(幕間)刀姫の剣

刀姫の剣

 

 

 長安に暗雲が立ちこめている。
 建安16年(西暦211年)、三月の上旬。

 南蛮王国西部方面総帥の呂刀姫は、暗い精勤を続けていた。一人、また一人と行方不明だった将兵が躯を引きずって長安へたどり着き、現役に復帰してゆくなか、彼女はひとり黙々と戦後処理を続けているのだ。

 後方都市から回送されてくる新兵を再編成し、益・荊両州からも余剰兵力を回して貰い、羌族の再侵攻に備えて城壁を補修する。

 先の敗戦の痕を、癒すのではなく覆い隠すような作業の連続であった。

 

 ――そんな、息が詰まるような時間が続いたある日。

 張虎のもたらした急報によって、刀姫は顔色を失う。

 

呂刀姫:馬超将軍が、こちらへ…!?

 

 刀姫にとって叔父に当たる馬超は、もちろん南蛮王国軍にあっては格上であり、くわえて涼・雍の要害に明るく、さらには羌族の有力者とも繋がりが深い。

 その彼が長安へ入ると言うことは、当然、南蛮の西部運営の方針は、馬超中心のものにシフトすると言うことだろう。

 刀姫は呆然と、筆をおいた。

 

 ――父上に、見放された――!

 

 刀姫には任せられんな――という父の冷たい声が聞こえてくるようだった。目が眩むほどの無念、悔しさが胸にこみ上げた。

 と――だしぬけに、天水城の情景が脳裏を過ぎった。黒煙に包まれながら、力無く翻っていた南蛮の旌旗が。

 許されるはずもない。

 急激に脈拍が跳ね上がり、刀姫は胸を押さえて激しく咳き込んだ。

 

 

 黒々とした十万近い騎馬の大軍は、嘶きひとつ無く、粛々と、しかし圧倒的な速度で長安城へ至り、無音のまま要所要所を制圧した。

 敗残兵と新兵の寄せ集めである呂刀姫軍は、事の成り行きに呆然としたまま、馬超軍団に接収されてしまった。

 その頃、主将の馬超は、剣を佩いた戎装のままで、刀姫が政務を執る殿へ赴いていた。

 

馬 超:姫様。ご無事で何よりだ。

呂刀姫:叔父上こそ、ご健勝です。

 

 刀姫の声は硬い。

 彼女の周辺には、当然居るべき側近の姿も、衛兵の姿もない。宮中を素早く制圧した馬超麾下の兵士らに、拘束でもされたのだろうか?

 刀姫は、たった一人で南蛮最強の男と向き合っていた。

 

呂刀姫:この度は陛下ならびに殿下の御心をお騒がせ奉り、慚愧に耐えませぬ。必ずや隴を安んじ、再び胡に侵されること無きよう精勤いたします。

馬 超:その心意気や佳し。殿下に成り代わって褒辞しておく。

呂刀姫:はっ――

 

 うやうやしく頭を下げながら、刀姫は唇を噛んだ。

 やはり、馬超は刀姫の長上として赴任してきたのだ。刀姫の軍権を剥奪し、指揮下へ置くか、洛陽へ後送するか、その種の王命を帯びてきたに違いない。

 刀姫の名望は、もはや地に墜ちたに等しかった。
 ――私だって、私だって頑張ったのに! 何で…!

 刀姫は再び目眩を覚えた。
 …じわじわと、刀姫の胸の中に擡げてきたのは、抑えようのない怒りであった。

 帰還以後、己自身の無能を罵って止まなかった深い忿怒が、今度は目の前の馬超と、その後背の呂布、そして父娘の絆を変えた継母の胡姫へと向けられたのだ。

 鼓動がふたたび激しくなる。

 息ができない。胸が苦しい。

 

 

