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■ 【Roman】総 合 考 察 ト ピ

899 名前:名有り@投稿 ★:2012/02/01(水) 22:37:20 ID:6kuPMEZt
私の考察です。既出でしたらすみません。

私の仮説は、「嘘をついたのはミシェル」です。
どこかでミシェルとクリストフに関する考察をしていたサイトを見たのですが、そこでは「13人の少年たちを殺害したミシェルがどうなったのかは、観測者であるクリストフがいて初めて分かる。自分のその後を事実として確定するためにミシェルが生み出したのが彼だ」というものでしたが、それを見て「こうじゃないのか?」という考察が一つ浮かびました。

先に行っておくと、他の地平線との繋がりや曲自体の内容はほぼ関係ありません。
賢者は「朝と夜との地平線→それは弐だ」と言っていますが、これは「朝と夜の物語」が時系列で行くと2番目だ、という意味だと考えました。では最初は何か?
「焔」です。あの曲で死んでしまったイヴェールが、双子の人形に「自分が生まれてくるに至る物語」を探させる、それが「朝と夜の物語」です。

送り出された双子の人形は時間も場所も飛び越えて「イヴェール」「ローラン」、いずれかの名を持つ者たちの物語を追いますが、そこにその名を持つ者がいる時点で「生まれてくるに至る物語」ではあり得ない。繋がるとしても確定できない。
行き着いた先で、恐らくそれだと思われたのが「truemassage」。しかし、あの曲にはその子供の名や、その後のことが語られていません。「観測者」がいない以上、事実は決定されません。やはり「生まれてくるに至る物語」かもしれないが、それが確定できない。だからこそ「そこにロマンはあるのかしら?」と、あの時点になっても言っているわけです。

そして、賢者(=ミシェルの観測者)の示唆するとおりに行き着いたのが「yaneuraroman」。ミシェルの台詞ばかりに気が行きがちですが、注目すべきは双子の人形が「はい、奥様」と言っていること。「朝と夜の物語」を連想しがちですが、問題なのは「双子の人形は何に対して返事をしたのか?」ということ。
ミシェルはイヴェールに対して「生まれておいでなさい」と言っているわけですが、これが本当なら賢者の言うようにめぐり直す必要はありません。イヴェールが求めているのはただ「自分が生まれてくるに至る物語」ですから、ミシェルだろうが誰だろうが、そこに自分が生まれてくるのならそれでいいのです。
ではなぜ賢者はそんなことを言ったのか? 「わになりなさい」の伝言や「廻り直せばいい」の言葉を。

私が考えるに、ミシェルは彷徨い来た双子の人形に、自分がその物語を導くとでも言ったのでしょう。自身の観測者を生み出す、それを事実として確定する「観測者」として使うために。
結果として生まれ出でた「観測者」は、最初に書いた通りクリストフ。ミシェルは「さぁ……生まれておいでなさい、イヴェール……」と言っているわけですから、彼女の真意はどうあれこの物語の「イヴェール」の位置にはクリストフがいます。他の曲と同じように、そこにその名を持つ、あるいは持たされた者がいる以上、それは「生まれてくるに至る物語」ではありません。
賢者の言うとおり「廻り直す」双子の人形ですが、「焔」はそもそもの始まりですから、戻るべきは「朝と夜の物語」、イヴェールのもと。「生まれてくるに至る物語」を見つけられなかった彼はいうわけです。「嘘をついているのは誰か……」と。

ここでもう一つ、以前このサイト(だったと思うのですが)で「生まれて来るためにはまず死ななければならない、死んだ存在だと認めなければならない」という仮説がありましたが、それを借りていうならば、彼はそれを認めていません。時間が経過すれば当然人形はあちこち壊れますし、自身は死んでいるのですから骸です。しかしそれでも「生まれるためには死なねばならない」という真理を「わかったつもりでいて受け入れていない」イヴェールは、何度でも双子の人形を送り出すわけです。その2周目以降の始まりがアナロマではないか、と考えたわけです。賢者は「yaneuraromanが行き止まり」だと言いましたが、だから「最初に戻った」わけです。それ以上進めなければ、戻るしかありません。それに賢者は「君が望む地平に繋がるまで、何度でもめぐり直せばいい」「約束されし無慈悲な夜が明ければ、また新しい朝が訪れるのだから」と言っています。前者については言わずもがなですが、後者はちょっと頭を捻ります。
「Roman」において「朝」は「誕生」「夜」は「死」を現します。「約束されし無慈悲な夜」は「必ず訪れる死」のことですから、意訳すれば「死んだ後に生まれて来る」ということですね。「死んでいる」=「夜の中にいる」ことを受け入れない、あるいは気づかないまま「生まれて来る」=「朝に至る物語」を探しても意味はありません。

