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■ 【Roman】08.美しきもの 【考察】

1 名前:★ぐっこ@管理人:2006/11/22(水) 22:49
5th story CD 『Roman』の8曲目、『美しきもの』についての考察トピックです。
 
 
 
{{color red,特に歌詞や他所の文言引用については}}ガイドライン{{color red,を厳守のこと!!!}}

2 名前::2006/11/23(木) 02:25
美しきもの、で一つ引っかかるのが「病の焔に灼かれながら……笑って逝った」の部分です。
この詩の登場人物は「少女」と「君」の二人として、此れまでの曲に二人一組で片方が病気で、という状況にあるのは、ルキアと少年では無いかと考えてみました。
クロセカで、魔獣の役だった少年は、咳き込みながら「もうすぐ君の世界から居なくなる」といっていました。
咳き込む病気といったら、結核位しか浮かばないのですが、過去は不治の病だっただけに可能性はあるかなと思っています。

しかし、「君が生まれた朝……姉となった」のフレーズでどうも確証が持てません。
何か他に、解釈在りますでしょうか?

3 名前:RIO:2006/11/23(木) 02:37
ROMANですが、過去の作品との関係が強いと同時に
各々の作品の間で、相互に繋がる部分がある様ですね。

個人的には「小さくても姉」であった事から、
星屑の革紐と関わるのではと思ったのですが
姉と思われる人物が最後に「ロランの分も」と
言っているのですな。となると、焔とか?
とも思うのですがそれもまた……

もしかしたら、これが「嘘」であるのかもしれません。

4 名前::2006/11/23(木) 03:27
過去と現在、縦横に繋がる物語。そこでちょっと浮くものの一つとしてこのタイトルが上がりそうですね。
小さな単語や科白を拾ってみると何か見えそうな気がなんとなくします。

余談ですが。
今、Excelに《 》で囲まれてるものを入力していたのです。
ところが、この曲だけ該当するものがありませんでした。w

5 名前::2006/11/23(木) 03:31
連投すみません。
先ほど、この曲だけ《 》で囲まれるものが無い、と言いましたが、11文字の伝言にもなさそうですね……。w

6 名前:夏実:2006/11/23(木) 09:46
パーフェクトガイドブックで繋がっていない物語の存在をほのめかしているので、「美しきもの」は過去の作品とは関係してないかもと思いました。

7 名前:boogiepop:2006/11/23(木) 10:12
>星屑の革紐と関わるのではと思ったのですが

『星屑』の妹はプルーで、『美しきもの』の妹(?)はモニカと言われてるので、
これはちょっと違う気がします。
たぶん方向としては『焔』の方が近いと思いますが、
具体的な繋がりが「美しい焔(ひかり)」程度なので、どこまで絡めていいか……。


>縦の繋がり
冒頭のメロディーラインが完全に『銀色の砂時計』です。
「笑って逝った」=「微笑んだままで逝く」の符合もありますし、間違いないかと。

8 名前:MIU:2006/11/23(木) 10:32
『輪廻の砂時計』ですよね?(曲名のことを言っているのでなければすみません^^;)
どこかで聞いたことがあるなぁとは思ってたんですが。聞き比べてみるとなるほど完全にといっていいほどメロディーラインが類似してますね。

9 名前: :2006/11/24(金) 04:46
歌う少女、鳥、花の描写…
この「妹」、ものすごく精神の健康的なバージョンのエルちゃんに見えませんか?

10 名前:はちハム。:2006/11/24(金) 18:01
『輪廻の砂時計』、言われてみれば確かにそっくり。
ストーリー的にも似通っているとは思っていたのですが。
じゃあ、あの時死んで逝ったのは、
恋人の腕の中、じゃなくて、姉の腕の中、だったのかな。
「あなたのうでのなか」って、どういう表記だったっけか。

11 名前:りんて:2006/11/24(金) 18:09
>>10
>>「あなたのうでのなか」って、どういう表記だったっけか。
Thanatosの歌詞カードでは「あなたの腕の中」と平仮名で書かれていますね。

12 名前:ティコ:2006/11/24(金) 18:22
うーん、どうでもいいかもしれませんが
CDのレーベル面の月のレリーフの中に焔が入っているのは何か意味があるんだろうか…?
それともただの意匠なのか…
つい全部に意味を持たそうとしてしまうなぁ

