Home > コンテンツ > 南蛮王呂布の痛快活劇

2009.01.01

第八章   益州統一

 

 

 建安六年、夏。

 劉璋軍五万の立て籠もる緜竹関の目前に、成都を発した南蛮軍団が姿を現した。

 陣頭の南蛮王呂布、化け物のような怪馬「赤兎」に跨り、やはり化け物のような画棹の大戟を引っ提げ、馬上盃片手に悠々と騎行している。

 緜竹関の胸壁上から、小手をかざしてその様子を眺める白髪白髯の老将があった。厳顔である。

 

厳 顔:おうっ、敵の傲岸不遜な面魂よ。先駆けして一騎討ちを挑んでやろうかい。

張 任:ご老人、無茶は止めなされ。歳の差を少しは考えて……

厳 顔:今、何と申した?

張 任:え、ですからお歳を考えて……

厳 顔:はっはっはっは。儂と呂布は3つちがいじゃ!!

張 任:嘘っ!?

 

 関の上でそんな諍い(?)があったとは知らず、南蛮軍は緜竹関前に殺到する。

 

呂 布:騎馬全軍、突撃!

陳 宮:だからぁ、あれほど……  

 

 言い終わるより早く、先頭を切る呂布隊が、関の前に掘られた落とし穴へ自ら躍り込んだ。早速、千人単位の犠牲者が出る。

 

陳 宮:すこしは学習しやがれ、学習を!

呂 布:ごめんなさい。

陳 宮:先鋒は張遼! 殿はどうせ敵の「混乱」なり「足止め」なりでかえって邪魔になるでしょうから、張遼と高順どのが関を突破するのをそこで待っていてください! 

呂 布:お手数をおかけします。

陳 宮:まったく……!

 

 なにやら主従逆転しがちな君主と軍師を後目に、張遼隊九千が緜竹関に突入する。

 戦場「緜竹関」は、マップ中央を険峻な山地が横切っており、完全に南北に隔てられている。あちら側へ進むには、山地を貫く唯一の隘路を通行するしかなく、緜竹関はまさにその回廊上にあった。

 どれほどの大軍で押し寄せようとも、直接攻撃に参加できるのは一部隊だけなのだ。

 

張 遼:押忍! 張文遠、お先に槍をつけさせて頂きます!

高 順:無理はするな。

 

 高順隊の前へ出た張遼、緜竹関の上にいる孟達隊七千へいきなり突撃を加える。

 孟達隊、さすがに踏ん張るが兵力差が大きい。「関」の地形修正を加えても、被害は甚大になる一方であった。あわてて弩兵隊の張松・呉懿が援護射撃を開始する……

 

 凄まじい攻防の末、張遼は孟達を捕らえて緜竹関を占拠した。この時点で張遼隊は六千を切っており、すぐ目前の呉懿隊一万、張松隊四千の相手は難しい。次のターンで張遼は緜竹関を下り、入れ替わりに高順隊一万三千が前戦に出た。

 

陳 宮:よし。全軍、高順どのにつづいて前進!

呂 布:あの……。

 

 高順隊もまた、与えられた任務は張遼隊と同じである。ひたすら突撃を繰り返し、後続のための通路を切り開いてゆく。

 前進してゆく高順の後ろに着けた陳宮は、計略を連発してまず高沛隊を混乱させる。喜々として突撃するのは、「籐甲」に身を包んだ孟獲隊八千。統のいう「劉璋軍の北の双璧」高沛、楊懐は、ともに仲良く孟獲の手捕りにするところとなった。

 一方、最前線を一身にひきずって前へ前へ進んでいる高順、とうとう敵の唯一の騎将・公孫楼を捕らえ、砦の一つを陥落させた。    

 

呂 布:それ、おれの仕事……

 

 そのとき戦場の一隅で小さな異変が起こった。呉懿の「混乱」をくらった孟獲に、敵将張任が一騎討ちを挑んだのである。

 孟獲は武力80という豪勇だが、敵の張任も武力82(えぢた~済み)。これは好勝負になると見えた。 

 

呂 布:がんばれ~孟獲~!ふれーふれーもうか…

陳 宮:しーっ!