人物同士の関連については考えていません。あくまで「イヴェールが生まれて来るに至る物語を探す物語」と考えれば、それはほぼ無関係となります。他の仮説では「生まれてすぐに死んでいく呪い」とかがありましたが、それは私は違うと思います。どんな形であれ、たとえ短くとも「生まれて来るに至る物語」を探しているわけで、生まれてそのあとのことはどうでもいいわけです。そしてネックになりそうな「呪われし宝石」ですが、あれは多分「殺戮の舞台女優ミシェル」になぞらえ、手にした者が次々に死んでいくというジンクスを持ったばかりに「殺戮の女王」という名前をつけられた宝石の話です。前後のイヴェール&ローランサンのやり取りは多分現代、すくなくとも近代です。ガラスケースの中の宝石、「赤い宝石が溶け込む緋の闇」。警戒厳重な博物館ですね。
「白馬に乗らざる王子」「些か乱暴な接吻」というのは、おとぎ話を考えればわかります。ガラスケースを破って宝石を持ち出した、という話ですね。中盤の掘り当てたばかりに殺されたイヴェールとその妹ノエルの場面はかなり昔ですが、あれと「yaneuraroman」を結びつけて「朝と夜のイヴェール」=「宝石に出てくる兄イヴェール」のは早計だと考えます。それだとイヴェールの傍に双子の人形がいる説明ができませんし、兄が死んだのは深い深い穴の中。わざわざ引っ張り出す必要はありませんから、多分、原石を奪われた後に落盤事故として埋められてしまったでしょう。それに始まりがどうであれ、「生まれて来るに至る物語」を探すには関係ありません。少なくとも探す方にとっては。ついでにいうと、あの曲でわざわざ妹を「ノエル」としているのは、本来男性名であるこの名前を女性のものとして使っていますよ、という説明みたいなものかと(Tanatosを聞けばSH世界の死生観がわかるのと同じです)。

イヴェールがいるのは、時間に支配されない若干メタな視点の場所ですから、時代がいつだろうと「生まれて来るに至る物語」さえあれば関係ないわけです。しかし、彼は自分が死んだ人間だということはわかっていても、本当の意味で「死んでいない」ことには気づいていません。そのままでは、賢者のいうように何度廻り直したところで見つかるはずはありません。「truemassage」では確定できませんし、「yaneuraroman」は賢者自身の「生まれて来るに至る物語」です。

後、オルタンシアが嘘つきではないか、という仮説も見かけますがこれも違うと思います。青=生であるのに紫陽花は紫=死である、というのが根拠のようですが、違うと思います。生きている限りいつかは死ぬのですから、当然です。
彼女が締めくくる曲は(私の仮説でいくならば)どれも、「死」と「何らかの形での『誕生』」が謳われています。
「焔」は死んでいったイヴェールを送ったことで、「朝と夜の物語」のイヴェールの誕生につながります。「呪われし宝石」は、兄イヴェールの死と、「殺戮の女王」の誕生にまつわる物語。「緋色の風車」は置き去りにされた少女の死(襲撃者の様子からすると生きている可能性はありません)、それによる「復讐者」の誕生。「美しきもの」は時間が前後していますが、妹の誕生による「姉としての『私』」の誕生、他ならぬ妹の死。「黄昏の賢者」はそのままだとわかりませんが、「11文字の伝言」「truemassage」からの考察では「クロエの死」と「子供の誕生」です。
一方ヴィオレットの方は「死」が強調されていますが、若干遠まわしに「生」が語られています。はっきりした描写でないのは、死んでから生まれるまでのことはわからない、という意味でしょうか。
「見えざる腕」は赤髪のローランと、復讐者としての金髪のローランの死。そして次なる復讐者の誕生。「星屑の革紐」はエトワールとプルー、双方の死。黒銀の毛並を持つ子犬が産まれています。「天使の彫像」はオーギュストの死と彫像「天使」の誕生。「歓びと哀しみの葡萄酒」は使用人の男の死、その先にあった葡萄酒の誕生(前語りからすると後の時代では相当有名な酒のようですし)。「11文字の伝言」「truemassage」は歌い手である母の死と、子供の誕生。

双子の人形がどちらも嘘つきでないのは、ここまでの仮説でいけば生の後に死が、死の後に生があるのですから、二つは対極にして、同じものだからです。

どうもグダグダになってしまいましたが、もう一度結論を述べるならば「嘘つきはミシェル。ただし嘘自体はどの曲にも語られていない」です。
どうにも救いのない結論ですが、陛下ですからねぇ……。それに、難しく考えすぎるとドツボにはまります。SHの曲は、歌詞を読んだまま受け入れて、少しだけ頭を捻れば見えてきますから。



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