の息子か親族と見るべきで、彼は今後、憎しみの連鎖に絡め取られ、ローランサンを仇として追い続ける事になるであろう。
そしてローランサンが討ち取られると、こんどはその縁者が逆に仇を狙い…と、復讐劇は延々と続くに違いない。
雑記
「金髪のローラン」は、どうも傍証でいえばフランドル騎士の可能性が高い、という推察はできた。
が、この「赤髪のローラン」は何人なのか。
ヒントはふたつ。
「金髪のローラン&アルヴァレスの敵対陣営にいたこと」
「(金髪のローランにとって)異国の酒場で酒に溺れていたこと」
付け加えると
「以前にローランサンの住む村を襲撃したことがある」
…推測不可能である。
フランドルに敵対する国の人間、という意味だと、プロイツェン人やカスティリヤ人など、ガリア中の国が候補になる。
それどころか、フランドルが分裂していた、という仮定を設けると、フランドル騎士であるという可能性も出てくる。
まずアルヴァレス&金髪のローランとの敵対だが、仮定として「フランドルの国情が不安定であった場合」だと、キルデベルト6世に反発する勢力に属していた事になる。するとそれより以前、ローランサンの村を襲った時も、フランドル人同士の小競り合いだった、という推測ができる。
彼が殺害された地が異国だった、というのは、となると追放でもされていたのかも知れない。
逆に、異国の騎士であった場合。
仮にプロイツェン騎士であったとすると、これはこれで物語に深みが出る。アルヴァレスの戦歴を見ても、一応つじつまは合うし、何よりローランサンがベルガ人であるという推測ができるからだ。
プロイツェンがベルガを攻め滅ぼしたとき、たとえばローランサンの村も襲撃されていたとしたら。
アルヴァレス青年はプロイツェンという国そのものを仇として見、復讐のためにフランドル軍を利用したが、ローランサンはあくまで一個の人間を仇として付け狙いつづけた、という対照的な復讐劇になる。
などと、色々と妄想をふくらませて俺戦史を心に描くことこそ、この壮大な物語組曲の醍醐味であるに違いない。
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