呂 布:すみません。

 

 武力は若干劣る孟獲だが、彼らしく怯む色無く「強気に攻め」つづけ、とうとう必殺技を使うことなく張任を馬上から叩き落とす。案外、あっさりとしたものだった。

 

呂 布:それにしても、あの一騎討ち用の橋はどこから現れ、どこへ消えるのだろう…?

陳 宮:ぎろっ

呂 布:すみません、もう発言しません。

 

 戦況はじりじりと進む。圧倒的かと思われた呂布軍も、ヤスリで磨かれるように兵力を失ってゆく。存外、きわどい消耗戦になったのだ。

 勝負の趨勢は定まったのは、呂布隊が前線に出た瞬間だろう。敵味方ともに五千以上の部隊が姿を消した戦場に、全く無傷の一万八千という大部隊が出現したのだ。

 劉璋軍は、呆然とするしかなかっただろう。

 呂布の本隊は、圧倒的な物量で戦場の全てを圧し潰していった。孟獲や張遼と激烈な戦闘を続けていた劉循、呉懿らも、この新手に対してはもはや為す術がなかった。

 ……最後の砦に籠もって抵抗を続ける厳顔を、高順隊が突撃で全滅させ、「中央突破」が完了した。

 

 緜竹関を抜いた呂布軍団は、引き続いて梓潼城を包囲する。

 しかしながら劉璋に余剰兵力はほとんどなく、攻城戦らしい戦にもならず、わずか2ターンで梓潼は陥落した。

 乱世の梟雄・劉焉が、その武略と姦謀の限りを尽くして一代で伐り奪った「益州王国」は、息子劉璋の代に滅びた。劉焉が単身で益州に入ってより、わずか14年後の事であった……。

 

 決して楽な戦ではなかった。張遼隊は二千あまりにまで打ち減らされ、孟獲隊も出陣時の半数を失っている。無傷なのは呂布隊だけといってよい。常に最前線にあって、最後まで「突撃」以外のコマンドを実行しなかった高順などは、残兵数わずか1000あまりと90パーセントを超す損耗であった。

 予備兵力(呂布隊)の投入が遅すぎた事もあるが、それだけ劉璋軍がねばり強かったのだろう。

 

陳 宮:殿、まずはおめでとうございます。

呂 布:なんか釈然としないが……。

陳 宮:なにをぶすっとしているんですか、ホラ、しゃきっとして。

 

 呂布は梓潼に入城すると、憮然とした表情で政庁に入った。 

 陳宮に押されるようにして一同の前へ出る呂布。列将から一斉に拝拱(胸の前で両手を重ねるアレ)をうけ、少し機嫌がよくなったらしい。

 

呂 布:みな、大儀であった。俺様の世界征服計画も、まずまず順調な滑り出しだな!

張 :はっ。旗揚げからわずか一年で南中・益州全土を制圧するなど、余人には到底不可能でありましょう。

呂 布:がっはっはっは。

陳 宮:して、殿。劉璋父子をはじめとする虜将の処遇についてですが。

呂 布:ふん。全員軍神の血祭り…といいたいところだが、一度くらい顔を見てやってもいい。

 

 梓潼戦で捕虜になった者は実に14名にも及んだ。例によって陳宮がひとりひとりを呼びつけ、その処遇を呂布に仰ぐ。

  ……結果、6名もの人材が呂布への帰順を受け入れた。

 まずB級以上の主力武将として呉懿。まあ使える楊懐。それに張松・費詩という優秀な内政官の参入もうれしいところ。

 そして、最大の収穫と言うべきが、

 

公孫楼:……。

呂 布:まだやるか? それとも俺のところに来る?

