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■ ミシェルの物語考察スレ

1 名前:With:2007/11/11(日) 13:55:52 ID:z+Pg/kAk
(2007年06月12日 22時20分52秒)

えっと表では名無し子と名乗ってるWithです。
表の方でグギャグギャと断片的に考察していたり、描く度に
考察が若干矛盾してたりと酷かったので自分的に少しまとめようと思って
スレを立ち上げました。
また矛盾してたり、私もの申したいと言う方は話をとぎらせてでも
コメントしてください。そうしてくれると私もうれしいです。

2 名前:With:2007/11/11(日) 13:58:17 ID:z+Pg/kAk
幼少ミシェルの感覚と物語〜もう一人のミシェル〜 - (2007年06月12日 23時22分38秒)

ミシェルの話は感覚的、心情的な話が多いと思います。
それ故説明は難しいと思うんですが、そこは勘弁してください。


ミシェルは死を恐れていた。
生まれてきてすぐではないが父、もとい狂人に飼われ屋根裏に過ごしてきた。
窓の外にはいつもと変わらない光景、灰色の風景。
だがミシェルにも故郷があった。それは記憶の水底にあり、ミシェルでさえ場所も
そしていつの記憶でさえ解らない。大好きな空,,,,,,,,,大好きな町,,,,,,,,,,,,,,
また警鐘がなる,,,,,,,それは夜を知らせる時計の鐘.........危険を知らせる鐘の音............
それはミシェルの中のもう一人のミシェルが活動しはじめる鐘の音。
ミシェル自身もどうやって屋根裏から抜け出し、裸足でこの月明かりの道を歩いているか解らなかった。
それはミシェルがもう一人のミシェル、死の本能に操られているからだ。
ミシェルは歩き、犠牲者を捜す。...........誰かを殺さなければ..........


 どうせあなたたちは同じ動きを繰り返し、死を待っているだけ........なら私が殺してあげる


そしてミシェルは首筋を噛み付き血を吸い取る...........。
朝になればミシェルは屋根裏に帰り、もう一つの玩具、スケッチブックに手を伸ばす。
(LostのSound Horizon,屋根裏の少女、忘れし詩、壊れたマリオネット、そこにある風景参考)


このもう一人のミシェルは何時現れたのだろう。
それはミシェルの故郷の黄昏の時。そうミシェルの母が存在した時。
あの時母に向けて芽生えた小さな悪意。母の小さな嘘が全てのハジマリ。
それは本当に小さな嘘。本人さえ忘れてしまうような嘘。
だがどんどん育つ悪意、遂には母を『信じる心』を忘れてしまった。
そしてミシェルはもう一人のミシェルを生み出してしまった。
もう一人のミシェルは殺意そのもの。
そしてミシェルの父は、妻を失った悲しみと憎しみで狂い、恐れ、
娘を屋根裏に閉じ込めた。
(参考上一緒)


朝がやってきてミシェルはスケッチブックに絵を描く。
  私 友達が欲しいな
そしてミシェルは絵の具でおもむろに友達を描いた。
そしてこれがまた悲劇のハジマリであった。
人の欲望はとめどない。
ミシェルは小さな欲望から大きな欲望まで自らの手で生み出していった。
スケッチブックには人が増え、町が増え、物語が与えられ、生死が与えられた。
それはもう一種の世界だった。
やっと狂人は屋根裏から聞こえる笑い声、話し声に気づき、屋根裏に走る。
そこには、あの時妻を殺した時の様なミシェルの笑顔。
父は焦った、また悲劇が繰り返される様な予感がした。
父は娘の首を絞める。
 パパどうしたの そうだパパの幸せを描いてあげる。
そして娘ミシェルは父の幸せを叶えてあげた。
(屋根裏の少女参考)


ミシェルのパパの幸せは 珊瑚の城 の夢。
珊瑚は珊瑚虫が死んだ後の個体がのこった樹枝状である。
妻が死んだ後も美しい記憶。だけど記憶は錆びていく。
忘却というもので当時の美しさは思い出せない。
 もう一度 妻に会いたい。
愛しい名を呼んでも届かない。   砂時計(命の残り)の砂を反転すればまた巡る.........また会える......
だが砂時計を反転するには一度 終わらなければ,,,,,,,,,,,,,,,
そして娘によって父の願いは果たされた。
(珊瑚の城参考)


