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■ 【Roman】総 合 考 察 ト ピ

1 名前:★ぐっこ@管理人:2006/11/22(水) 22:36
5th story CD 『Roman』の総合考察トピックです。
 
全11 2曲を通しての構成や相関性、各所にちりばめられた暗号・ブックレットの謎、ジャケット絵のギミック…等、このアルバム全体を俯瞰しての考察を行うトピックです(`・ω・´)
 
第5の地平線が物語るものは? 「ローラン」て何人いて何したかったの? 結局ロマ男の正体って? …などなど、とにかくアルバム全体を通じての物語、謎、伏線、そしてMessageを皆さんでワイワイと考察していきましょう。
 
※各楽曲の細かい歌詞についての突っ込んだ考察、その楽曲だけで完結できる謎解きなどは、それぞれ個別のトピックスで行ってください。
 
{{color red,特に歌詞や他所の文言引用については}}ガイドライン{{color red,を厳守のこと!!!}}

875 名前:EO:2009/09/12(土) 10:33:29 ID:JcnGb5qw
またまたすみません。

やっぱり嘘をついてるのはオルタンシアですかね・・・。
オルタンシア=紫陽花姫=青=生の姫君
アジサイを漢字変換すると「紫陽花」。
太陽の「陽」の文字もあるけど「紫」の文字もある。
青、生。この文字はどちらも「せい」と読みますね。
けれど・・・「逝」も「せい」と読めるのですよね。
漢字変換してるときに驚きました。

ヴィオレットもオルタンシアも・・・死の双子なのですかね。
イヴェールの冬も漢字変換すると色々でてきます。
「灯(ともしびの意)」「蕩(揺れ動く、酒色に溺れる、やすらかな様の意)」

オルタンシアの吐いた嘘は「生の姫」と偽った事でしょうか?
何が嘘だったのでしょう・・・?

876 名前::2009/09/12(土) 19:39:13 ID:4NMsXBNw
>>874
これは、私個人の思ったことで、その上既出かもしれませんが・・・

Another Romanでは双子の両方が壊れて(死んで)います。
そこで私は
両方とも壊れて(死んで)いる世界=生と死の両方を持ち合わせていない世界、と
考えました。
(詰まる所死後の世界みたいなものでしょうか。
 生きている人は生と死の両方持っているけれど死んでいる人はどちらも持ってないので)
後ろの人影は、RomanCDの中で死んでしまった人達、みたいな…
(人数が合うかどうかわかりませんが……)
ので、これだけでオルタンシアが嘘つき、というわけではないと思います。

ヴィオレットは「死の姫君」ですが菫の咲く季節は「春」です。
冬が「死」を連想させる季節なら、
「春」や「夏」は「生」を連想させる季節だと私は思います。
ヴィオレットもそこが少し怪しいかな、とも。

私もまだまだSH初心者なので、いろいろとわからない事ばっかりです。
少しでも何かの参考になれたなら。

877 名前:みん:2009/09/18(金) 14:50:58 ID:qAsfjVoh
先日聞いたのですが、
とても青い紫陽花の下には、死体があるそうです。
都市伝説か何かかもしれませんが、そう考えると
死(紫)から青(生)は繋がることになりますよね。

まだまだ入りたてなので、このくらいしか分かりません……

878 名前:A.Rosea:2009/09/29(火) 13:29:57 ID:MkH85ksC
はじめまして。突然失礼します。
質問を一つと、嘘つきについて解釈+αを書かせて頂きます。

初歩的な質問になるのですが、
何故、生を象徴する花が紫陽花で、死を象徴するのは菫なのでしょうか?
青と紫が生死の象徴の色なら、この色に当てはまる花は他にもあるのではないか?と考えたところから、
何故死の花である可能性も孕んだ紫陽花の花が、生の象徴として現れたのか疑問に思うようになりました。
生死とそれを象徴するそれぞれの花同士の関係を、ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。