公孫楼:……(こくっ)。

 

 呂布、どうやらこの寡黙な美女武将の心を得ることに成功したらしい。せっせと手紙を送り続けて親密度を上げていたのが決め手となったのだろうか。

 で、最後の一人が。

 

劉 璋:仕方あるまい。かくなる上は呂布殿に仕えよう……。

呂 布要らんわっ!お前が一番!

劉 璋:まあ、そう言わんと。

 

 息子の劉循が呂布の誘いを蹴ったというのに、その父親が呂布に降ったのだ。以後、呂布陣営で最も能力値が低い男として、益州牧の劉璋は遠回しに冷遇されることになる。

 

 ……建安六年、六月。収穫の季節を待たずして、南蛮王呂布は巴蜀の地を完全に制圧した。

 

呂 布:これから俺様の冒険が始まるわけだ!

陳 宮:そうですとも!

呂 布:おうっ、燃えてきたな~。

陳 宮:いわゆる「プロローグのエピローグ」ですよ、今回は。

呂 布:よう言うた!

 

 蜀を領した呂布奉先。本拠を益州に据え、狙うは天下ただ一つ! 痛快読み切り三国志Ⅶ活劇・「後世中国の曙!?」は、これから本番です!

 

呂 布:中華の歴史が、また1ページ。

陳 宮:おい。 

 

第七章   巴

 

 建安六年(西暦201年)。

 史伝ならば先年の9月に官渡決戦が起こって袁紹軍は北へ向けて潰走し、この年、汝南の劉備も曹操軍に蹴散らされ、荊州へ逃げ込んでいるはずである。

 だがこの後世(?)において中原はぴくりとも動いていない。相変わらず曹操と袁紹は黄河ぞいに対峙し、劉備は汝南でしぶとく勢力を張っている。

 

呂 布:動かんな~。

陳 宮:今のうちに、稼ぎまわらないと。 

 

 別に殖産興業しましょうと言ってるわけでは無論なく、今の間に益州の残りの3都市を平らげましょうと言っているのだ。

 陳宮は簡単に言うが、梓潼の対・張魯軍団と永安・江州の対・劉表軍団は依然健在であり、いまだ劉璋陣営の総兵力は、呂布陣営のそれに倍するのである。

 もっとも、それに臆するならば呂布は呂布ではない。

 

 

呂 布:北の梓潼か、東の江州か、だな。

陳 宮:迷わず東へゆかれるべきでしょう。江州と永安を先に片づけ、最後に北の梓潼を攻めるのがよろしいかと。

 

 呂布はその言葉に従い、1月早々に江州攻略戦を開始する。

 今回呂布に従うのは張遼、陳宮、法正、孟獲、木鹿。兵力は五万。参軍は知力の高い者から選ばれるので、法正がその任にあたる。陳宮、忌々しそうに席を譲る。

 

法 正:江州にはそれほど兵力はありませんな。問題は、永安か梓潼からやってくる援軍でございましょう。  

呂 布:望むところだ。手間が省ける。

 

 豪語しながら軍を進める呂布。やがて戦場の予定地である平野部に到着した呂布軍は、いきなり東西南北の全方位から劉璋軍に押し包まれた!

 

張 任:掛かれえっ。敵は油断しておるぞ!

 

 これは敵の参軍張任が、イチかバチかの賭けに出たもの。つまり防衛コマンド「奇襲」である。これが成功すれば、最初のターンから敵全軍が大混乱に陥り、ほとんど一方的に攻め立てることが可能なのだ。

 しかし。

 

呂 布:このフニャチン野郎が。俺様にそんなセコイ作戦が通用すると思ってるのか!?

張 任:フニャチン!?