                                            色々続く

3 名前:With:2007/11/11(日) 13:59:32 ID:z+Pg/kAk
幼少ミシェルの感覚〜死への恐怖〜 - (2007年06月12日 23時42分49秒)

それは父がなくなる前のミシェル 


ミシェルは屋根裏に居る。ただそこに居るという悲劇。
今日も鐘が鳴り、そして朝になり、そして夜になり、鐘が鳴り、朝になり,,,,,,,,,,,,
ふと彼女は思う。
     
私は何故生きているの.............?ただ同じことを壊れた人形のように繰り返すだけなの?


この世界は何故あるの.........?誰かを殺すためにあるの?死ぬためにあるの.........?


この世界は明日私がいなくなっても風が吹くように過ぎ、水が滞らずに流れると一緒で
何も変わらない。あの空も、この風景も..........何事もないように


それって恐ろしい、とっても恐ろしい、この世界が、死が、恐ろしい


ミシェルは死が恐ろしかった。
スケッチブックに自分の欲望の、望みの詰まった世界を作っても、それは本当ではない。
感覚はこの恐ろしい世界にあるかぎり。


歴史は生まれ変わるのに、私は何も変わらず、消えるなんて.............


そしてミシェルは毎夜タナトス抱かれ続ける。
それはミシェルが死を恐れることで、タナトス(死)を意識する。喪失はそれがあれば
それはいつかなくなるという恐怖と同じで、ミシェルが生き続けるかぎり、ミシェルが
無くすことを恐れる限り、死の意識(タナトス)から逃げることはできない。
(タナトスの幻想は終わらない.........と永遠の少年参照)
                                                                                                                                また 色々続く

4 名前:With:2007/11/11(日) 14:00:04 ID:z+Pg/kAk
ミシェルの現実の変化 (前) - (2007年06月13日 00時41分53秒)

〜檻の中に築いた檻  狂える程愛し過ぎた 日々の亡霊〜
それはミシェルの養父Armand Ollivierが作り出しした檻。


(これは感覚って言うよりも物語なんで足りない部分は妄想でカバーします)


ミシェルは通報はしなかった、というよりもできなかった。その術を知らなかったからだ。
だが時間の経った死体の匂いは相当のものらしい。
近所の通報でやっとミシェルは保護された。
その時はミシェルは幼く父の殺人は疑われなかった。
ミシェルには母も居なく、父も居ない。なら遠い親戚に預けるしかない。
そしてミシェルはオリビアの元に引き取られた。


オリビアの目にはミシェルは変わった子供だった。
時々意味の分からないことを言うが、時々とても魅力的な顔をする。
そしてオリビアはある日の夜、ミシェルが夜の町に繰り出す瞬間を見た。
オリビアはミシェルの後を追いかけ、ミシェルを見つけた。
そのミシェルの口元は血で紅くなり、まるで薔薇の様な口紅を塗っているようだ。
オリビアはミシェルを問いつめ、説得すると、ミシェルは素直に約束した。
     解った、もう殺さない。
それはあからさまな嘘であり、ミシェルはその次の夜も街に繰り出し、口に紅い口紅を塗っていた。
オリビアはその時のミシェルの悪魔的な魅力的な笑みに魅了され........そして、
えっと.........なんて言えば良いか........犯してしまったんですね汗


だけどオリビアが愛したのはミシェルでなくもう一人のミシェルであり、ミシェルではない。


えっと 檻の中の花 の令嬢と貴婦人はそれぞれミシェル、もう一人のミシェル
 そしてそれぞれの 纏った闇 は令嬢の場合、もう一人のミシェルの殺意、
  貴婦人の場合、ミシェルの満たされない心。だから夜の時は もう一人のミシェルが主体なので、
  
(夜のときに)貴方(オリビア)が愛してるのは、しなやかな若い肢体(→もう一人のミシェル)
         ...........ここら辺は今考えついたので自信は有りませんので、考えがまとまったら
                    もう一度描きます謝


