![]() |
|
※5th story CD『Roman』内、「見えざる腕」他に登場した人物。
この楽曲は、試聴曲発表直後から『聖戦と死神』との関連が指摘されているため、この項を作成した
ローランサン
Laurencln
人物
5th story CD『Roman』内、「見えざる腕」に登場。その前史として『緋色の風車』との関連が強く指摘されており、また1st maxi single「少年は剣を…」内の『神々が愛した楽園』にも、彼を示唆する一節があると言われている。
まず、ローランサンとしての出番だが、『見えざる腕』の最後に、一瞬だけ登場し、退場する。
「金髪のローラン」が片腕の仇をとるべく、「赤髪のローラン」を探し当てたその時に、突然第三者として登場したかと思うと、「赤髪のローラン」を刺殺し、高らかに嗤いながら駆け去っていった男だ。
まず、最初にこの曲だけを聴いていたら、何の事やらわからない展開である。
が、『Roman』より1ヶ月半前に発売された『少年は剣を…』を聴いていると、はっとさせられるシーンだ。
1.緋色の風車
『少年は剣を…』にも『Roman』にも収録されている曲だが、この曲に出てきた少年こそが、このローランサンである、とする説は強い。
この曲中、少年は軍隊に村を襲われ、「大切な少女」と一緒に逃げる。
が、村はずれまで逃げたところで、少女の方が敵に捕らえられてしまう。少年は少女を見捨て、ひとりで逃げてしまう…
この時、具体的に少女を捕まえた≒殺した仇の姿は触れられていないが、楽曲を象徴する風景として、炎で緋色に染められた風車が描かれている。
そして『見えざる腕』の「赤髪のローラン」は、「首を刈る姿、まさに風車」と喩えられており、明示的ではないものの、両者に通じるものが無くはない。
2.神々が愛した楽園
この曲自体はMMO『ベルアイル』のタイアップ曲なので、どっぷりとSH作品であるとは言い難いが、曲の中で「やがて 少年は 黒き剣を取るでしょう」と唄われている。
そしてその歌詞通り、同シングルのパッケージは、黒いブロードソードを持つ少年の姿が描かれている(※ちなみに、この黒き剣は同ゲームにも登場するが、CDを購入した人のみが手にすることの出来るイベントアイテムである)。またこの曲の中でも、憎しみと報復の連鎖が唄われている。
おまけにパッケージ裏のイラストを合わせてみると、少年が黒の予言書の原典「クロニカ」の長い髪に絡み取られるさまが見て取れる。解釈次第だが、歴史の暗部に取り込まれていく姿にもとれる。
3.黒き剣
そして『見えざる腕』に登場するローランサンが手にしているのは、フランス語でエペ・ド・ノワールと発音されているので解りづらいが、「黒き剣」である。
また、「Roman」のパッケージに描かれている黒い人影も、「少年は剣を…」で少年が手にしている黒き剣とそっくりである。
…などの要素により、『緋色の風車』の少年が、そのときの惨劇に報復すべく剣を取り、幾年もの時を経て、ようやく本懐を遂げた、とする説が強いのである。
ローランサンは、「赤髪のローラン」を刺殺した後、哄笑をたからかに上げつつ、現場を駆け去ってゆく。
だが彼は知らない。その後ろ姿を、柱の影からじっと見つめている少年がいたことを――
雑記
当然だが、上記の説に対する反論も色々とある。
「たまたま黒の剣というキーワードが一致しているだけで、両者が同一人物である証明にはならない」
というものである。
また『緋色の風車』であれだけ悲壮な体験をした少年の一大復讐劇が、たとえばアルヴァレスのように壮大な戦記に発展するならともかく、やったとこといえば、酒場でくだを巻いている酔漢を刺し殺しただけという、じつに矮小な結末であることに拍子抜けと違和感を覚える、というものもある。
――私見でいうなら、全くの同意見だ。
「黒き剣」のほかに「白き翼」まで得るとされている少年の将来像にしては、最後の笑い声も、なんだか軽佻なきらいがある。
だから、その折衷案として、「少年が辿る復讐劇の、あるケースの一つ」という見方を、私はとっている。
ここまでくるとパラレルワールドの発想だが、『緋色の風車』の少年が、必ず異国の酒場で殺人事件を起こす運命を辿るのではなく、「黒の剣を持って復讐をする」無数のケースに枝分かれするのではないか、というスタンスだ。あくまで一個人の妄想だが。
ちなみに、「神々が愛した楽園」の「少年」の一節、
|
Laurant ローラン(赤髪) |
人物考 |