 

 呂布(というより法正)は、あっさりこれを看破し、逆にこれを奇貨として邀撃をくわえた。たちまち大混乱に陥る劉璋軍。

 

呂 布:おおっ、こりゃいいや、周りは敵だらけだあーッ♪

陳 宮:また微妙なこと言ってるよ…。

 

 呂布、張遼は喜々として周りの敵部隊に突入してゆく。あっというまに劉璋軍は半減どころか、ほとんど原形をとどめぬほどに喰い破られた。

 さらに。

 

呂 布:オラオラオラアぁ!!一騎討ちに応じんかい

雷 銅:や、やむをえぬ。一発逆転を狙うしかあるまい。

劉 璋:ムリ。

 

 混乱している部隊は、ほとんど一騎討ちを断れないのだ。ここぞとばかり武力110の鬼神呂布、辻斬りのごとく片っ端から一騎討ちを無理強いする。

 

黄 権:反則だ……。

 

 この日、戦場に突如出現した橋(?)から転落した者は、張任、雷銅、高沛。みなほとんど一瞬で馬から突き落とされ、高沛にいたっては大技「参段突き」をくらい瀕死の重傷を負っている。

 

 劉璋軍がほぼ壊滅した頃に、ようやく永安から援軍が駆けつけた。

 呂布、慌てず騒がずこれを迎え撃ち、頃合いをみて副将張遼に敵総大将劉璋の部隊を攻撃させた。

 

劉 璋:一度ならず二度までも……。

 

 益州牧劉璋、またまた捕虜となる。これにより呂布軍は自動的に勝利したことになった。江州はあっさりと陥ち、永安の援軍は一戦もせぬうちに潰走を強いられた。

 

陳 宮:いや~、やっぱ将軍は強い。

呂 布:当たり前だな。

 

 当たり前である。今回の戦さは、ほとんど呂布が彼いっぴきの武勇で進めたようなものだ。遙か噂に聞くだけだった「馬中赤兎・人中呂布」の猛威にビビったのか、劉璋軍の捕虜達は、こんどはやけに素直であった。

 武将では呉蘭、雷同、文官では董和、羲が登用に応じてくれた。

 

 翌月、呂布軍はさらに兵を東へ向けた。ねらいは永安城(この当時は白帝城と言ったハズだが)。先に派遣した援軍を丸ごと失い、ほとんど裸城同然なのだ。

 

呂 布:どうせ勝つ戦はめんどい。

 

 もはや掃討戦である。呂布はいちいち出陣せず、筆頭大将の高順に法正をつけて派遣するにとどめた。

 高順は野戦で敵将厳顔を散々に撃ち破り、永安を陥とした。

 

呂 布:これで残るは梓潼のみだぜ。

陳 宮:あっはっは。楽勝ですな。

法 正:何をバカな。

陳 宮:(ムっとして)バカとは何だバカとは。

法 正:…失言いたした。ですが軍師殿、梓潼へは道中、緜竹関を抜いてゆかねばならんのですぞ。

陳 宮:そ、それくらいわかっておる。将軍、対関戦ですと。

呂 布:くるしゅうない。

 

 とはいうものの、呂布とて自軍の損害を無視して戦争はできない。それに、急激に膨張した自領の整備も必要であった。

 

呂 布:ちっ、ヘタレどもめ。

陳 宮:三ヶ月でよいのです、将軍。ここはご辛抱下さい。

 

 渋々、矛を休めることを了承する呂布。

 こうして2月から5月のあいだ、益州に束の間の平和が訪れた。

 その間、呂布は治安の険悪な数都市に内政官を派遣して支配力の強化に努める。それに平行して、せっせと兵員の補充・特訓も行う。内政官たちの兵を全て取り上げ、高順や孟獲などの武将に分配するのも忘れない。

 

 ……飛ぶように平安な100日間が過ぎ去り、盛夏6月。

 呂布は当初の予定通り成都を発した。六万余という大軍が、「南蛮」と大書した旌旗を先頭に北上してゆく。

 一方、劉璋に残された最後の城、梓潼。

 いままで呂布軍に解放された武将たちが一都市に集中しているため、兵力は存外豊富であった。それぞれの兵数を合計すれば、六万にもなろう。

 江州都督の地位にあった厳顔が、総大将。醜男だが切れ者の張松が参軍。このふたりを、劉璋軍随一の名将・張任が補佐し、公孫楼、呉懿らがそれに従う。

 迎撃軍は、その総力を挙げて南へ向かった。予定戦場は、益州一,二を争う要害、緜竹の関である。

 

 一方、北進を続ける呂布の中軍。

 

呂 布:……なあ、いま思ったんだけど。

陳 宮:はい?