そうオリビアが愛したのはもう一人のミシェルであり、彼が愛したのは
ミシェルの肢体(→死体)であった。だからオリビアはミシェルの首を絞めた。
そうすれば、このさなぎは成虫にならず、若い体のまま私のもとに居続ける..........
そんな考えが浮かんだオリビアは首を絞め殺そうとした。
                                                                                                  途中ですが一時休み     色々続く

5 名前:With:2007/11/11(日) 14:01:04 ID:z+Pg/kAk
>ミシェルの感覚と物語追加 -(2007年06月13日 00時49分25秒)

>もう一人のミシェルは悪意そのもの                  の後
 
    そしてミシェルは母を信じられなくなり
ミシェルは自分の手で母を殺し。
父はそれを見てしまった。
                                                                                              大事な部分が抜けてました汗


ミシェルの現実の変化(後) - With (2007年06月13日 03時10分49秒)

そんな考えが浮かんだオリビアは首を絞め殺そうとした。
そしてその後オリビアはぐったりしたミシェルの生死を確認せずに庭に穴を掘り、
棺を設けミシェルをそのなかにいれた。
が、実際ミシェルは昏睡状態で、その棺の中で目を覚ます。
横には穴を掘るオリビア。ミシェルはすぐに自分を埋めようとしているのがわかった。
死をなによりも恐れるミシェルは護身用の銃を構え、オリビアにうちこんだ。
(ここの銃はもしかしてオリビアの発狂の暗示、比喩?かもしれない)
オリビアは間一髪避けたか、致命傷をおったのか解らないが、これによってオリビア
は気を失い、そして朝になる。
そうするとミシェルはいなく、オリビアだけだった。
オリビアはただ呆然と時が過ぎるのを待つと、あのいつもの時間に笑い声が響く。
ミシェルの笑い声、正しくはもう一人のミシェルの笑い声。
オリビアはそれを頼りにまたミシェルを殺しにいく。
そしてオリビアは家の中でミシェルを見つけ、昨日のように首を絞める。
ミシェルはまたぐったりし、またオリビアはそれを埋めにいく。
........が、昨日のように閃光が光り、またオリビアは夜を待つ................と
警察が来るまでエンドレスですね。
これは私の解釈ではオリビアはミシェルを殺していたんでなく、別の赤の他人を殺し続けていた。
いつも穴を掘る時点で気絶、記憶がないので、死体は全て埋めてないので、
絞殺、死体遺棄未遂。
そしてミシェルの笑い声も全て、ミシェルだと思い込んでいたのも全て嘘。
それはオリビアの幻想だった。
予想だとミシェルはここの家の屋根裏に隠れていたって感じですかね。
オリビアはミシェルという檻もしくは、幻想というおりに捕われ続けている。
だから獄中でもミシェルが毎夜現れ、死なない.........それは十分発狂する原因になると思います。


    そして『屋根裏の少女』の最後の語りで、
「終わらない悪夢を見ている愛しい人を永遠にわたり殺め続ける物語」は2つの意味があると思います。


1つはオリビア目線。主観
    (終わらない夢を見ている愛しい人を)永遠にわたり殺め続ける物語


 2つは一般目線。客観
      (オリビアは)終わらない悪夢を見ている、(そして)愛しい人を永遠に渡り殺め続ける物語
     
                                                                                       色々 続く

6 名前:With:2007/11/11(日) 14:01:43 ID:z+Pg/kAk
最後の殺戮の舞台+スケッチブック(Roman) - (2007年06月13日 03時42分54秒)

この考察を描く前に、少し補充しときます。


〜ミシェルが描いたスケッチブックの世界〜
             
ミシェルは幼少時代、スケッチブックで自分が望む世界を描いてきた。
ミシェルはスケッチブックに描くことで人物を作り、その人物に町を与え、物語を与え、そして生死を司った。


そのスケッチブックの世界も認識すれば一つの世界,,,,,,この世界も私たちが本物と認識
しているから一つの世界、それが本当は本のなか、あるいは想像上かは
当本人は解らないと一緒で、スケッチブックの登場人物は自分の世界を
一つの世界と思っている訳で、
自分たちが、誰かに作られ、誰かに道しるべを引かれているかなんて
解らない、そして自分の死をも予定されていることなど。
だからスケッチブックは既に『世界』であった。
そしてそれは第五の地平線(Roman)であった。
(another Roman参照)


