2005.05.29

↓日記の口直しに、口絵お題~(゚∀゚) 長文!

↓日記の口直しに、口絵お題~(゚∀゚) 長文!

>というか、キルやぼ、やはり今日中公開は無理でした( ゚Д゚)! ゴメンナサイ!
やるからにはキチンと形を整えた上での公開に踏み切りたいので、6月1日を目処にしたいと思っております!
「一応このコーナー見てるよん」という徽章代わりのバナーを作成して配布しようか検討中。協賛サイト様、みたいな大げさなものでなくて。

で、公開と同時に、Webアンソロ告知開始。
募集期間は12(日)~19(日)までの1週間! なかなかシビアな設定ですが、夏の祭典もありますし(^_^;) 告知から締め切り終了までの19日間で、一体どれだけの作品が集まるか~(*´ヮ`) 
それと…可能かどうか解らないけど、アンソロ用表紙も作成したい…。
これは有志合作という形になるでしょうけど…。ホラ、「世間で一杯出回ってるアンソロ本のカバー」の見開きっぽいカンジをイメージしてます~。背表紙・表4も含めて(参加者名がズラッと書かれているやつ)。できるかな? …かな?

さて、またしても挿絵募集第二段~ヽ( ゚Д゚)ノ 
ちょっと文字制限無視して、「萌えるシチュエーション」のテキスト化をやってみました。

↓↓↓↓

……

 ――ブリタニア軍は、今回は完勝した。
 払暁を期して敢行した騎馬軍による強襲は、先日来にわかに驕兵と化した大陸軍の虚を衝き、各所の戦線で、一戦もせずに潰走する部隊が続出した。
 包囲陣の崩れは、ケンダルの帝国本営そばにまで及び、けたたましい喧噪は黎明の光を浴びてなお、止むことはなかった。
 この夜明け前の戦闘で、ランカスター城塞の小裏門(Postern)から出撃したのは、トリストラム騎士団長以下、わずか80名の騎士と、その従士たちだけであった。
 彼ら80名の勇者は、ブリタニア第六騎士の中でも特に驃悍な者どもで、光の女神の加護やあらんと、敵刃を恐れず、矢玉に自らを曝して哄笑し、当たるを幸いに敵兵を蹂躙し、数カ日の籠城の鬱憤を存分に晴らしたのである。

 さて、ここにトリストラム卿の寵将で、特に騎士団の旗騎士たるハンネキンという大剛の者があった。
 旭光が湖水地方の丘陵に輝き、ランカスター城から引き上げのラッパが鳴り響く中、そのハンネキンだけは武勇に頼って突出しすぎ、そのぶん逃げ遅れ、敵方の弩兵のよい標的となってしまった。
 ハンネキンは、一身に十四本の箭を撃ち込まれ、馬上から転げ落ちた。彼の従士らが、慌てて群がり寄って、主人の身体を甲胄ごと担いで後送した。
 ところが愚かしいことに、従士どもは、よりによって第六騎士団の旗幟(banner)を、戦場に打ち捨ててしまったのである。

 一度、城門の裡に入ったトリストラム卿は、敵方の兵士たちが、彼の旗幟を浅ましく奪い合っている光景を目撃して、すぐさま騎首を返した。
 ランカスター城の胸壁ごしに、その様子を見ていたブリタニア騎士たちは、ただ一騎で、二千の軍団の中へ騎馬を入れる第六騎士団長の姿を遠望し、大いに立ち騒いだ。

「あれは何だ」

 フランドルの降将であるアルヴァレスは、女王ローザの隣でその光景を目撃した。
 彼らの眼下では、敵味方が殺到する跳ね橋を無造作に越え、敵の陣列を突き崩し、いっそ悠々とした態で、旗幟を奪い戻すトリストラム卿の姿が見て取れたのである。
 トリストラム卿は、彼と彼らの旗を無事全うした事を報せる為か、旗幟を大いに広げて、城方へ打ち振って見せた。