呂 布:なにも成都から出発しなくても、江州から梓潼を攻めれば緜竹関なんて無視できたんじゃないのか?

陳 宮:……あっ!

呂 布:…。

 

 緜竹関を目前に、甚だ緊張感を欠く呂布軍。劉璋最後の要塞は、果たして陥落するか否か!?痛快読み切り三国志Ⅶ活劇・「後世中国の曙!?」は、いよいよ序盤最終回です!

第六章   成都後始末

 

建安5年、冬。

益州の中枢部成都は、かつての「飛将軍」呂布とその軍団によって占拠された。市民らは不安気なまなざしで、市中に溢れかえる異装の南蛮軍団を見つめている。

 

呂 布:さて……俺様に逆らったバカどもを拝見するか。

 

 大儀そうに、先日まで劉璋が座していた席にふんぞり返る呂布。

 南蛮から駄々をこねて持ってこさせた獣氈を座に敷き詰め、あの化け物のような大画戟を手元へ引きつけている様は、B級ヒロイックファンタジーにでてくる暗黒皇帝めいていた。

 

陳 宮:このたびの戦いで手捕りにした者は、劉璋、劉循父子をはじめ法正、張松、呉懿、呉班、張任、孟達、王累、費詩……

呂 布:(鬱陶しそうに)斬れ。

陳 宮:はあ…?

呂 布:だからあ、男は面倒だから全員死刑。

陳 宮:そ、それは困りますって。

 

 現時点での呂布陣営は、その能力平均値が笑えるほどダイナミックに偏向している。陳宮や張らを除けば、平均知力は40以下なのだ。今、劉璋配下の優秀な内政官を大量に鹵獲したのだから、一人でも多く登用したいところ。

 さらに一つ。

 「Ⅶ」には幾通りものエンディングが用意されている事は周知の事実だが、いわゆるグッド・エンドの条件には敵捕虜の斬首数が含まれているきらいがある(注:このときはまだそういう噂があったんです(^_^;)

邪魔だとか嫌いだとかで、丁々とひとの首を刎ねてよいものではない。

 

呂 布:あ~、わかったわかった。じゃあ、お前やっといて。

陳 宮:殿はどちらへ。

呂 布:しれたことだ。

 

 言うが早いか、捕虜一同を打ち捨てて退席する呂布。残された陳宮は、バツが悪そうに一人一人の身の振りをきくことになる。

 結果、呂布に臣従を申し出たのは法正、王累の二人だけであった。

 一方の呂布、特別に設えた堂(広間)に踏み入り、なかの虜将に話しかける。

 

呂 布:ふん。やっぱり女の子は甲胄よかドレスだな。

 

 無理矢理に歌妓のような艶やかな衣装を纏わされていた公孫楼、じゃっかん迷惑そうな表情をつくって抗議する。

 

公孫楼:呂布殿、これが武人を処するみちなのか…?

呂 布:綺麗だと思うんだけど。

公孫楼:私は、二君に仕えてまで生き延びようとは思わない。

呂 布:ん~?やっぱり陳宮はセンス悪いのかな。俺が選んだトラ柄とかヒョウ柄とかの方がいい?