13 名前:ティコ:2006/11/24(金) 18:24
うわ、書き込むところ間違えた。
皆さんすみません

14 名前:tatsu:2006/11/24(金) 19:49
『私は世界で一番美しい光を見た
その花を胸に抱いてロランの分も歌い続けよう』
最後の台詞がこうあることからこの台詞を言っている方が少女=モニカではないかと思います。
よって星屑の革紐とは関係ない気がするのですが姉と荒野のフレーズは共通しているんですよねぇ。
あと気になったのは上記の台詞の最中時計の針らしき音が鳴っていることですかね。
歌詞の最中でも針は進んだとありますし重要なキーワードなのかな。

15 名前:ni:2006/11/24(金) 22:30
「君の大好きなこの旋律…」と歌われている「旋律」とは、輪廻の砂時計での「ラララ…」ではないかと思います。
輪廻の砂時計で死んだのは、妹のモニカ。あちらがモニカ視点の曲であるのに対し、こちらは姉視点の曲ではないか、と。
「旋律」と「ラララ」が同一だとすれば、メロディラインが酷似しているのも寧ろ当然ということになるでしょうし。
「世界で一番美しい光」とはモニカが死んだ朝の光。
ただ、ここでは「ロランの分も」と言っているのが合致しない;
「モニカの分も」なら上手く繋がるのですが、それともまだ読み込みが浅いのでしょうか。
全てはこの曲と輪廻の砂時計に繋がりがある、という前提があってこそですが……。

散文妄想、失礼致しました。
輪廻の砂時計も正確な歌詞を持っている訳ではないので、大ポカをやらかしているかも知れませんが。
皆様の思考の一助となれれば幸いです。

16 名前:みつば:2006/11/25(土) 00:52
ロランとモニカの関係ですが。私の考察としては、
「其れは―」から始まって「→」で終わる部分までの歌詞のまとまりの部分がロランの視点。
それ以外はモニカの視点として2人の視点でそれぞれ考えるとniさんの言っている「輪廻の砂時計」の歌詞との繋がりが合うのですが。
姉のモニカ=「うたう少女」の旋律が好きだったロラン。「其れは―→」までは病にあったロランが窓枠から見ていた風景画。
ロランが亡くなってから姉のモニカはロランの好きだった旋律を奏で続ける。

つまり、ロランが外で旋律を奏でている姉(モニカ)を窓の内側から見ていたというのが「綺麗な風景画」ではないかと。
・・・・・・・・・・・どうですかね?

17 名前:みつば:2006/11/25(土) 01:06
16の補足ですが「ロラン」が「病の焔に灼かれていた」のであれば「病」が何かは分からないですが伝染しないように隔離されたような環境にあったのではないでしょうか?
その「ロラン」のために姉である「モニカ」が旋律をロランの隔離されている部屋から見えるように、窓の外で旋律を奏でていたとするのなら
「窓枠」からみえた「風景画」が綺麗かしら?とたずねかける歌詞も合致すると思うのですが。

18 名前:わらたろう:2006/11/25(土) 02:27
お邪魔しますよ。
モニカが窓の外にいるのではなくて、
隔離された部屋の中に「天使が抱いた窓枠(の形をした額縁?)風景画の画布」を置いて
その横でモニカが季節を唄っている(他にも謡ったり詠ったり詩ったりしてる)のでは?
「美しきもの」というのは集められた風景画の事であり、ロランと過ごした思い出の時間の事かな。
でもなんかこう考えるとものすごく切ない曲だな〜窓も無い部屋って…
ロランが美しきものだけ見て過ごす事が出来たのは…幸せと見せかけてやっぱ不幸だよね。

19 名前:わらたろう:2006/11/25(土) 02:49
すいません補足します。
「天使が抱いた窓枠(の形をした額縁?)の風景画」の事をモニカは本物の窓だと偽っていたのなら
うそつきは誰だ=モニカと言う事に?お姉ちゃんものっすごい嘘ついたな!同じ風景の季節違いの風景画が何枚(最低でも4枚)も!
でもそれにロランが気づいていて何もいわなかったのならロランも嘘つきだけど。
これだとちょっといい話。(でも本物の風景を見た事無いならだまされるかな…−ー;)