 オルタンシアが嘘つきだと考えられる理由は多々ありますが、私的な歌詞の解釈から、双子の人形は両者とも嘘つきではないのでは、と妄想したのを述べておきます。
「朝と夜の物語」の曲の終盤にて、
Hiver「歌い続けよう、君が迷わぬように」
双子「探し続けよう、君が迷わぬように」
と言っています。男と双子の両者のこの似通った言葉の意味を考えてみました。
 3人とも、「君が迷わぬように」と歌っています。これは、「生まれてくるに至る物語に、いつか辿り着けるように」という前向きなメッセージと、「物語を求め地平線を彷徨ううちに、不毛の世界(屋根裏部屋)に迷い込むことが無いように」という祈りにも似た警告が秘められているのでは、と思います。この後者のメッセージを、この歌詞中にて3人が歌っていることから、3人は嘘つきに該当しないと解釈しました。(これだけの理由とデータでは、説得力は無いと思いますが…)
 また、双子自身に絞ると、「君」というのはHiverにも当てはまる気がします。「Hiverが生と死の無い世界(この曲の舞台)に迷い込んだり、ミシェルの支配する屋根裏部屋の世界に至ることが無いように、確かな物語を探し続けます」という。

嘘つきは誰かについて、双子だけでなく他の人物についても焦点を当てて、様々な解釈ができる歌詞や曲の世界を分析してみることも必要かなと思い、空気を読まない意見を投稿させて頂きました。m(_ _)m

すこしずれますが、一つ気になっていることを。
「嘘を吐いているのは誰だ」とHiverが言ったとき、手前で子どもの笑い声がします。この声の主が少女なら、おそらく、「屋根裏の少女」=ミシェルではないかと、特に根拠もなく思っています。アルバムの最初を飾る曲のラストのラストに、意味深げに導入されているSEなので、重要な意味が…と考えましたが、いかがでしょうか。

スレッドが多くて読んでいない意見もあり、重複内容もあるかと思いますが、温かい目で受け入れて下されば幸いです。
長文失礼しました。

879 名前:名も無きローラン:2009/09/30(水) 13:26:33 ID:ThYON+0S
>>878 A.Rosea様
どうも、自分もオルタンは嘘吐きに非ずという考えの持ち主です。
其の上で、自分なりに生の姫君が紫陽花である理由を考えてました。
自分も全て読んでいる訳では無いので、既出だったらスミマセン・・・

要は、生が死を孕むからでは無いかと。
例えば「死」が「生」に変わる事ってのは基本的には無いですよね。
SHの世界にはオルフの黄泉下りとか、アビス的な魔女とラフレンツェとかありますが、普通に生きてる分には「死んだ人間」が「生き還る」事はありません。
因みに此の際、「輪廻転生」は別と考えます。
エト母等は特殊な例としても、基本的に「生まれ変わった者」は「前世の者」では無いと思うからです。
少なくとも完全に「同じ存在」では無いですよね?

「死人」が再び生きる事は(基本的には)無いですが、人間が「死すべき者」である以上、「生まれた者」には必ず死が約束されています。
ライラ等は永遠の生を手にしていますが、彼女はシャイたんとの契約で「人間(死すべき者)」ではなくなっています。
ある意味、人間としての彼女は死んだと考えて良いでしょう。
「人間」即ち「死すべき者」である以上は、「生」の後の「死」は絶対。
イヴェールも「泣きながら僕達はくる」「笑いながら僕達はいく」と、「産声を上げ、そして悔い無く笑って逝ける様な人生」、詰まり「生」と「死」の両方を望んでいた筈です。
だからこそ、「青(生)」の姫君は「紫(死)」を抱いている必要があったのではないでしょうか?
「死」の中に「生」は存在しませんが、「生」は常に「死」を孕む。
其れが、彼女が其の名に「紫」を冠し、同時に生の象徴である太陽の風車の「陽」を持つ理由かなぁ?と。