公孫楼:斬るならば、早々に斬られよ……。

呂 布:せっかく可愛いグラフィック使ってるのだから、もっとおしゃれに気を遣わないと。

公孫楼:……頼むから会話に参加してください。  

 

 結局、公孫楼も呂布の誘いを言下に断った。呂布、しつこく「登用」をクリックするも意味なし。

 

呂 布:ちっ。ゼビウス軍最硬のバキュラでさえ256発も弾を当てたら割れるというのに。

陳 宮:デマだろ、それ

 

 公孫楼は女性ながら89という父譲りの武力を持ち、しかも兵科は鉄騎兵団である。戦場では呂布軍の双璧たる高順・張遼にも引けを取らないであろう。余裕のある中盤以降ならともかく、草創期の呂布にとって彼女を生かして放つメリットは皆無に等しい。

 

陳 宮:どうします?

張 :戦力としては欲しいところですなあ。次の機会に望みをかけて、ここは放ちますか?

陳 宮:いや、放したところで「嫌いフラグ」がしばらく立ちますから、まず次の登用も不可能ですよ。いっそ……。

公孫楼:……。

呂 布:阿呆らしい。

 

 呂布は不意に肩の力を抜くと、放り出すように公孫楼を堂から出した。

 

呂 布:公孫楼。

公孫楼:……はい。

呂 布:何度でも受けて立つ。白馬を揃えておけ。戦場で会おう。

公孫楼:……。

 

 その日のうちに劉璋ら捕虜は、めいめい馬と糧食、水などを与えられ、成都から追い立てられるように釈放された。

 各人、それぞれの為人にあわせて胸中に呟いている。

 

劉 璋:(ふん、きっと後悔させてやるぞ……)

張 松:(この甘さが貴様の命取りになるのだ)

 

 と毒づく連中もいれば、何を勘違いしたのか、

 

呉 懿:(呂布殿……噂に違わぬ仁君だ)

張 任:(敵としてお会いしたくなかった……)

 

 と感動している連中もいる。

 一同からやや離れて、とぼとぼと騎馬をすすめる公孫楼。彼女もまた、(メッセージを読む限り)後者の一人ではあった……。

 

 ともあれ、あこがれの成都を難なく陥として見せた南蛮王、呂布。

 今回帷幕に加わった法正と王累に十分な俸禄を約束し、その忠誠を得る。王累は中堅内政官として、法正は知力96(えぢた~済み)の名参謀として呂布陣営に新たな居場所を得た。

 だが、一同が不思議に思ったことに、呂布は軍師職をいまだ陳宮に委ねたままでいる。すでに西方随一の賢者・法正が帷幄に入った以上、陳宮など第二線の参軍にされてもおかしくない。

 これについては一言、

 

呂 布:アレだな。こ~ゆ~のは思い入れの問題だな。

 

  光栄三国志シリーズは、壮大な歴史SLGではあるけれども、極論すれば

  「巨大なキャラゲー」

  でもあるのだ。

    だから、

 

呂 布:これでいいのだ

  

 なのである。

 

 さて、この年建安5年も、はや暮れようとしている。

 成都と南蛮が統合されたことにより、豊かな物資が双方の地域を潤しはじめ、内政も少しずつだが進み始めていた。

 そんななか呂布は、北国出自の彼自ら発案した掘りごたつと、近隣の交州から箱売りで取り寄せたミカンを装備し、すっかり年越しの準備を整えていた。

 コタツのご相伴に預かるのは、家老格の張、軍師陳宮と新参の法正であった。呂布は下の娘を膝に抱き、ミカンの薄皮剥がしに余念がない。

 

法 正:……まず益州を地盤に確固たる勢力を築き、南蛮の諸勢力を吸収しつつ、時代の動きを待つ。これが上策ですな。

張 :ここのところ他勢力に全く動きがないが。

法 正:いやさ、東の劉表領荊州をご覧なさい。武将数が少ないのにやたら勢力が広いから、そのうち江東の孫策が伐り奪り騒ぎを始めましょう。

 

