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■ 小説『魏延別伝』

1 名前:レイジ:2003/07/31(木) 19:56
小説暦2年程ですが、書いてみようと思います。
一応魏延と孔明様が仲が良かったらという方向で書くので、
ほんのちょっとオリジナル入っていますが……。
タイトル見ればわかると思いますが……。
感想いただけたら幸いです。
演技って駄目ですかね?(一応聞く
半分正史ですが、北伐戦です。
司馬一族について少しあれになっています(孔明に負け続け
でわでわ。。。

2 名前:★ぐっこ:2003/08/01(金) 23:41
ようこそ〜レイジ様。
ほほう、魏延小説ですと!
>正史をベースにした濃ゆい三国志小説を募集しています。
この条件を満たして頂ければ問題ありません!

ただ…以前袁紹スレあたりで話題になりましたが、演義の二次小説的
なものないし演義ベースのオリジナル小説は、私駄目なんです(´・ω・`)
ギャグでやる分には全然構わないのですが…自分でもナゾ。
その辺だけ、気を付けて頂ければ幸いでつ。

「三国志演義」は大好き…っていうか、私にとっての「三国志」そのもの
なんですけれど。逆にそのせいかも。

3 名前:レイジ:2003/08/02(土) 22:11
魏延別伝


孔明と仲達が五丈原に布陣する、第五次北伐戦。
蜀の兵糧は充分にあり、今回こそ長安を奪おうと言う算段。
孔明と仲達の知恵比べ。
孔明が勝っていたが、惜しくも病没してしまう。
人々はその死を哀れみ、嘆き悲しんだ。
その後、撤退していた蜀軍で一悶着あった。


「魏延将軍、蜀はこれからどうなるのでしょうか。」
声をかけるのは勇将、馬岱。
馬超と共に蜀に投降した人物。
魏延はしゃべらない。
もともと無口な方であったが、最近は特に無口であった。
一人の人間の死―――。
蜀に、いや、三国を新たな方向に進ませるほど大きな死。
それを聞いたとたん、仮面の下の表情が読み取れるほど驚愕したのを馬岱は知っている。
「馬岱…。丞相ハ真ニ死ンダノカ……?」
魏延ほどの人間ですら、真に信じられず、馬岱に問う。
丞相は魏延を警戒していたが魏延は何も考えていなかった。
陰口を叩いていると言うのも所詮噂であった。
蜀の国の為、いや、先帝(劉備)の為に戦う人間であった。

『魏延、私はあなたに期待しています。』

孔明は度々そういっていた。
今にもそう聞こえてきそうである。
しかし聞こえない。
魏延にもようやく孔明が死んだことを認め始めた。

『反骨の相がある』

そう言いながらも孔明は魏延に期待していた。
あくまでも”忠告”であったのである。
「馬岱…。人トハ脆イナ……。」
いつもの魏延とは思えない、消え入りそうな声で話す。
馬岱ですら今の彼には不信感を覚えている。
少し迷ったが、すぐに言葉を続けた。
「ええ。これからは丞相が安らかに眠れるような国作りをしなければなりませんね。」
再び流れる沈黙―――。
馬岱も信じたくない。
孔明は蜀の最後の精神的柱だったのである。
思えば蜀の精神的柱も次々と崩れていったものだ。

仁政によって民に慕われ、蜀という国を築いた、劉備。
劉備の糧となり、首になっても二国を脅かした、猛将、関羽。
その武勇は勝る者が無く、長板橋では一喝して曹軍百万を退けた猛将、張飛。
劉備を見出し、常に謙虚で諸葛亮、劉備に慕われ長板橋で名をとどろかした勇将、趙雲。
長沙では関羽と互角に戦い、夏候淵を討ち取った老将、黄忠。
かつては曹操をも脅かし、一度は長安をも手に入れ、張飛と互角に戦った虎将、馬超。
その他もろもろの勇者達―――。