個人的な場所からのほぼ転載ですが、自分、其処の管理人なので万が一、知ってる方がいらしても気にしないで下さいね。
では、長文&根拠の微妙な駄文、失礼しました。

880 名前:EO:2009/10/07(水) 16:14:08 ID:GRT8OXFR
またまたすみません。A.Rosea様の文を読んでいて私も花の理由を考えました。
紫陽花と菫の意味、生と死との繋がり・・・。
私的に、これは分かれ道なんじゃないかな、と思いました。

紫陽花、菫の姫君(11文字の伝言)ルートと
生と死の姫君(屋根裏)ルート。

紫陽花と菫の姫君は「一人で寂しくない様に」
生と死の姫君は「檻の中に閉じ込めておく為に」。

でも引っかかるのは「嘘」。何が嘘だったのでしょう・・・

あと、本当関係ない話でとても申し訳ないんですが、
Lostの「ゆりかご」、あの曲Romanと繋がっていそうで気になります。

割り込み、根拠無しの文、大変失礼いたしました。

881 名前:asa:2009/10/12(月) 13:41:18 ID:PD9drRbX
嘘はanotherromanという曲が前提なのだと思いますが、その曲に
「嘘をついているのは誰だ」という歌詞があります。
anotherは、もう一つという意味ですので、朝と夜の物語が伝言に繋がり、
another romanは屋根裏に繋がるのではと考えます。
すると、嘘をついているというのは屋根裏の詩ではないでしょうか?


882 名前:名も無きローラン:2009/10/12(月) 18:08:40 ID:jV8RTg+f
>>881
ですがそうすると朝夜の方に「嘘を〜」という台詞が入っている理由がなくなりませんか?
私の読解力がないだけかもですが…

883 名前:no name:2009/10/15(木) 01:05:14 ID:Hh8blGJh
初めまして★
最近聞き始めた若輩者ですが
個人的には生も死も2つで一つなので
嘘をついている方にはならないのでは〜?と思っています。

何も考えないで聞き始めた時は、
単純に最後のセリフで、
別の人が別の人のセリフをしゃべってるのかなぁと思っちゃいました^^;
それで、嘘吐きがいるのかな??なんて。
考えが浅くてすみません↓

884 名前:EO:2009/10/20(火) 17:23:48 ID:XmorcgTK
確かに・・・
そういう嘘吐きもありますね!誰かと誰かがセリフをトレード、って事ですかね。
あと私が最近思ったのは、イヴェールのママン(11文字)が嘘吐き、かなとか・・・
「ごめんなさい」の言葉の意味を考えると、そういうのもありかなぁ、と。
産めた→埋めた とか、 嘘=ユリカゴ(Lost)。

そういえばanotherromanって何で「屋根裏」なんでしょうかね?
屋根裏と檻と物語、関連してる所ってあるのかな?

885 名前:名も無きローラン:2009/10/20(火) 20:17:13 ID:p0zGZ6wB
>>884
屋根裏、檻、物語というキーワードの関連はミシェルだと思います。

886 名前:名も無きローラン:2009/10/24(土) 18:05:45 ID:0VFgaj1f
屋根裏 檻シリーズ 物語の関連はミシェルで間違いないと思います。
13人の少年を生贄にミシェルはイヴェールを産んだ。
ミシェルが干からびた老婆のようになったのは、彼女の血を吸った
石が呪われし宝石になり、そしてその魂が宝石に移ったのではないかと。
檻の中の花で「そして、死後一世紀たった今でも・・・」の節はこのことでは?
と思います。


887 名前:ぐっこ:2010/01/24(日) 11:19:14 ID:I9KNgfo7
書き込みテストです…

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888 名前:むきゅイヴェ:2010/07/29(木) 15:47:56 ID:LDMes/4o
嘘つきはやはり賢者だと思います。
賢者の言うとおり産まない方向に行くと、イヴェールは生まれてこれなかったことになり、
物語は屋根裏部屋で終わってしまうと思います。