20 名前:tatsu:2006/11/25(土) 03:06
屋根裏で賢者?が『少女が白いキャンパスに描いた幻想』と言っているのはこの風景画のことなんですかね?
そうなるとロランが見てたのはモニカの描いた風景画ってことになりますね。
屋根裏でつむがれるロマン>屋根裏で描いてたからロランは気づかなかった
それ以降はこの歌との関係が読めないので微妙な気がしますが…。

21 名前:わらたろう:2006/11/25(土) 08:24
「屋根裏の少女」の曲は本来インスト曲なので歌詞カードのメッセージのみとなるのですが
内容としては、少女が狂人の父に屋根裏に鎖でつながれ幽閉されていて、与えられた3色の絵の具とキャンパスで空想して遊ぶうちに
おかしな力(描いた物を実体化したり描いた場所にいける力?)を身に付けて、それに気づいた狂人の父は少女を殺そうとするが
残ったのは赤いキャンバスと空の絵の具…という話なんです。
そしてこの曲はその内容が「檻の中の花」「檻の中の遊戯」と繋がっている部分が多くみられるので
屋根裏の少女=ミシェルなのかなーと推測されます。
「屋根裏の少女」のメッセージには「私 お友達が 欲しいな…」というフレーズがあるので、
ロラン=想像で作り出した弟という可能性もありますが…想像で創った弟が死んじゃうのはおかしい気がするし…
でもこの悲劇も込みで空想なんだとしたらすごいなミシェル。

この「ROMAN」全体がイベールが生まれてくるまでの過程であり
最終的にミシェルの元にたどり着いたときに「嘘つきは誰だ」の発言が出るのなら

「美しきもの」でミシェル(モニカ)の良い面が垣間見える

双子の人形がそれをイベールに報告する

「この人から生まれたらいいな…」とイベールが思う

で、実際生まれてみたら…「嘘やん!真っ黒やんこの人!誰や嘘ついたん!」

・・・こんな感じ?(ヲ
これでキレたイベールが双子の人形に八つ当たりして「壊れたマリオネット」に続くのかもしれない。

22 名前:ココ:2006/11/25(土) 10:55
ふと思ったのですが、
モニカ(少女)という名前はアルモニカ(口風琴)からきているのでしょうか。

23 名前:misatch:2006/11/25(土) 11:27
手元の人名の本で調べたら、

Monica(女性名)
聖アウグスティヌスの母、聖モニカにちなむ名。
語義、語源ともに明らかではない
フランス語ではモニーク

 という記述がありました。モニークなんだ……
 でも曲中では語尾はアに聞こえるので、こっちを意識しつつアルモニカにちなんでモニカ、ではないでしょうか。

24 名前:e:2006/11/26(日) 02:13
「美しきもの」の歌詞の、部分部分を自分なりに考えてみました。

・「其れは――」で始まる四つの歌詞部分。
 四枚の風景画。四季(時間の流れる様)。

・「針は進んだ」
 四季の移り変わり。時間の流れる様。病の進行していく様。時計の針。

風景画が変わる(時間/季節が流れる)と同じくして、ロランの
病も進行していく様を表しているのかもしれない。

・「君が抱きしめた短い季節」の歌詞部分。
自分で、何かを抱きしめようと腕を狭めていくと、自分を抱きしめる形になる。
ロラン自身の体の季節。彼の体の時間(彼が生きていられる残りの時間)。
→ロランの病。あまり時間は残されていない。

・「小さくても姉となった」の歌詞部分。
モニカが幼いときにロランが生まれる。
→小さくても(幼くても)姉になった。

……と、考えてみました。

25 名前:大黒:2006/11/26(日) 21:38
はじめまして
私もeさんとほぼ同じ解釈ですね
ただ解らないのは「苦しみに揺蕩う生存の荒野を『美しきもの』探すように駆け抜けた」
という部分です。この美しきものというのは特にこれといって限定してないんでしょうか
その後の果てしなき地平というのがあの世を連想させるだけに重要なキーワードの気がしてならないんですが

26 名前:misatch:2006/11/27(月) 19:45
>>16
 みつばさんの「モニカとロランの視点の歌詞が交錯している」という意見には非常に納得できるのですが、それだと最後の台詞以外の全てをYUUKIさんが歌っていることが引っかかります。歌姫は複数いるのになぜわざわざ一人で……?
 そこから考えると、「其れは〜→」の四つの段落は「モニカによるロラン視点の代弁」では無いでしょうか?

