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■ アレクサンドラの気持ち。

1 名前:名無しさん@名も無きローラン:2008/12/29(月) 16:40:46 ID:6bsFM/hU
本スレでは「なぜアレクサンドラがあそこにいるのか?」という意見もあったような気がするのですが、
私もツンデレなので彼女の気持はよくわかります。

このような経緯を妄想しました。
自分のSSから……

アレクサンドラ側近「さきほど情報が入りました。アルカディア国王、ご逝去にございます」
アレクサンドラ「デメトリウス殿が?」

側近「アナトリアの弓の名手・オリオンに射られたとのことです。」
アレク「オリオン?」
側近「アレクサンドラ様はご存知ないのですか?忌み日に生まれた捨てられた王子だそうですよ」
アレク「ということは……レオンティウスの弟君である、ということだな?」
なぜか誰も聞かないのにすぐにレオンティウスの名前が口をついて出る。
側近「左様でございますね」
アレク「レ……レオンティウスは妃は娶られたのか?」
側近「まだのようでございます」
アレク「そうか……」
アレクサンドラは色めきだって尋ね、そして答を聞いて安堵の表情を見せる。
彼女本人は気付いていないだろうが、侍女には彼女の心のうちが手にとるようにわかる。
アレク「して……レオンティウスの戴冠式は?」
側近「戴冠式は行われる予定はないそうです」
アレク「行わぬだと、なぜだ?」
側近「詳しいことは私も存じませぬが…レオンティウス様はあわただしく即位され、すぐにまたイーリオンに向かったようです」
アレク「イーリオンに……」
側近「バルバロイが、イーリオンの奴隷どもを傭兵として雇っているのですが、その将であるエレウセウスが類稀な武勇を誇っているということです」
アレク「レオンティウスはその奴隷部隊を迎撃するということだな」
側近「左様で御座います」
アレク「馬をとれ、私もイーリオンに向かう」
側近「アレクサンドラ様?」
アレク「レオンティウスを奴隷ごときに倒されてなるものか。あの男を倒すのはこの私だ。万が一私より先にレオンティウスが逝くなどということがあったら……」
アレクサンドラの言葉が詰まる。
側近「アレクサンドラ様?」
アレク「……許さん……」


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