889 名前:さまよえるローラン:2010/08/28(土) 14:08:29 ID:raNo3n58
はじめまして。新人サンホラーのさまよえるローランといいます。
歌からは分からないのですが、嘘つきは双子の人形だと思います。
ヴィオレットはスミレを表す言葉で、オルタンスは紫陽花を表す言葉だからです。
スミレにはハート型の葉っぱがあり、これは生命を表すと私は考えます。
紫陽花は種子を付けることがなく、これは死を表すと私は考えます。
よって双子は生であるはずのヴィオレットが死になり、
死であるはずのオルタンスが生になって、
結果双子が嘘をついていることになると思います。

890 名前:名も無きローラン:2010/09/07(火) 19:27:21 ID:7Kz9ThTK
バラバラの物語を幻想で繋ぎ合せている










891 名前:ぼたもち:2010/12/21(火) 23:26:02 ID:bFQBEdQM
初めまして。ものすごく新参者です。
>>890さんの一言が自分の中のSH像と重なるので衝動的に書き込みます。
もしスレ違いなら申し訳ない。

全ては屋根裏の少女の幻想という考えです。
屋根裏の少女は白いキャンパスに三色の絵の具でどんな世界にもいけた。
どの地平線であれ,すべては屋根裏の少女が描いた幻想である。
ここから飛躍すると「屋根裏の少女=Revo」の構図。(あえて敬称省)
つまりは主宰の幻想であるという結論。
バラバラの物語を幻想で繋ぎ合せている。

なんていうSH総観論。

892 名前:名も無きローラン:2011/01/09(日) 20:08:04 ID:iM+vbE9C
既出でしたらすみません…
オルタンスは紫陽花ですよね。
生の姫君オルタンスに、紫の字があるのが微妙に気になっています…

893 名前:ぜこ:2011/03/16(水) 04:51:07 ID:FT4q5MB+
はじめまして。

キャスティングについてです。
RIKKIさんがメインの2曲→両方とも母親目線の歌(一方は本人が生き、もう一方は子が生きる)
YUUKIさんがメインの2曲→両方とも姉目線の歌(一方は自分に、もう一方は愛する人に障害がある)
KAORIさんがメインの2曲→主人公が同じ相手に復讐を誓う(一方は自分のため、もう一方は愛する人のための復讐)
JimangさんとREMIさんの曲は、ここまで綺麗にはまる共通点が見つけられませんでした。
まだ考察というほどのものではないですが、ご参考までに。

嘘をついているのが誰なのかが最大の議題のようですが、これも
登場人物単位だけでなく、演奏者、シンガー、ナレーター単位で
考えても面白いかと思います。解りきったことでしたらすみません。


それと、輪廻の砂時計を美しきものと繋げる説が支持されているようですが、
あれこれ考えず素直に聴くと歌詞から星屑の革紐を連想させる部分が多いと個人的に感じました。
前半がエトのお母さん、後半が転生後のプルーの目線です。
お母さん輪廻転生してるし、プルーは「あなたの腕」の中で消えて(死んで)ます。
革紐と美しきものにまたがるのでここに書かせていただきました。

これも直接Romanの考察を進める情報にはなってませんがご参考までに。

894 名前:うさぴ:2011/05/16(月) 20:38:36 ID:r3BrWqKo
十一文字の伝言をいれるページでURLを/roman/→/roman2/にするとまたページが表示される。 
そこでソースを見ると下の方になにか文が書かれてますね。
「<p align="center">流浪の詩 </p>

<p align="center">  </p>

<p align="center">地平には唯零が在った </p>

<p align="center">始めに意味を与えたのは長女 </p>

<p align="center">次に生まれた娘を加え旅は続いた </p>

<p align="center">  </p>

<p align="center">やがて無意味に父母を奪われたが </p>

<p align="center">最後の娘も自らを詠う楽器として弾き </p>

<p align="center">荒野で出逢った老人と駈けることを選んだ </p>

<p align="center">  </p>

<p align="center">その旅路の果てに開かれるのは何番目の扉か? </p>

<br>

P1 答え

3060</div>

</body>

</html>」
とかかれています

895 名前:うさぴ:2011/05/16(月) 21:36:32 ID:r3BrWqKo
連続失礼します。
ソースを開かなくても下にカーソルをやれば文が有りましたね;
すみません;