 ロランの病気についての書き込みを読むうちに、ポカフェリ(GUNSLINGER GIRL)のリコを連想しました。彼女は義体になる前は四肢に障害があって病室から出たことがなかったという設定で、これはポカフェリの彼女の曲の歌詞にもあったので領民の皆さんにもご存知の方が多いかと思います。
 領主様が以前インタビューで「曲の内容は、日常のいろんなことからインスピレーションを得ている(要約)」と仰ったことを聴いた覚えがあるのですが、ポカフェリの制作過程で「病気のために生まれてから一度も病室から出ていない子ども」というインスピレーションを得て、「美しきもの」に反映させたと考えるのは穿ちすぎでしょうか。

 リコは身体の障害だけでしたが、ロランは言語や知能にも障害があり、さらに長生きも出来ない「病」だとしたら?
「小さくても姉に」なったことが「嬉しくて誇らしかった」モニカとしては、何も出来ない弟は余計にかわいらしくて世話を焼くうちにロランの視点での台詞を言うようになった、とか……
 また、知的な障害のある人や認知症の進んだ人が「言語的な干渉」には殆ど反応しなくても「音楽」や「絵」には反応するとか、簡単な言葉を返すということも聞くので、ロランのためにモニカが演奏した音楽や描いた風景画が曲のキーワードになっている、とか……
 思いつきを補強しただけの説なのであんまり纏まってません(汗)

27 名前:アナゴ:2006/11/28(火) 16:09
『私は世界で一番美しい光(焔?)を見た
その花を胸に抱いてロランの分も歌い(詩い?)続けよう』 「美しきもの」より

『美しい焔(ヒカリ)を見た 死を抱く暗闇の地平に
憎しみ廻る世界に 幾つかの愛の詩を灯そう』 「焔」より

この二つのフレーズはなんとなく似ていますが何か意味はあるのでしょうか?
これを基に、焔の歌詞と対比してみると結構似たような描写が多いかと思って挙げてみました。

    「焔」            「美しき」
・死を抱く暗闇の地平→果てしなき地平(死)
・生命(ヒト)は廻り続ける→生命(ヒト)は遣って来る&過ぎてゆく
・道のりは常に苦難と共に合った→苦しみに揺蕩う生(の荒野)

単なる偶然なのか意図的なものなのか、自分の考察に都合の良い一部を
だけを抜き出しているだけなのか何ともいえませんが
少女(モニカ・・・とする)が育ったのが「焔」に出てくる人物かも…と妄想しております。
「美しき」で自分の妹or弟を亡くしてから、ある種のヒトの生死について自分なりの
悟り(?なんか上手く表現できん)を経て「焔」では仲間や自らの子の死に際し…みたいな感じで。

28 名前:アナゴ:2006/11/28(火) 16:12
ちなみにモニカが育った姿という考察は最後の語りの部分からです。
語りは皆口さんですが、彼女の声だと大人に聞こえます。
歌の方はYUUKIちゃんなので歌は少女時代で、語りは回想ではないかと思います。
それとも設定では少女なのかな?でもそれだったらもう少し若い感じの声の人使うだろうし…。


それと、ラストで教会の鐘の音が入ってるように聴こえますがソラミミかな?
多分ロランの葬列の鐘の音だと思うのですが。



長々と妄想垂れ流してスミマセン。

29 名前:e:2006/11/29(水) 01:43
≫25 大黒さん、はじめまして。
私も、「苦しみに揺蕩う生存の荒野を『美しきもの』探すように駆け抜けた」の
歌詞部分について考えているのですが、未だに首を捻っています。

『美しきもの』って何だろう?