……そしてその知略は地上に勝る者無し。最後の巨星。天下の奇才、諸葛亮。


全てを失ってしまった蜀軍。
最後に蜀を支えるのは、魏延なのか……。
そんなことを考えているとき、急使が飛び込んできた。
内容―――

『魏延が謀反を起こした』



4 名前:レイジ:2003/08/02(土) 22:11
魏延、馬岱が思わず立ち上がる。
誰が流した噂なのだろうか。
蜀の誰かが流したのなら、その者は自ら蜀を捨てたこととなるだろう。
「馬鹿な…。今、魏延様ほど蜀を想っている人が他におると言うのか……。」
馬岱は無念のあまり、泣き出していた。
これから丞相の代わりとなろうと言うのに、あんまりではないか―――。
魏延の脳裏には『流言』としか浮ばない。
また、それを聞いた外の兵達も無念の余り、泣き出していた―――。
そんな時にも無念にも時は流れ続ける―――。
再び来た急使。
今度は何だという目で見る馬岱。

『牙門将王平が討伐に向かっていると言うこと。』

……あまりの扱い。
兵たちの士気も怒りのあまり上がり、王平を説得し、疑いを晴らすようにしようとしていた。

「魏延。話したいことがある。」
王平は単刀直入に言った。
一方魏延は頭を垂れ、気力が無い。
「お前本当に謀反を―――。」
「噂ダ。俺ガ疑イヲ晴ラス。見テイロ王平。」
王平の言葉を最後まで言わせなかった。
王平も魏延を信用していた。
それどころか憧れていた。
何か考えがある。そう思い王平軍は撤退した―――。

兵達も怒りに満ちている。
自分たちを想ってくれている魏延が謀反を起こすなど―――。
魏延はこっそり馬岱を呼び、自分の考えを言った。
「!!―――いけません!!!」
馬岱の目には涙が浮かんできていた。
さらに言おうとする馬岱を手で制した。
その考えを兵にも話すと、兵は一人も残らず涙を流した。

それから数日。
魏延軍は足取り重く、漢中まで辿り着いた。
城には無数の蜀の旗。
警戒態勢も万全。魏延に備えてだろう。
魏延に気付いた姜維は一応兵を集めていた。
行軍を止め、漢中城を見入っていた。
城門の上ではなにやら話している。
しばらく待つと城門が開き、数千の兵が出てきた。
その真中にでて来たのは麒麟児、姜維であった。
大きく息を吸い込む姜維。
「本当なのか?」
大きく息を吸い込んだわりには小さな呟き。
魏延の兵達は怒りが頂点に達し、今にも襲い掛からんとしている。
「まずはその兵を下がらせてくれ。分裂は好ましくない。」
言葉を続ける姜維。
魏延軍は一歩も下がらなかったが、代わりに持っている武器を落とした。
武器を持っているのは魏延と馬岱のみ。
「楊儀。出テ来イ……。」
かろうじて姜維に聞き取れるほどの声。
謀反など企んでないような声。
しかしその声を聞き、楊儀が出てきた。
「出たな謀反人!!!」
楊儀が叫ぶ。
しかし魏延はまったくの無反応。
……仮面を取った魏延。
それはかの美周朗と見間違えるほどの美貌。
「分裂は好ましくない。今からすることでみなの命は許してくれ。」
……これを悲劇と言うのだろうか。
「皆。あきらめるな。」
彼の持つ長刀は―――。
「魏を倒せ―――。」
彼の意思で彼を貫いた―――。

蜀の皆は、皆の意思で蜀を滅ぼしたと言えよう。
魏延は勇猛だった。
それだけで皆安心であったが、その天命にも限りがある。

旧蜀攻略戦では孔明の指示に従い活躍した魏延。
漢中の平定を見事成し遂げた魏延。
そして今までの北伐でも大活躍した魏延。

蜀の最後の星―――。此処に散る―――。

それからいくときか立った時、魏延の首を踏みつけた楊儀を見た者がいた。
「どうだ謀反人。悔しかろう。フハハハハ。」
その後楊儀は魏延の配下により惨殺される。
その死体は魏延の埋まっているすぐ近くに埋められた。