ミシェルは自分がいる世界が恐ろしかった。
だがミシェルの感覚はその世界に存在した。
それは変えられない事実で、どうしようもできなかった。
その事実がある限り、ミシェルは完全にスケッチブック(自分の望みが叶う世界)
の中に居られなかった。
だからいつも、スケッチブックの中の人物に物語を与えるように、
自分にも物語を与えることを思いついた。


「ミシェルは干涸びた老婆になり死んでいた。」


そんな物語を自分に設定し、
そして その世界のミシェル は死んだことにした。
また、スケッチブックの世界に行くために、
物語に付け足した、


「干涸びた13人の青年と折り重なって,,,,,,,」


この意味はミシェルにとって一種の儀式だったんでしょう。
これをすることでRomanの世界に飛び立てることにしたんでしょう。
だけど実際ミシェルは死んでいない、
それは本当はそんな物語は存在していないから。
だからミシェルはその世界にいながらもいなかった。
つまりミシェルは体はその世界にあるが精神、
感覚はその世界にはなかった。
一種の廃人ですね。
ミシェルはこうして完全にスケッチブックの世界に行くことができた。


けれど、そうするとミシェルは檻の中から外に出ていることになります。
でもそれはミシェルの視点からであって、
一般、周りの人から見れば、その世界にミシェルはちゃんと居る。
だからクリストフはそう言ったんですね。
だけどそうするとまた問題が出ます。


〜クリストフ(Romanの住人)はミシェルが作り出した人物である〜


普通ならクリストフもミシェルと同じ視線になるはずです。
なので私の予想ではミシェルは本当は心のどこかで自分が檻の中から
抜け出ていないことが感覚的にあったのでしょう。
それをクリストフが代弁して言ってくれたんでしょう。


そしてこれを描いた筆者Noelについて、NoelはHiverの妹であり、名字?はMalebranche。
ミシェルと一緒ですね。
これは何故かというと、ミシェルがこの物語をRomanの世界に知らせるために用意した人物
だからである。もしかするとミシェルがRomanの世界に思いを馳せるための依りしろだった
かもしれませんが、
ミシェルはRomanの世界に自分を知らしめたかった。
だから1、2回目の事件とそして自ら設定した嘘の3回目を
Noelにその事件を知らしめるという物語を設定し、Romanの世界に知らせた。
だからクリストフ(Romanの住人)が解説してるんでしょうね。
そしてその事件をRomanの世界に知らしめることで、この3回目の事件も
Romanの世界で真実にすることができた。
                                                                                                              色々 続くかも

7 名前:With:2007/11/11(日) 14:02:19 ID:z+Pg/kAk
ミシェルの現実と感情の変化 - (2007年06月16日 16時57分45秒)

ミシェルがオリビアの養子になった頃のミシェルの感情の変化。


ミシェルは人が信じられなかった。信じる心を失ってしまった。
それはミシェルの母の小さな嘘のせいであった。((忘れし詩参考))
だがそれはオリビアによって取り戻すことができた。


ある夜にオリビアと関係を持った(ミシェル)は、オリビアを愛し、愛する故に信じられた。
だが実際オリビアが愛していたのは、(もう一人のミシェル)。
そしてミシェルは信じることで、「信じる心」を失った時点で得た「殺意=もう一人のミシェル」を
反対に失おうとしていた。


それはオリビアはもう一人のミシェルを愛し、そうすることでミシェルがオリビアを愛し、またそうすることで
(もうひとりのミシェル)が消えてしまう.........


オリビアは愛するものを失いたくなかった。だから消えてしまって、「愛し合ったしるし」が消えてしまう
のが嫌だった。まるで蛹という自分を守る殻を捨て、蝶という本物になってしまうのが。
なら逸そ殺してしまえ。そしてオリビアはミシェルの首を絞めた。


.........えっとこれは、「檻の中の花」での中の「識られざる幕間劇」も参考にしています。


あの2つの「識られざる幕間劇」はそれぞれ
1回目  屋根裏に閉じ込められていた時から、オリビアの養子になるまでの間
2回目  オリビアの養子になり、関係を持ち、オリビアを愛してしまった時から、Romanの
            世界に精神だけ飛び立った((廃人になった))時までの間
                                                                                                                        と推測して(幕間劇だし)