 軟禁を解かれた刀姫一党は、それでも巧妙に分散された形で、馬超の将と合流することになった。

 馬超に従うのは、馬休、馬鉄、馬雲緑、趙雲、董ら一門衆のほか、張衛、閻圃、楊任ら漢中組も混ざっている。

 宴の間では、刀姫と馬超は席を対面にし、上ノ座は空席にしていた。

 韓遂、呉懿、呉班ら長安組も含めるので、宴はかなりの規模だ。複雑な表情で従兄を見つめる馬岱の他、家宰格の張任や、若手の魏延、張翼らが不安そうに遠い上座の方を眺めている。悠然と杯をあおっているのは、刀姫の軍師・徐庶ひとりだけだ。

 宴は、最初から、どこか雷雲のような気を孕んでいた。

 一刻あまりの歓談の後、ふと諸人が気づいたとき、楽人の演奏はいつの間にか止まっていた。

 誰彼と無く、自分の声の意外な大きさに驚き、話すのを止める。シンとした静寂が間を支配した。

 

馬 超:――さて、姫様。酒の席で話す事ではないが、今後について決めなきゃならんことが、二,三ある。

 

 席が静まったのを確認して、馬超がズシリと発言した。

 さっきから、海底にいるような心地で空の杯を舐めていた刀姫は、ぼんやりと馬超を見た。

 

馬 超:ひとつは、この方面軍の指揮権だ。南蛮王は、この馬超に一切の判断を委ねると仰せだった。

呂刀姫:……。

馬 超:王命だ。姫様は以後、俺の指揮下に入り、一将として俺を扶けて欲しい。

呂刀姫:……何か…

馬 超:ん?

呂刀姫:…何か、王命を記したものを、提示頂きたい…っ!

 

 諸将は息を呑んだ。

 これは、馬超に対する反抗だ。

 明らかに今の刀姫は錯乱している。たまたま前後数日、情緒不安定な時期が重なったのも災いしているのだが、男にわかるものではない。刀姫のこの発言は直ちに洛陽へ知られ、瑕瑾が亀裂となり、玉は砕かれるであろう。

 徐庶は鋭く舌打ちをして、素早く立ち上がろうとした。

 

呂刀姫:軍師殿!控えられよ!

徐 庶:――。

 

 目の端で捉えたのか、刀姫のヒステリックな叱咤が機先を制した。気迫に押されて腰を下ろし直した徐庶を一瞥して、馬超は刀姫に向き直った。戦場の目だ。

 

馬 超:これを。――王命に反すれば、誰であれこの剣を用いよと。

呂刀姫:……!

 

 刀姫は蒼白になって、馬超が掲げて見せた七星剣を見つめた。その意味するところは、充分以上に知悉している。

 呂布は黄鉞と節を持っているので、漢王朝の五官中郎将である刀姫を任意に処刑する権限があるのだ。

 その正式な代理人である証を、馬超は示して見せている。

 

馬 超:――で。ご返答は如何?

呂刀姫:…嫌です。

馬 超:姫様。短慮は御為にならんぞ。聞かなかったことにするから、諾と言いなさい。

呂刀姫:嫌ですっ。長安は、私が父上からお預かりしたものです!兵馬も!人民も!わ、私が賜ったものです!

馬 超:酔言と聞いておこう。――明日、正式な王使として王命を伝えるから、その時に詳しい話も伺おう。

呂刀姫:明日…

馬 超:姫様もお疲れであろう。ややこしい話は明日にするか。今日はゆっくりと休まれた方がよい。

 

 刀姫は悄然と頷いた。

 

 

 

 ――刀姫の執務室の燭に、ずっと明かりが灯されている。

 衣服を更えもせず、牀に腰掛けて、静かに泣いていた。

 …南蛮の後継者は新王子が担うものとして、それならばせめて、自分は西方で功績を挙げ、父上に誇れる娘として認めてほしかった。

 そのために夜も寝ずに頑張ってきたのに!

 だが、その結果はどうだ。いま刀姫は兵団を剥がれ、自らは味方であるはずの馬超軍に包囲されている。

 刀姫の名望も矜持も粉々にするような、屈辱的な軍権の剥奪。

 しかも劉王后の宝剣を以て、それを行う!