その後、諸葛亮と魏延の死を無駄にせず、狂ったように北伐を繰り返す蜀。
しかし諸葛亮の政治、魏延の漢中維持能力が無く、幾度無く大敗した、
また、張嶷などの”良将”はことごとく戦死した。
漢中も失い、魏に隙を与え攻め込まれる。
姜維は必死に奮闘する物の、君主劉禅が降伏。
劉備が築いた蜀漢王朝は僅か二代で滅び去った―――。
その後姜維や張翼が反乱する物の、あっけなく鎮圧されたと言う―――。

終り

……一応正史ベースに頑張ってみたつもりです。
って言っても自分正史を持っていないんでネットで調べて書きました。
わからないところは……演義です、すみません。
後、一応どこかの書物かなんかで見たのかもしれませんが、
魏延の首を踏みつけて楊儀がなんか言った。というのがあった
んで此処にやってみました。
魏延が美形……?何だそりゃ>ぉぃ
此処にふさわしくなかったらサクッとこのスレ削除してください。

5 名前:★ぐっこ:2003/08/03(日) 00:55
レイジ様、長文、お疲れさまです。
正史の記述に忠実に、という条件であれば、数カ所、訂正するべき点が
見受けられましたが、オリジナル小説としては問題ない範囲なのでしょうね。
魏延が無双バージョン! そして美形!
蜀軍首脳部の妙な紐帯の中で、楊儀だけが悪役としてナイスガイでしたな(^_^;)
魏延の静かな死まで、面白く描けていると思います。


ただ、正史厨(←嫌い)のような物言いになって心苦しいですが、三国志小説投稿コーナー
にある規約は、あくまで“正史ベースの濃ゆい作品”です。
二年以上前からの暗黙のルールで、最低限、正史および前後史を熟読し、逸脱せず、
自分なりに消化した(丸写しでない)「歴史小説」が投稿の対象となっています。

次回、また作品をお寄せ頂けるのでしたら、これらの点に留意頂きたく…

6 名前:左平(仮名):2003/08/03(日) 02:09
お疲れ様です。
文長の最期自体は意外と穏やかな感じでしたね。あと、あの場面は…蘭陵王・高長恭のエピソ−ドを思わせ、絵になる風景でした。
もう少し前後の背景も描いて欲しいというのは欲張りすぎかも知れませんね。このくらいの方が読みやすいです。私の方はと言うと、延々長くなっちゃってて、読む人が限られてしまうもので。

蛇足ながら、この掲示板はついては、書き込み自体は100行くらいは可能みたいですが、リンクに飛ぶ事無く全文を読めるのは50行程度みたいです。次回以降の参考までに。

>規約は、あくまで“正史ベースの濃ゆい作品”です。
このあたり、結構難しいのかも知れませんね。かといってコ−ナ−をあまり細分化するわけにもいかないでしょうし…。

7 名前:Megami:2011/10/11(火) 10:14:53 ID:2RM4sqUi0
明日からがんばるんじゃない。今日をがんばり始めた者にのみ明日がくるんだよ!(*・ω・)。 mbtu.net/arc/blog-10054.htm

8 名前:age:2011/11/03(木) 03:43:39 ID:D9rfIfR40
> 今回だけだぞ(ノ゚Д゚)ノシ※ hemn.me/twitter/

9 名前::2011/11/03(木) 05:51:07 ID:D9rfIfR40
> 今回だけだぞ(人・ω・)〇 hemn.me/tube14.html

10 名前:にゃん:2011/11/27(日) 23:03:43 ID:TnMlgqty0
何でもする。舐めてあげるし。入れてあげる。(人・ω・)☆ ylm.me/

11 名前:名無し:2011/11/27(日) 23:09:39 ID:???0
べっ、べつにあんたなんかに興味は無いんだからね!(人・ω・)☆ gffz.biz/index.html

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