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■ 【Roman】03.見えざる腕 【考察】

118 名前:mana:2006/12/10(日) 00:04
初めまして。初カキコで失礼します。
皆様の意見を拝見して深い!と感嘆しつつ、少々自分の意見を書かせていただきます。
私は「緋色の少年」=ローランサン 「星屑の父親」=金ローランと考えている側の人間ですが、緋色については上記でそういう風に考えている方たちとほぼ同意見です。
金ローランの”良い父親”については、皆様と少々違った見方をしております。
恋人が「大抵の場合、貴方はうなされ殴るから」とありますが「うなされる」ということは眠りながら無意識にということではないでしょうか?夢遊病のような感じで、八つ当たりで恋人に当たった訳ではなく幻覚で恋人すら赤ローランに見えたのでは?と思っています。
”眠りの森の静寂を切り裂き・・・”とあるので、赤ローランの悪夢を見る→うなされ暴れる→眼が覚めても幻覚が続き恋人の姿も赤ローランに見える→赤ローランだと思い殴ってしまうといった感じで。
多少のやさぐれた生活はしていたと思いますが普段はそれほど酷い暴力人間ではなかったのではないでしょうか。だからこそ”愛している”と過去形ではなく現在形で言われているのでは?
”(赤い悪魔の幻想に取り憑かれた夢と現実の区別の付かない今の貴方では)良い父親にはなれないわ”と解釈してみました。なので幻覚の原因である赤ローランの消失と復讐することの虚しさを知った金ローランは恋人に”誰よりも愛している”と言わしめる本来の優しい性格(と思いたい)に戻れたのではないかと。
ちなみに”その後の彼の人生は、酒と狂気〜”の辺りの超やさぐれ生活は恋人(支えてくれる人)がいなくなって益々荒んだのだと思ってます。
・・・何処までも金ローランを「星屑の父親」、いい人として取りたいが為の贔屓意見でお目汚し失礼しました(汗)

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