 新王子の立太子を天下に知らしめるのに、これほど分かりやすい方法はないだろう。

 

 ――そんなにこの刀姫が邪魔か

 

 睦み合う父と胡姫の姿を想像すると、悔しさやら悲しさやらで胸が塞がり、涙が溢れてくる。

 あの女が父を奪った!

 王位など、弟にくれてやる。最初から欲しくもない。

 ただ、父に認めて欲しかった。さすが俺の娘と、褒めて欲しかった。……

 ……

 

小間使:――姫様。

 

 小間使いの声。刀姫の、たった一人の友人の声だ。

 

小間使:姫様。お酒をお持ちしました。それと、軍師様がお見えです。お相伴に預かりたいと。

呂刀姫:…欲しくない。

小間使:今飲まずに、いつ飲まれるのですか。…軍師様、どうぞ。

 

 事情は聞いているのだろう。小間使いは、構わずに入ってくると膳を置いた。徐庶も遠慮無く上がってくると、元無頼者らしく、そこらに腰掛けた。

 小間使いは酒瓶を小手にもち、刀姫が盃に手を伸ばすまで、根気よく待っている。

 

 

徐 庶:――まあ、馬超将軍も言っていたが、今日の話は酒の戯言だ。揉み消すよう、私も尽力しよう。

呂刀姫:…もう、いいんです。私は…明日から姫様と呼ばれなくなります。

徐 庶:自棄はよくない。何故、そう突き放して思われる?

呂刀姫:私は、父上にとって必要どころか、邪魔になってるみたいだから…居ない方が、いいのかも…。

小間使:何を仰いますか! 南蛮王の後継者が、今からそんな弱音を吐いてどうします!

 小間使いが、急に大きな声を出した。刀姫は、さすがにびっくりして小間使いの美しい貌を見た。徐庶は視線で小間使いに続きを促した。

 

小間使:文姫様や、軍師様から伺っておりましたので、あるいはと思いましたが…

呂刀姫:……?

小間使:姫様は、南蛮の次の王は、呂燕様に決まったとお考えですね?

呂刀姫:それは…当たり前です。呂燕王子は――男子だし、継母上の御子だし――

 

 と。小間使いは、おそろしく深い色を湛えた瞳で、凝と刀姫を見つめた。刀姫は、視線に耐えきれなくなって、ことばの途中で黙った。

 徐庶がゆっくりとあとを続けた。

 

徐 庶:ご主君。お考えなさい。位階で人を判断するものではないが、呂燕様の傅人は、黒山賊の頭目であった張燕将軍だ。較べて姫様の傅人は、武臣筆頭の高順様ではないか?この格差をどう思われる?

呂刀姫:ち、父上の気まぐれでしょう。現に、今や張燕将軍の屋敷には、諸侯から聘物の使者が訪れ、門前に市を為しているというではないですか。

徐 庶:それこそ、人の勝手というもの。利を貪る者ならば、そのくらいの投資はするだろう。――何故、同名という誼だけで、よりによって張燕将軍を選ばれたのか。張燕将軍の改名の懇願を退けられたのか。ご主君は一度も考えられなかったのか?

 

 徐庶は、強い口調で刀姫をたしなめている。刀姫は徐庶と小間使いの気迫に飲まれて、つい盃に手をやった。

 

小間使:――呂布様は、世界の誰よりも、あなたを愛し、信じていいます。あなたは、それに応えなければいけません。違いますか?

 

 今度は、小間使いが説教するように刀姫へ語ってきた。さすがにむっとして、刀姫は反駁した。

 

呂刀姫:なんだか…父上を、知ったような事を言いますねっ。

小間使:お忘れですか、姫様。私も、王の女の一人なのですよ。

呂刀姫:あ…。

小間使:姫様とは違う目で見ていたから、私にはわかる。今の王は、誰よりも今の后を愛しています。ですけど、同時に姫様をこれ以上なく慈しんでいる。

呂刀姫:でも、王子が生まれました!――継母上が大切ならば、いま私が厭わしいに違いない!