歌詞に、
・『美しきもの』...集める為に...生命は遣ってくる……
・『美しきもの』...集める為に...生命は過ぎていく……
とあるので、(人が/もしくは全ての生あるものが)
死んで生まれ、生きて、そしてまた死んで生まれる。
・・・この繰り返しの現象に、とても親密に関係し合っているように思います。

また、大黒さんの言われた、歌詞の最後の部分。

苦しみに揺蕩う生存の荒野を
『美しきもの』探すように駆け抜けた
果てしなき地平へ旅立つ(中略)美しいと思ったよ……

・生存の荒野を→駆け抜けた
生きて死んでいく様を表現しているような気がします。

曲を聴いていて、歌い手さんが「季節」という単語をフランス語で歌っているのか
私には「せぞん」(→せいぞん→生存)と聞こえます。きっと耳の錯覚と思いますが。
あと、他に気になったのですが。
ロラン(病気してた方とする)は、「綺麗」は言ったけれど「美しい」は言わなかったこと。
モニカ(お姉ちゃんの方とする)が、死に逝くロランの寝顔が「美しい」と思ったこと。

「美しきもの」は、この曲の中でもっとも謎が強いと思います。
同時に、≫27でアナゴさんが言ってくださったように、他の曲(特に「焔」)と
リンク(繋がっている)部分なのかも知れません。

・・・・・・そう、考えてみました。

30 名前:大黒:2006/11/29(水) 02:15
>>29eさん
とりあえず
「苦しみに揺蕩う生存の荒野を『美しきもの』探すように駆け抜けた」
の議論はお互いもう少し歌詞が練れてからという事にして
「せぞん」は英語の「シーズン」のフランス語発音なので耳の錯覚ではないですよ
『君が抱きしめた短い季節』
『君が駆け抜けた眩い季節』
この2つからロランはそれほど長生きできなかったのではないでしょうか
でも、そんな短い季節でもモニカにとっては何物にも変えがたい眩い宝だったのだ思います

31 名前::2006/11/29(水) 02:36
二度目投稿失礼いたします。

≫27
コメントを読んだ時、「確かに似てるな、この歌詞たち…」と思いました。

8曲目「美しきもの」より
“私は世界で一番美しい光(焔?)を見た
 その花を胸に抱いてロランの分も歌い(詩い?)続けよう”

これは弟・ロラン(とする)の死の場面で、姉・モニカ(とする)が
言った(もしくは思った)台詞だと思われます。
そこで、私なりに歌詞を考えてみました。
“美しい焔(ヒカリ)”とは、ロランの命(生命)の灯火。
“その花を胸に抱いて”とは、モニカの命。もしくは、ロランの思い出と思われるもの。
“歌い続けよう”は、生きること。 …を表現しているのかも知れない。

2曲目「焔」より。
“美しい焔(ヒカリ)を見た 死を抱く暗闇の地平に
 憎しみ廻る世界に 幾つかの愛の詩を灯そう”

この第一段目を、モニカの視点で歌っていると考えてみました。
“美しい焔(ヒカリ)を見た”…ロランの命の灯火を見た。生命の輝き。
“死を抱く暗闇の地平に”…いま正に尽きようとしているロランの命の灯火。死。(もしくは次の生への路)
また“焔”を朝、“暗闇の地平”を夜だと仮定してみると、こんな風にも取れそうです。
→(ロランが死んだ)夜に朝日が差す様。

「焔」と「美しきもの」。この二つの曲はどちらも「生」と「死」が関係しています。
歌詞にも類似点が多いことから、(完全とは言えませんが)少なからず繋がっているのではないかと思います。
しかしモニカの存在が「焔」の方へ干渉してくるかは、残念ながら私の考え(頭)が追いついていないので
強くいえません。ごめんなさい。

≫28 確かに鐘の音が聞こえます。
もし「美しきもの」が葬式で終わり、「焔」が葬式で始まっている曲だとしたら、ここも
この二つの曲が繋がっている部分だと思われます。

…と考えてみました。二度も長々と個人の考えを書いて、大変失礼致しました。

32 名前::2006/12/01(金) 00:15
「隔離された部屋の中に風景画がある」という意見に対してですが、僕は実際の風景であると思います。
理由は「其れは」で始まる4つの季節の表現の中に「風」「鳥のさえずり」「蝉の時雨」などの視覚以外による情報があるからです。

また、「ロラン」と「モニカ」が兄弟であるとする意見が多いようですが、「モニカ」は第三者ではないかと思います。
恐らく、兄弟と中の良い少女だったかご近所さんだったのでしょう。
だからいつの季節でも「モニカ」の歌声が聞こえるのではないかと。