896 名前:名も無きローラン:2011/09/23(金) 19:00:27 ID:xEO1qox4
初めまして、レス失礼します
『屋根裏物語』で最後にHiverが
「嘘を吐いているのは誰だ――」と言っているみたいなのですが、
私には「嘘を吐いているのは誰と誰だ――」と聞こえるんです…
皆さんはどう聞こえたのかよろしければ教えて下さい

897 名前:名も無きローラン:2011/09/25(日) 04:38:46 ID:cEr2N30v
豚切り失礼
知ってる方も多いとは思いますが一応。
菫は、西洋のどこかの国(国名はわかりませんが)では、死者への手向けの花だそうです。
あと、紫陽花は、育てたことがある人ならわかると思いますが、死にません。
いや、枯れることはもちろんあるんですが、滅多なことでは枯れません。
普通、たいていの植物は茎の途中で切れば、たとえ水に浸けても何日も持ちません。
しかし、紫陽花は違います。切れた茎の先から根を生やし、再び大きな花を咲かせます。
…だからなんだという話ですが、まあ何かの参考になればと。
長文失礼しました。

898 名前:名有り@投稿 ★:2012/01/30(月) 00:33:32 ID:peskG33f
初めまして。ちょっと気になったので書き込ませていただきます。
Romanについては自分も一応「こうじゃないかな?」という解釈はあるのですが、それとは別にひとつ。
「11文字の伝言」及び「truemassage」の後半部分にある「そして……地平線を総べる銀色の光」というフレーズです。
普通に考えれば「朝日」なのですが、「ん?」となりました。サンホラの世界観だと、「銀色」は「死」の暗示なんですよね……「銀色の馬車」はまんまですし、「輪廻の砂時計」は銀色だといわれてますし、「天使の彫像」でも「迫り来る死」の暗示に「銀色の砂時計」が使われてますし。
少なくとも「誕生」、Romanにおいて「朝」が示しているものではないんですよね……。

もう一つ。既出かもしれませんが、「屋根裏ロマン」で言及された「風車」「焔」「宝石」「双子の人形」、これらが「伝言」で対応している文字を抜くと「わになりなさい」となります。Romanのテーマは「輪廻」ではないでしょうか? と思った次第です

899 名前:名有り@投稿 ★:2012/02/01(水) 22:37:20 ID:6kuPMEZt
私の考察です。既出でしたらすみません。

私の仮説は、「嘘をついたのはミシェル」です。
どこかでミシェルとクリストフに関する考察をしていたサイトを見たのですが、そこでは「13人の少年たちを殺害したミシェルがどうなったのかは、観測者であるクリストフがいて初めて分かる。自分のその後を事実として確定するためにミシェルが生み出したのが彼だ」というものでしたが、それを見て「こうじゃないのか?」という考察が一つ浮かびました。

先に行っておくと、他の地平線との繋がりや曲自体の内容はほぼ関係ありません。
賢者は「朝と夜との地平線→それは弐だ」と言っていますが、これは「朝と夜の物語」が時系列で行くと2番目だ、という意味だと考えました。では最初は何か?
「焔」です。あの曲で死んでしまったイヴェールが、双子の人形に「自分が生まれてくるに至る物語」を探させる、それが「朝と夜の物語」です。

送り出された双子の人形は時間も場所も飛び越えて「イヴェール」「ローラン」、いずれかの名を持つ者たちの物語を追いますが、そこにその名を持つ者がいる時点で「生まれてくるに至る物語」ではあり得ない。繋がるとしても確定できない。
行き着いた先で、恐らくそれだと思われたのが「truemassage」。しかし、あの曲にはその子供の名や、その後のことが語られていません。「観測者」がいない以上、事実は決定されません。やはり「生まれてくるに至る物語」かもしれないが、それが確定できない。だからこそ「そこにロマンはあるのかしら?」と、あの時点になっても言っているわけです。