 

 刀姫は頬を膨らませ、強行に言い張った。

 徐庶と小間使いは、顔を見合わせた。無理もない。西方十万の総帥とはいえ、まだ二十歳になったばかりの小娘なのだ。

 小間使いは母親のように優しい顔で言った。

 

小間使:新王子の御諱は、“燕”です。

呂刀姫:…ええ。継母上がそう名付けらました。

小間使:そのことばの意味は?

呂刀姫:繁栄と安らぎ。それに、隣人との睦み。王に相応しい名でしょう!

小間使:胡姫様はそれだけの意味で、ご自分の御子の名にその一字を選ばれたと、お考えですか?

呂刀姫:何を言いたいんですかっ

小間使:刀姫様。――あなたの御諱は?

呂刀姫:あ…

 

 刀姫は、大きく目を見開いた。

 

小間使:南蛮王の子、呂鳳さま。この世に、“鳳”よりも尊い“燕”がありましょうか?

呂刀姫:――――っ!

 

 刀姫は呼吸をすることも忘れて、小間使いの翠玉のような瞳を見つめた。
 この瞬間まで彼女は、全く、気付きもしなかったのだ。

 そしておそらく、世間の誰もが。

 なんと簡明な理屈であろう。

 そして、何と温かい理論であろう。

 ……呂刀姫の諱は“鳳”。

 それは燕雀を遙か下風へ従え、蒼天を飛翔する伝説の瑞鳥の名であった。

 

小間使:…胡姫様は、ずっと前からこの名前を考えていらっしゃったのです。きっと、我が子を身籠もったその瞬間から。

呂刀姫:……。

小間使:おわかりですね? 胡姫様は最初から我が子に王位を襲わせないという意思をお持ちでした。それを肯んじた王もまた、端から姫をこそ世継ぎにと、決めておられたのです。

呂刀姫:……はい。

小間使:姫様は、かくも愛されておいでなのです。お父上と、お継母上の信愛を、一瞬たりとも疑ってはいけません。――あなたはずっと前から、次の王なのですから!

呂刀姫:は、はいっ

小間使:よろしい! それでこそ姫様です。

 

 小間使いは満足げにうなずくと、徐庶に席を譲った。

 

徐 庶:…明朝、馬超将軍に、今日の席の無礼を謝りにゆく。ご主君も、その心づもりはお願いしたい。

呂刀姫:はい! 叔父上に謝って、みんなにも謝って、二度と今日みたいな事がないようにいたします!

徐 庶:…指揮権は、一時馬超将軍にお返ししよう。その上で、彼を扶け、彼の元で功績を挙げ、以前の敗北を雪ぐべきだ。

呂刀姫:よ、喜んで! 

 

 王子誕生の報から続いた数月間の煩悶が、まるで嘘のように消え失せ、刀姫の心はすみずみまで晴れ渡っていた。

 主君の心身に瑞々しい活気が戻ってきたのを確認すると、軍師は立ち上がり、後の世話は小間使いに任せ、一礼して去った。

 

 

 ――翌朝、刀姫は徐庶と張任と馬岱を伴って、馬超の元へ赴いた。

 挨拶もそこそこに、物凄い勢いで謝りだす刀姫を、馬超はしばらく閉口して眺めていたが、一段落したところでニヤリと笑うと、その謝罪を受け入れた。

 これで、西部方面軍の総司令権限は、呂刀姫から馬超へと移行する事になる。

 

 正午、場所と衣服を更え、文武諸官が居並ぶ中で、あらためて刀姫は馬超に挨拶をした。

 いまの馬超は、九錫をもつ南蛮王・呂布の正式な代理人である。

 刀姫はうやうやしく拝跪すると、王命を再度確認し、違背無きことを改めて誓い直した。馬超は鷹揚にうなずくと、立ち上がって刀姫のもとまで歩み寄り、手を取って立たせた。

 

呂刀姫:――?