季節に関してのくだりは恐らく二人で過ごした季節を姉が思い出しているのではないでしょうか。
そして其れを思いながら姉は絵筆を取る。
最初と最後の段落は絵を描き上げ、天国の「ロラン」を思い「口風琴」を奏でているのではないかと思います。

33 名前:大黒:2006/12/01(金) 00:54
>>32
私は風景画派ですね。やはり最初と最後の『天使が抱いた窓枠の画布…ねえ…その風景画…綺麗かしら』
と風景画とはっきり書かれてたからです
視覚以外の情報はその時その時でロランの側にあった季節の証ではないでしょうか
モニカ第三者説ですがこれはよく考えるとその可能性はありますね。というよりその可能性のほうが高いかな?
わざわざ歌の中に自分の名前をて『綺麗な音…唄うモニカ』というのも少し違和感がありますし
もしかしたらクロセカのバラッドとルーナのように恋人同士だったのかも
ただ歌の作りからいってやはりロランには兄弟がいたような気がします。おそらく風景画を描いたり歌を作ったりしたのがその兄弟なのでしょう

34 名前::2006/12/01(金) 08:32
>>33
あ、はい、風景画そのものは存在すると思います。
ただし、ロラン存命中には描かれておらず、ロランの死後に描かれた物だと思うのです。
四季表現に置ける視覚外の情報については「風が運んだ」と外的要因があるので・・・でもかかるのが「花弁」だからちがうのか・・・な?
でも隔離施設だとそういう物を持ち込めるのか、という疑問もあったのでこれについては思い出であると考えています。

最初は「風景画」を「窓枠をキャンバスに見立てた比喩表現」かとも思ったのですが故人を思い描き上げた風景画の方が綺麗かな、と思いました。
比喩表現であるかもという考えをまだ微妙に捨て切れてない辺り優柔不断です、はい。

関係ないですが、僕は皆口裕子さんの声は少女の声に聞こえます。
多分聞いたことのある役柄(某水瀬家の母親さんと某土星の人)の差だと思いますが・・・

35 名前:冷凍:2006/12/01(金) 14:44
>>34
私も風景画はロランの死後に描かれた物だと思います。
「風」や「鳥のさえずり」「蝉のしぐれ」などの表現は、
季節をわかり易く表現するものであり、
実際にロランは窓から美しい風景を見て、視覚以外のものも感じていたのではないかと。

モニカはロランが過ごした「美しき」季節を思いながら、風景画を描いたのではないでしょうか。
「あの季節の風は心地よかったね、」
「あの季節には蝉のしぐれが聞こえたね、」
というように。

そうしてロランが過ごした「美しき」季節を描いた風景画は、モニカにとって「美しきもの」になりえるのではないでしょうか?

36 名前:ni:2006/12/01(金) 22:39
私は、実際に風景画が描かれていたのだとしたら、ロランの存命中だと思います。
根拠としては単純なものなのですが、冷凍さんの仰られるように回想しながら絵を描いたのなら歌詞中「風景画」に掛かる言葉は「その」ではなく、「この」が適当ではないでしょうか。「その」と言って指した場合には、実際に見せている相手がいる状況、というのが一般的でしょう。
もしかしたら遺影か何か、対象を象徴するものに対して語り掛けているのかも知れませんが……そうなるともう、想像の範疇を出ませんし。

うーん……ただ、個人的には「風景画そのものは存在しない」ようにも思うんですよね。
療養の為(或いは不治の病であるが故の、隠居のような)、美しい風景の広がる地へやってきた二人。窓のすぐ横にベッドを置き、窓枠を額縁、窓自体を画布と見立てそこから見える四季の変化を絵画と例えた。で、姉は「その風景画、綺麗かしら」、と。
「綺麗だと君が言った景色 きっと忘れない」んですから、もし風景画を描いたのならやはりロランの死後、その風景を思い出してのものでしょう。
しかし上で述べた理由から、死後だとすると少し言葉遣いがおかしい。≒実際に風景画は存在しない? と考えました。実際に風景画を見せた(風景画が手元にある)のなら、恐らく「忘れない」と言うまでもなくそれこそ忘れられないでしょうし。
上で療養、としたのも、私にはどうもこの二人がここで生まれ育ったように感じられないんですよね……。ここで語られている風景描写は、新鮮な感動に彩られているみたいで。ロランの生命は実際、やって来て一年ほどしか持たなかったのでは、という気がします。
或いはそれが「美しきもの集める為に…」という部分に係わってくるのかも。