それぞれ似ているフレーズだけど、全く違うところが有りますね?
      1回目    闇を纏った貴婦人    と     2回目     闇を纏った令嬢。
前にも言いましたが、


         貴婦人→もう一人のミシェル       令嬢→ミシェル              だと思ってます。


〜鮮朱から冷蒼へ~は 朝から夜に変わるのを示していて、だからこの時は  夜  である。
((鮮血→死とか、複数の意味も有ると思いますが))
そして1つ目の劇(屋根裏軟禁?)時では、夜には(もう一人のミシェル)が活動し、
歌詞のように町の少年の血を吸っていた。だからミシェルという  体 を動かしているのは
貴婦人(もう一人のミシェル)だから、一つ目の劇では「貴婦人」と表記。


(もう一人のミシェル)は一種のミシェルの  別人格  であり、
そしてその人格は貴婦人と呼べる、ミシェルより年上の人格であった。


問題は2回目が何故2回目は「令嬢」なのか、
それは、この劇の時期がミシェルがオリビアを愛し始め、(もう一人のミシェル)が消え始めていた時期
だったからである。


「消え始めた」と曖昧な表現にしていたが、実際既にこの時期、ミシェルの中の
(もう一人のミシェル)は消えてしまい、夜になっても、ミシェルの 体  はミシェル自身が操っていた。
だから2回目は 令嬢(ミシェル)と表記された。
その証拠に2回目では
        「激しく愛して 花弁が堕ちるまで女の勘を甘くみないで 貴方が愛してるのはしなやかな若い肢体 それは…『私』じゃない…」と表記されている。
 これはオリビアは(ミシェル)を愛していなくて、若い肢体(もう一人のミシェル)を愛しているの、という意味だと思います。


そうこの通り、ミシェルはオリビアが誰を愛しているか知っていた。
そしてオリビアの愛している(もう一人のミシェル)はもうすでに死んでいた。
だがオリビアは知らず、(もう一人のミシェル)との愛のしるしを残すためにミシェルの首を絞める。


が失敗し、オリビアは、赤の他人をミシェルだと思い殺し続ける。


そして、当の本人ミシェルは屋根裏に隠れ、その殺されていく赤の他人の悲鳴をそこで聴く。
...........その悲鳴は、オリビアが(もう一人のミシェル)を愛する故に殺し、殺すから起こる悲鳴である。
ので、その悲鳴はオリビアの愛自身だった。
だからミシェルは、その愛が例え本当の私への愛ではないが、その悲鳴のお陰で
オリビアの愛に酔えた。((歌詞:あの悲鳴は葡萄酒のように,,,,,から))
そして、オリビアに(もう一人のミシェル)がまだ居るという事を偽り続けるという罪、自分の代わりに赤の他人を犠牲にするという罪のお陰で、オリビアの愛に酔え、一生オリビアが「ミシェルを殺めよう」と思い続ける限り  
、(もう一人のミシェル)に固執する限り、オリビアは自分の物だった。
((歌詞:罪は月夜より甘く+闇を照らし躍らせる…から))


だが何事にも終わりが有る。
オリビアは捕まり、ミシェルは一人になった。
そして自分を、殺意という形で悲しみから一時的に逃避してくれる、守ってくれる(もう一人のミシェル)
もいない。
『信じる心』を取り戻しても、信じる人、愛する人が居ない。そして『信じる心』の代わりを補ってくれた
(もう一人のミシェル)がいない,,,,,,,,,,,,,,,,,


ミシェルに残ったのはもうスケッチブック(Roman)の世界しか無い,,,,,,,,,だが感覚はこの世界にある。
そしてミシェルは.............(上の 最後の殺戮の舞台+スケッチブック の考察に続く)

8 名前:With:2007/11/11(日) 14:03:02 ID:z+Pg/kAk
吸血鬼と檻 -(2007年06月18日 00時44分46秒)

この作品の題名にある「檻」。
よくその存在.......というか、何を象徴してるか色々考察が有るようですけど、
たぶん曲、another romanや、私の考察より、「自分の周りを取り巻く現実」、つまり「世界」だと思っていす。


