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■ 03『黒き女将の宿』 専用考察スレ

178 名前:ミロ:2010/12/31(金) 03:26:20 ID:xu6qBaqr
(続き)
カトリック教会は腐敗している、信仰にのみ救われるべきだという志を持ち散った彼氏を、女将がルター派であれば誇りに思い、
名誉ある死として扱うのではないか?なぜ、「運が悪いのか、時代が悪いのか」と他人事なのか?
まず女将はこう歌っています。「図太く生きてゆくには、綺麗事ばかりじゃないわよっ」
これは女将自体が綺麗事を嫌っている、自分は綺麗ではない、汚れてでも生きたと言う事です。
そして「クソババアが独り」という歌詞。これは独りで生き残ってきた事を意味します。そして、ルター派の彼氏達は儚く散った。

これを歴史に置き換えると、独り=ヨーロッパで唯一のキリスト教であったカトリック教、と取る事ができます。
ルター派の目的はカトリック教会の腐敗を正したかった、これが綺麗事に当たります。図太く生きる=お金儲けも必要、でしょうか。
他人事のような歌詞は、当初、ルターの主張を教会側はルターを破門するなどして退けていた事から、まさに一信者が騒いでいる、
他人事のように扱っていたからではないか、と推測しました。
以上から女将=ルター派を否定している立場…すなわちカトリック教会ではないかと言う考えに至りました。

おそらく曲中(ぶらん子が死ぬ前まで)では宗派は分裂していないと考えています。描写がないですし、
プロテスタントが別宗派として分裂していたら、女将のあの余裕はなかったでしょう。
分裂したであろうと推測できるのはぶらん子の死んだ付近…描写がすっぽり抜け落ち、ぼかされている部分だと思います。
あの描写の抜け落ちぼかされている部分で、童話と現実が違う動きをします。

おそらく現実ではカトリックとプロテスタントの分裂に伴う戦乱が起き、童話では女将の暴走の果て>>175のような行動を起こし…
その点につきましては、今までの考察と変わりはありません。

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