窓の外で歌う姉は、ロランの見る『綺麗な』風景画の一部となりたかった。
「少女」と表現されているのは、単に「其れは――」で始まる節のみが三人称の視点で語られているから。
ロランは四季の風景の中に『美しきもの』を探していたが、姉にとってはそんなロランの短い生命、安らかな死に顔こそが真実の『美しきもの』だった。
箇条書きの感もありますが、現段階での私の結論としてはこんな感じです。

長々と駄文を垂れ流してしまいましたが……、よく考えるとこの解釈、原点回帰の部分が多数を占めているんですよね;
折角議論が発展してきたところに水を差すこととなるかも分かりませんが。一応、「こういうロマンもまあ、ありかな」程度で受け止めて頂ければ幸いです。

何か明らかに辻褄の合わない部分があるようでしたら、考え直しますのでご指摘お願い致します……。

37 名前::2006/12/02(土) 01:25
なるほど、たしかに「その」は相手の手元に有る物を指す言葉ですね。
見落としていました。
そのことを考えに入れると確かにniさんの言われる通り「その風景画」は実在の風景画では少々考えにくくなりました。

ところで「その」は自分の手元に無いことも表していますよね。
そうすると問いかけている姉はロランと同じ立ち位置では「風景画」を見ていないことになります。
そして「窓枠を抱く」のは「天使」であることからロランは(最初と最後の段落の時点では)既に死んで天国にいることを暗示しているように思えます。
この段落は死後、天国のロランに向けて「そちらで見える風景は綺麗ですか?」という問いかけ、もしくはそうであって欲しいという希望を唄っているのかもしれません。


しかし、あっさり意見が変わる辺り自分の優柔不断ぶりが・・・

38 名前:大黒:2006/12/02(土) 23:59
>>36niさん
風景画はない…ですか
確かにロランに見せたとしたら『この』の方が適当ですね
『その』としてるという事は見せる相手がいないかもしくは見せる対象が遠くにあるかどちらかでしょう
『天使が…抱いた』というのも風景画が(あるとして)ロランの死後描かれたものだと考えられます
niさんは療養のために2人がここを訪れたとしてますが私はこれが風景画のある根拠と考える事も出来ると思います
ロランが死んだという事はもうこの地に留まる必要はなく姉はまた今までいた故郷へ戻らなければならなくなった
でもその前にせめてロランが見た美しい季節を形として残そうとして風景画を描いたというのはどうでしょうか?

>>白さん
優柔不断は気にする事ないですよ。むしろどんな意見にも対応できる柔らかな頭を持ってると誇りましょう(ぉ)
私も他人の投稿を見て自分の考えを180度変える事もありますし

39 名前:アカヤイ:2006/12/03(日) 00:51
風景画はロランが描いたんだと思ってました…
モニカが歌っているのを部屋の中から見ていて、
その風景を窓枠つきで描いたんだと(四季の描写は絵のことで、モニカも絵に入っている)。
で、歌詞中で『天使』と言われているもの=ロランで、死ぬときに風景画を抱いていたのかな、と。
『その』としているのが説明つかなくなりますが、強いて言うならリスナーへの問いかけ…?

ロランは「美しきもの」を探すように絵を描き続けたとか…。
「嗚呼...綺麗だね」というのが今際の言葉だとすると
結局風景画より実際の風景のほうが綺麗だと思ったとか…。
すいません混乱してきました。

40 名前:みよ:2006/12/03(日) 14:05
この姉妹、個人的にサクリ姉妹かなと思いました。
「あの子は人とは違う」というのは病気だからで、
「焔に灼かれながら」の辺り等、なんとなくですが…。

41 名前:すずろ:2006/12/03(日) 22:34
はじめまして
私は、白さん・冷凍さん・大黒さんと同じく風景画は実在のものと考えています。
話題になっている『この』『その』の指示語についてなのですが、
例えば相手が同じ場所にいても、ちょっと距離が離れていれば(部屋の端と端くらいの距離でも)『それ』と言えるのではないでしょうか。
以下は、私の完全な妄想になってしまうのですが・・・