最後の殺戮の舞台+スケッチブック で考察しているように、ミシェルは幼少はスケッチブックに物語を紡ぎ、
そして養父に引き取られていてからは、現実にいるオリビアを愛していたが、結局オリビアは消えてしまった。
ミシェルはオリビアを失った事で現実に希望もなく、そしてこの現実は何をしなくても時を進める。
現実に居る限り「死」という恐怖から逃げられない。そして現実に居る限り自分の望んでいる世界には行けない、自分が自ら紡いだ「Roman」という世界に浸れない。
それはまるでミシェルを閉じ込める本当に「檻」だったんでしょう。


そしてよくミシェルの曲中には、比喩的であれも「血を吸う」という表現が多いです。
これは、もしやミシェルは吸血鬼?という風に思わせる物ですが、
そもそも吸血鬼とは何でしょう?


吸血鬼は人から血を吸い、日に弱く、永遠の命の持ち主?
それはあくまで人が作り出した架空の設定だし、そもそも吸血鬼は身近でないし、
本当に居るかも解りません。
だからってミシェルがそうゆう吸血鬼ではないとは言い切れませんが、
ミシェルは「永遠の命の持ち主」ではなかったとは思います。
永遠の命の持ち主であれば、別に死を恐れる必要は無いからだ。
たしかに一部の歌詞で(タナトスの幻想)で
       永遠(とわ)を生きられる程 私は鈍くもない     と出ていますが、
永遠というのは、はじめもなく終わりもなく続く、という意味と、生成消滅のない存在、という意味だが、
永遠と書いて(とわ)と読ませる訳だから、永久の方にも意味が入るという事で、
永久の意味は、長く変わらない事、という意味であり、
この歌詞の前に「刹那を〜」という風に有るので、
「今という時間を、刹那と感じるか、永遠と感じるか」という感覚的な物であると思うので、
寿命ではないと思います。
吸血鬼という存在は、曖昧なので、本当にミシェルが血を飲まないと死んでしまうとかは、
そうゆう物はわかりませんし、
それに吸血鬼は元々普通の人であるが残酷な人、もしくは血液嗜好症などの精神病という
血というものに異常に興味を覚える精神病人や、異端の者、などを指したりもします。


なのでミシェルはどうゆう吸血鬼かは解りませんが、あえて私の考えを言うとなれば、
育った環境から考えて、精神病人だと思ってます。

9 名前:胡雪:2007/11/11(日) 14:03:36 ID:z+Pg/kAk
Re: - (2007年06月22日 21時50分26秒)

大変深い考察、お疲れ様でした。


「檻花の一、二幕目は史実。三幕目はフィクション」
…という辺りは特に大賛成なのですが、
白いキャンバスに絵を描い時間は夜だったと思うのです。
『屋根裏の少女』に"月明かりが少女の指を導く"といった表現があったような…

10 名前:With :2007/11/11(日) 14:04:10 ID:z+Pg/kAk
(2007年06月23日 12時44分15秒)

.......わぁ.......本当ですね、すかっり見逃してました;
胡雪様、指摘ありがとうございました。


そうなると、朝→スケッチブック、夜→もう一人のミシェル  は成り立たなくなりますね。
えっと........もう一度、そこら辺を考察し直します

11 名前:胡雪 :2007/11/11(日) 14:04:59 ID:z+Pg/kAk
(2007年06月23日 19時21分42秒)

個人的な考察ですが…
朝のミシェルが『少女人形』から繋がっていたらイイナァ…と。


朝→少女人形、夜→屋根裏の少女で…


"ママ"の慈愛を求め続ける朝のミシェル
期待を裏切る"ママ"を殺し続ける夜のミシェル
やがて"パパ"はミシェルを屋根裏に閉じ込める

…といった感じで。


ただ、少女人形→澪音も捨てがたい…(雨繋がりで。)

12 名前: With :2007/11/11(日) 14:05:36 ID:z+Pg/kAk
Re: -(2007年06月24日 21時18分41秒)