そして、賢者(=ミシェルの観測者)の示唆するとおりに行き着いたのが「yaneuraroman」。ミシェルの台詞ばかりに気が行きがちですが、注目すべきは双子の人形が「はい、奥様」と言っていること。「朝と夜の物語」を連想しがちですが、問題なのは「双子の人形は何に対して返事をしたのか?」ということ。
ミシェルはイヴェールに対して「生まれておいでなさい」と言っているわけですが、これが本当なら賢者の言うようにめぐり直す必要はありません。イヴェールが求めているのはただ「自分が生まれてくるに至る物語」ですから、ミシェルだろうが誰だろうが、そこに自分が生まれてくるのならそれでいいのです。
ではなぜ賢者はそんなことを言ったのか? 「わになりなさい」の伝言や「廻り直せばいい」の言葉を。

私が考えるに、ミシェルは彷徨い来た双子の人形に、自分がその物語を導くとでも言ったのでしょう。自身の観測者を生み出す、それを事実として確定する「観測者」として使うために。
結果として生まれ出でた「観測者」は、最初に書いた通りクリストフ。ミシェルは「さぁ……生まれておいでなさい、イヴェール……」と言っているわけですから、彼女の真意はどうあれこの物語の「イヴェール」の位置にはクリストフがいます。他の曲と同じように、そこにその名を持つ、あるいは持たされた者がいる以上、それは「生まれてくるに至る物語」ではありません。
賢者の言うとおり「廻り直す」双子の人形ですが、「焔」はそもそもの始まりですから、戻るべきは「朝と夜の物語」、イヴェールのもと。「生まれてくるに至る物語」を見つけられなかった彼はいうわけです。「嘘をついているのは誰か……」と。

ここでもう一つ、以前このサイト(だったと思うのですが)で「生まれて来るためにはまず死ななければならない、死んだ存在だと認めなければならない」という仮説がありましたが、それを借りていうならば、彼はそれを認めていません。時間が経過すれば当然人形はあちこち壊れますし、自身は死んでいるのですから骸です。しかしそれでも「生まれるためには死なねばならない」という真理を「わかったつもりでいて受け入れていない」イヴェールは、何度でも双子の人形を送り出すわけです。その2周目以降の始まりがアナロマではないか、と考えたわけです。賢者は「yaneuraromanが行き止まり」だと言いましたが、だから「最初に戻った」わけです。それ以上進めなければ、戻るしかありません。それに賢者は「君が望む地平に繋がるまで、何度でもめぐり直せばいい」「約束されし無慈悲な夜が明ければ、また新しい朝が訪れるのだから」と言っています。前者については言わずもがなですが、後者はちょっと頭を捻ります。
「Roman」において「朝」は「誕生」「夜」は「死」を現します。「約束されし無慈悲な夜」は「必ず訪れる死」のことですから、意訳すれば「死んだ後に生まれて来る」ということですね。「死んでいる」=「夜の中にいる」ことを受け入れない、あるいは気づかないまま「生まれて来る」=「朝に至る物語」を探しても意味はありません。