ロランの死後、二人で過ごした季節を思いながらモニカが風景画を描く
完成した風景画は窓際などに飾ってある
それを、例えば陽の光が包んだのが、ちょうど『天使が抱いた』ように見えた
それを(少し離れた位置から)見たモニカが
「ロランはその景色を綺麗だと言ったけれど、その風景画はちゃんと綺麗に描けているかしら?」
と、『天使』にむかって語りかける・・・

このように解釈したので、『その風景画』という言い回しにもさほど違和感は感じませんでした。
あくまでも私の個人的な解釈ですので、「風景画が実在する一つの可能性」として見ていただければ幸いです・・・。

42 名前::2006/12/03(日) 23:47
>>すずろさん
ゴメンナサイ、僕は風景画の存在は怪しい派になってしまいました。
もちろん描かれた可能性はありますが、この歌詞中の「風景画」が指す物は実在の風景画では無いという考えです。

こそあど言葉についてですが、ロランと姉が同じ位置にいて少し離れたところを指す場合は「あの」になると思います。
このあたり、少々厳密に考えすぎといわれるとそれまでですが・・・

>>みよさん
サクリ姉妹だと妹の死に様に違いが出るような気がします。
僕の中のサクリ妹は村人達に私刑にされているので・・・

>>大黒さん
そういって頂けると助かります。
これからもどんどん意見を変えていきます(ぇ

43 名前:紅葉:2006/12/04(月) 15:22
激しく、突飛ですが
第3者が風景画を描いた ということが考えられるのですが
最初に「其れは・・・歌うモニカ」と出ているため
モニカが描いていないとします
そして次に、ロランに対して綺麗かどうかをたずねている部分がありますよね?
それを考えると、描いたのはモニカでもロランでもなく
第3者が描いたのではないでしょうか?

44 名前:すずろ:2006/12/04(月) 23:56
>>白さん
あ・・・そうでしたね;こちらこそすみません。
白さんが最初に仰っていた、『風景画は実在しロランの死後に描かれたもの』に同意するつもりで書いてしまったのですが
紛らわしいことをしてしまいました・・・

こそあど言葉に関しては、例えば
ロランと姉が同じ場所(部屋)にいても、お互いの間の距離が少し離れていれば、
姉がロランの抱えている風景画を指して『それ』と言うのは自然ではないだろうか
・・・という意味で書いていました。
言葉足らずで申し訳ありません・・・。

ただ、私は『風景画はロランの死後に描かれた』と思っているので
姉がロランに風景画を見せているのはおかしいし、
仮にそうだとしても、お互いの距離が離れているのは不自然ですよね
そう考えているうちに上で書いたような
「綺麗かどうか尋ねた相手はロランではなく『天使』ではないか?」
という解釈に行き着いた次第です・・・

45 名前:大黒:2006/12/05(火) 01:01
前の書き込みでniさんの療養説に一言付け加えましたがやっぱりロランとモニカは療養のためにここを訪れてそして歌が出来た頃に故郷へ戻ってる気がします
歌の中でところどころ馬の足音のようなものが聞こえるので馬車に乗って迎えに来た家族と一緒に故郷へ帰ってるのかなと
そして風景画はもしかしたら2人が療養した家にそのまま残されたのかもしれません
『もうこの家には誰もいないけど天使となったロランがいてくれる。貴方が抱いたその風景画は綺麗に描けてますか?』という問いかけをしてるのではないでしょうか
歌詞の最後の『私は世界で1番美しい光を見た。その花を胸に抱いてロランの分も歌い続けよう』とありますが
世界で1番美しい物をみたのなら風景画を後生大事にもっていかなくてもロランとの絆は消えないのではないかなと思った次第です

46 名前::2006/12/12(火) 01:34
失礼します。
話をがらりと変えてしまって申し訳ないのですが、ちょっとびっくりしたので。
『美しきもの』のバックに馬の足音がするんですよね。
もしかしてこれ銀色の馬車かなぁとか思ったりもしました。
そうしたら『輪廻の砂時計』と少し関連が出来ますね。
最後、私も教会の鐘の音らしきものが聞こえましたよ。

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