「馬鹿な。死ぬ気か――」
 
 アルヴァレスは唖然とした。
 円卓の騎士トリストラム卿は、ブリタニアで最も典雅な騎士として、他国にも知られる著名な公子のはずである。
 いささか冷笑癖のあるアルヴァレスも、トリストラム卿に対してだけは、これをブリタニアに冠する人物と見、その軍神の彫像のような剛毅を密かに評価していたほどであった。
 ところが今、その彼が、戦場の血気に迷ったのか、ただでさえ目立つ大旗をりゅうりゅうと振りながら、戛々と輪乗りをして、自らの存在を敵味方に誇示しているのだ。
 たちどころに、彼の一身へ、敵方の飛箭が集中した。
 しかしながらトリストラム卿、身辺を不気味にかすめる矢玉などまるで無視して、悠々と輪乗りを続けている。果たして、数本の箭がその旗幟を貫いて、風穴を空けてしまった。

「返させろ!彼は正気ではない!」

 正視に耐えられなくなったアルヴァレスは、思わず傍らの女王に叫んだ。
 城の他の将兵も、「返し給え、卿!」と、口々に怒鳴っている。
 ところが、女王ローザは、むしろ我が事のように胸を張り、それへ小さい手を当て、得意げに云った。

「大丈夫。いつだってトリストラムは冷静なんだから」
「冷静な状態で、あれをやるのが正気じゃないと言っているのだ」

 トリストラム卿を指さし、アルヴァレスが向き直って怒鳴っているうちに、どっと、城下で喚声が上がった。
 見れば、トリストラム卿が旗幟を振りつつ、馬を返し、跳ね橋へ引き返してきたところだった。
 幾人か、敵の騎士が追い縋ったが、トリストラム卿が振り向きもせず長大な槍斧を振るうたび、大弩に撃たれたかのように馬上からかっ攫われ、堀の中へ転落してゆく。
 騎士団長の姿を収容して、城門が再び固く閉ざされると、ランカスター城塞に居る全ての将兵が、彼らの誇るべき主将の名を大声で連呼した。
「トリストラム! トリストラム! 」
 熱狂的な歓呼は、厨房や聖堂にも響き渡り、城郭を越えて市街の辻裏まで、その名を叫ばない者はなかった。
 彼らあらゆる者の顔に、昂揚した戦意がみなぎり、先日までの厭戦気分など、何処へ消えたか解らなかった。
 トリストラム卿の豪勇は、敵方にも感銘を与えたのだろう。
 城外でも、フランドル聖騎士たちの間で、敵将を賞賛する声がこだまし、彼らは一斉に矛先を地に向けて、百歩後退した。主にガスコーニュ騎士の間で行われる、敬礼の作法である。

女王の元へ丁重な復命を済ませたトリストラム卿は、乱れた口ひげを整えつつ、ふと傍らのアルヴァレスの表情を見て、訝しげに訊ねた。

「何かあったのか、軍師どの」 

 アルヴァレスは吐き捨てるように云った。

「戦場に立って、今日ほど心臓に悪い日はなかった」

 トリストラム卿は、表情を変えずに云った。

「実を云うと、俺もそう思った」

 二の句を告げずにいるアルヴァレスに、女王ローザは弾んだ声で云った。

「ねぇ、ブリタニア騎士も面白いでしょう? アルヴァレス卿、私の剣を受ける気になった?」

 嫌味の一言でも云おうかと、向き直るアルヴァレスの背後で、トリストラム卿が冷たく云った。

「ローザ、彼の処遇は円卓で決める。勝手な約束はしないで頂きたい」

「何よ、兄様のけち」

 内々の集まりの中では、トリストラム卿にとって、ローザは未だカーライル王女のままの扱いであるらしかった。
 馬鹿馬鹿しくなって、アルヴァレスは踵を返した。
 今日の戦闘はもう無いであろうから、私室に戻り、あの小生意気な騎士見習いの少女に、文字を教えてやらなければならないのである。

 今日の教材は、馬鹿の騎士と馬鹿の女王という寓話にしよう、と、アルヴァレスは思いついた。
 即興で話を作りながら、彼は石畳の回廊を歩み去った。

 

 ――籠城二十日目。ランカスター城塞の包囲は未だ解けない。

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長っ!(‘A`)

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