人物同士の関連については考えていません。あくまで「イヴェールが生まれて来るに至る物語を探す物語」と考えれば、それはほぼ無関係となります。他の仮説では「生まれてすぐに死んでいく呪い」とかがありましたが、それは私は違うと思います。どんな形であれ、たとえ短くとも「生まれて来るに至る物語」を探しているわけで、生まれてそのあとのことはどうでもいいわけです。そしてネックになりそうな「呪われし宝石」ですが、あれは多分「殺戮の舞台女優ミシェル」になぞらえ、手にした者が次々に死んでいくというジンクスを持ったばかりに「殺戮の女王」という名前をつけられた宝石の話です。前後のイヴェール&ローランサンのやり取りは多分現代、すくなくとも近代です。ガラスケースの中の宝石、「赤い宝石が溶け込む緋の闇」。警戒厳重な博物館ですね。
「白馬に乗らざる王子」「些か乱暴な接吻」というのは、おとぎ話を考えればわかります。ガラスケースを破って宝石を持ち出した、という話ですね。中盤の掘り当てたばかりに殺されたイヴェールとその妹ノエルの場面はかなり昔ですが、あれと「yaneuraroman」を結びつけて「朝と夜のイヴェール」=「宝石に出てくる兄イヴェール」のは早計だと考えます。それだとイヴェールの傍に双子の人形がいる説明ができませんし、兄が死んだのは深い深い穴の中。わざわざ引っ張り出す必要はありませんから、多分、原石を奪われた後に落盤事故として埋められてしまったでしょう。それに始まりがどうであれ、「生まれて来るに至る物語」を探すには関係ありません。少なくとも探す方にとっては。ついでにいうと、あの曲でわざわざ妹を「ノエル」としているのは、本来男性名であるこの名前を女性のものとして使っていますよ、という説明みたいなものかと(Tanatosを聞けばSH世界の死生観がわかるのと同じです)。

イヴェールがいるのは、時間に支配されない若干メタな視点の場所ですから、時代がいつだろうと「生まれて来るに至る物語」さえあれば関係ないわけです。しかし、彼は自分が死んだ人間だということはわかっていても、本当の意味で「死んでいない」ことには気づいていません。そのままでは、賢者のいうように何度廻り直したところで見つかるはずはありません。「truemassage」では確定できませんし、「yaneuraroman」は賢者自身の「生まれて来るに至る物語」です。

後、オルタンシアが嘘つきではないか、という仮説も見かけますがこれも違うと思います。青=生であるのに紫陽花は紫=死である、というのが根拠のようですが、違うと思います。生きている限りいつかは死ぬのですから、当然です。
彼女が締めくくる曲は(私の仮説でいくならば)どれも、「死」と「何らかの形での『誕生』」が謳われています。
「焔」は死んでいったイヴェールを送ったことで、「朝と夜の物語」のイヴェールの誕生につながります。「呪われし宝石」は、兄イヴェールの死と、「殺戮の女王」の誕生にまつわる物語。「緋色の風車」は置き去りにされた少女の死(襲撃者の様子からすると生きている可能性はありません)、それによる「復讐者」の誕生。「美しきもの」は時間が前後していますが、妹の誕生による「姉としての『私』」の誕生、他ならぬ妹の死。「黄昏の賢者」はそのままだとわかりませんが、「11文字の伝言」「truemassage」からの考察では「クロエの死」と「子供の誕生」です。
一方ヴィオレットの方は「死」が強調されていますが、若干遠まわしに「生」が語られています。はっきりした描写でないのは、死んでから生まれるまでのことはわからない、という意味でしょうか。
「見えざる腕」は赤髪のローランと、復讐者としての金髪のローランの死。そして次なる復讐者の誕生。「星屑の革紐」はエトワールとプルー、双方の死。黒銀の毛並を持つ子犬が産まれています。「天使の彫像」はオーギュストの死と彫像「天使」の誕生。「歓びと哀しみの葡萄酒」は使用人の男の死、その先にあった葡萄酒の誕生(前語りからすると後の時代では相当有名な酒のようですし)。「11文字の伝言」「truemassage」は歌い手である母の死と、子供の誕生。

双子の人形がどちらも嘘つきでないのは、ここまでの仮説でいけば生の後に死が、死の後に生があるのですから、二つは対極にして、同じものだからです。

どうもグダグダになってしまいましたが、もう一度結論を述べるならば「嘘つきはミシェル。ただし嘘自体はどの曲にも語られていない」です。
どうにも救いのない結論ですが、陛下ですからねぇ……。それに、難しく考えすぎるとドツボにはまります。SHの曲は、歌詞を読んだまま受け入れて、少しだけ頭を捻れば見えてきますから。



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