「.....Reloded」っていう曲の中で、


            黒の歴史が紡がれるより以前 零(ゼロ)の地平線に埋もれた物語
             抑圧はいづれ解放に至る幻想 始まりの夜の狂気『屋根裏の少女』


ってあったんで、「少女人形」はChronicleの世界なんで、たぶんそれはないかと.........汗
(私のも一個人意見なので参考程度に........)
でもこの頃思ったんですけど「地平線」って何でしょうかね?
色んな曲を見てると結構「地平線」が違っても、同じ人物がでたりとかしますよね?
((ミシェルとか、エルの天秤の逃げた花嫁とか))
だから地平線は時間軸でもなく、それぞれの世界でもないと思うんですよね。
.......なんか途中から違う話になってしまいましたね........汗
あの、私が言いたいのは、ミシェルは0の地平線、第3の地平線(幻想?)第2の地平線(?)にも出ているので
その地平線の正体も考えなきゃならないのかなって思いまして........
私はまだ見当もつきませんけど,,,,,,,,,,


あと、ミシェルの朝と夜について私なりに考察し直してみたんですが、
「屋根裏の少女」で


     柱時計は 午前零時を告げ 閉ざされた 少女の世界はやがて  右手に神を 左手に悪魔を宿した…


より昼(ミシェルの関連されると思われる歌には朝という記述の代わりに昼だったので)から午前零時まで
スケッチブックで一つの世界を描き、午前零時を告げる時計の鐘の音でミシェルの中の
    もう一人のミシェル    が目覚め、月が海に沈むまで生け贄を探し彷徨うって感じって、
今んとこ考察しているんですが、まだピンときてません.........汗
「そこに在る風景」より、
                                          壊れたマリオネット=偽りの玩具
                                                                                                             って、表記され、
でも「屋根裏の少女」より、
                                           スケッチブック 三色の絵の具=唯一の玩具
                                                                                                             って、表記されてるんですよ
これって壊れたマリオネットの記述は偽りってことでしょうか...............??
............う〜ん、一から考察し直します汗 てか出直してきます汗

13 名前:胡雪:2007/11/11(日) 14:06:09 ID:z+Pg/kAk
- (2007年07月14日 16時36分32秒

)地平線の定義…ですか…。
私的解釈ですが、「人物の縛り」ではないかと思います。


地平線は「象徴する内容に囚われている"人"」を描く事によって、表現されているように思います。
だから、囚われる象徴の違い=地平線の違いとなり、地平線を越えて同じ事件が存在する。


ミシェルの場合は
 零の地平に"埋もれた"物語
  主観の主はミシェル以外の誰か
  パパか、または誰でもない第三者の視点
 眠れぬ夜の幻想
  主観の主はタナトスの少女
  古びた玩具箱の壊れた人形を通して見る幻想
 喪失の地平線
  主観の主はオリヴィエ(多分)
  ミシェルを殺害し続ける幻想
…といったところでしょうか。


逆に、一人が複数の地平線に属する可能性もあるかと思います。
『タナトスの幻想は終らない』より、


黒の歴史、死の幻想、喪失の詩、
光溢れる夏には新しく歴史が生まれ変わるというのに、
未だタナトスに抱かれる幻想は終らない…

…とあったので、


前提:タナトスの少女=少女人形の少女
黒の歴史、世界が終焉を迎える日の夜
→やがて訪れる朝日
→嘘つきクロニクル

…というのもアリではないかと。


夜のミシェルの活動時間ですが、
壊れたマリオネットの「月が海に沈むまで」「黄昏に芽生えた殺意」から、
太陽の光が届かない時間帯、かつ月が天に存在する時間帯が最も活発なのかな?と思います。
「午前零時に神と悪魔を宿した」のは単に満月の夜の狂気と推測。


結論はタナトスの少女の幻想と現実の境目を何処に定義するかで大きく異なると思います。
つまり、「壊れたマリネオット」は眠れぬ夜の幻想なのか、少女の現実なのか。


〜余談〜
育児に関して教育の重要性が確立していなかった時代のイギリスでは、
子供たちは屋根裏で過ごし、乳母や家庭教師によって育てられていたらしいですね。
食事もパンとミルクが中心で、肉は特別な事が無い限り食べられなかったとか。

14 名前:名無しシャイターン:2009/02/17(火) 23:08:36 ID:+W75yOwc
檻の中の遊戯を聞いていたら
ミシェル=ダスコ
なんじゃないかなぁなんて思いました。
2つ共、銃を撃つシーンや月や首を締めるシーンが出てくるし…


全然自信はないんですけどなんとなく似てるかなって書いてみました。
お目汚し失礼しまいました。

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