馬 超:これを受けられよ。殿下よりの下賜である。

 

 怪訝な表情の刀姫に向かって、馬超が差し出したのは、くだんの七星剣であった。

 ぼうぜんとする刀姫に剣を握らせると、馬超は諸将を振り返り、大声で宣言した。

 

馬 超:王の御諚である! 後将軍呂鳳をして王の太子ならしめ、その証として劉氏の宝剣を授けるものとする!

 

 ――誰もが息を飲んだ。

 馬超との修好回復だけで胸いっぱいであった刀姫はもちろん、近い将来このような瞬間があると踏んでいた徐庶でさえ、唖然として馬超を見つめた。

 嘘のように静まりかえる長安城。

 が、次の瞬間には、歓声が爆発した。

 魏延や張虎、張嶷などの子飼いの私臣たちは、涙を流して祝し合っている。女官として控えていた文姫も、飛び出して刀姫に抱きついた。

 兵士らも例外ではない。彼らは盾を擲ち、矛を放り、その場で泣き出している。

 無理もなかった。彼らの殆どは、次の南蛮王は呂燕王子に決まったものと考え、それでもなお、刀姫の真実ある人柄と颯々たる姿に忠誠を誓い、この辺境まで付き従った者どもだからである。

 彼ら一人一人が、まさに歴史の瞬間に立ち会ったという感動に包まれていた。

 やがて、万歳の声が挙がりはじめ、しだいにうねるような合唱となって長安の城中に響き渡った。

 

 建安16年、3月。

 刀姫は、正式に南蛮王国の後継者として冊立されたのであった。

 

 

 

 

 ――――――

 ――――

 

呂 布:本当なら、向こうで功績を挙げてから、ちゃんとした形で剣をやりたかったんだけどなぁ。

陳 宮:まあ、先の敗北で、先物師たちがごちゃごちゃ騒いでましたからねえ。今を逃したら、結構やばかったかもしれませんよ。

呂 布:その先物師だが、張燕はきちんと名前を控えているんだろうな?

陳 宮:ええ。聘物すべての目録と差出人がリストになってます。聘物の幾つかは張燕が使い込んじゃったみたいですけど。

呂 布:なんだよそりゃ?

陳 宮:まあ、あれば欲しくもなるでしょう。ついでに言うと、リストの中には劉備の名前もしっかりありますな。

呂 布:はっはっは。それでこそ耳にょんだ。で、耳にょんは今どこに?

陳 宮:真っ先に長安へ。たぶん今頃、襄陽の高順どののところと違いますか?

呂 布:ううむ。そこまで突き抜けてると怒る気がせんな。

胡 姫:はい、奉先様、軍師様、燗の支度ができましたよー。

呂 布:おう。――で、お前はどう思う。剣を刀姫に渡したこと。

胡 姫:だから、差し上げるときに言ったじゃないですか。…呂布さまがその剣の主に相応しいと判断されたのなら、どうして私が反対しましょう、って。

呂 布:あー。そうだったそうだった。

胡 姫:それに…こうやって、奉先様や燕や忠吉さんと一緒にご飯を食べられるんですから。刀姫様には気の毒ですけど、私と燕にとっては、これが一番幸せな形だなって思うんです。

呂 布:…そう思うべきなんだろうな。うん。

胡 姫:はいっ!

 

呂 布:…ところで、全く話は変わるけど、私たちのトラッキーを返して運動は失敗に終わったみたいだな。

陳 宮:あ、懐かしい。やっぱ失敗ですか。

呂 布:やっぱアレだよ。阪神球団は歴代のミスタータイガースをことごとく捨て石にしてきた緑血生物だから、マスコットキャラの中の人ごときの署名に応じるわけないんだよな。

胡 姫:寂しいものですね…

陳 宮:でも高橋留美子のラムちゃん起用もどうかと思うんですけど。