呂 布:ふん。東の荊州へ出ろ、か。陳宮は。

陳 宮:(ちらりと法正を見て)だいたい荊楚は水郷の地。我が軍がううっかりと手を伸ばせば、手痛い火傷…じゃない、溺死してしまうのではないかな。

法 正:なるほど「水軍」を持たぬ武将ばかりですから、苦戦はするでしょう。しかし孫策に先に荊州を奪られては、後々に手に負えなくなる。まだ孫策が弱いうちに何とかするべきでは。

陳 宮:何とかしたところで、その維持が大変だぞ。それよりもむしろ、先に北へ出て雍州・涼州を抑え、以て「西方王国」を築き上げてしまうべし。そうして、やがて東を抑えてくる何者かと決戦するのだ。

 

 と、陳宮、怪しげな東西戦略を語る。呆れたように反論しかける法正を、ふいに幼い声が遮った。

 

呂布の娘:そういう話はちゃんと益州をとってから言うものだよ~。

 

  その一言で赤面する一同。

 

呂 布:ぶわっはっはっ! 聞いたか、貴様ら?お前らは俺様の娘にも及んどらん。

 

 様子を観察していた呂布は、両賢者を遠慮なく笑い飛ばした。

 まだ9つという下の娘は、実は初期設定で知力98。建安5年の段階では、この場はおろか全登場武将中で最高の頭脳を有しているのだ。

 

 ……事多き建安5年は、あと数刻で終わろうとしていた。 

 

 いよいよ成都を奪い取り、ようやく天下に思いを馳せる、我らが無敵の呂布奉先。痛快読み切り三国志Ⅶ活劇・「後世中国の曙!?」は、ちょっとアットホームです。

第五章   成都攻略戦(下)

 

 

 成都攻略戦の状況はなお混沌としている。

 敵陣奥深くで壊乱状態にある南蛮王呂布の本軍。それを救援するべく突撃をつづける張遼隊。その後を追う軍師陳宮の部隊。

 一方で、マップの中央部でも新たな戦場が発生している。前衛部隊と交戦状態に入った孟獲、木鹿の両大王の元へ、敵の援軍が急行しているのだ。後方の遊軍に控えていた高順隊も、戦列に加わるべく北上を開始した。

 

 梓潼郡から急行してきた敵部隊は、劉璋の義兄呉懿とその族弟呉班、智勇抜群の孟達である。兵力は合計で4万ちかい。対する南蛮軍の大将は、孟獲と木鹿の二人だけ。兵力は1万そこそこ。しかも敵支城の守将・王累と交戦状態にある(費詩は木鹿が捕らえた)。

 

陳 宮:まだ敵は渡河の途中なんだな!? ふたりとも、絶対に河に入らないように河辺に移動して敵を待て。

 

 陳宮の指示に従い、敵城を打ち棄て川沿いに布陣する孟獲、木鹿。

 ぎりぎりのタイミングで、呉懿たちの渡河部隊が姿を現した。

 

陳 宮:よーし!間に合った。勝った!

 

 その言葉通り、戦局はふたたび急変した。

 水上から猛攻撃を加えてくる敵救援軍に対し、南蛮二軍は終始有利に戦いをすすめ、とうとうその兵力差が逆転してしまったのだ。

 COMユニットは、要するに阿呆である

「水軍」を持たない武将には圧倒的に不利な地形「河」からでも、平気で陸上へ向けて突進してくるのだ。

 兵書に云う「敵半バ渡ラバ、撃ツ可シ」の金言を、端的(極端?)に表現しているともいえる。……つまり渡河戦は最初に渡った方が負ける!

 

 このままでは全滅も必至と見た梓潼軍は、(相変わらず水上に遊弋しながら)計略の連発をはじめた。

 これがなんと知力18を誇る木鹿大王に通用してしまった!

  

木 鹿:なんか、後方が危ないらしいので、雲南へ戻る。

 

 と、勝手に戦場を離脱してしまったのだ。

 呉懿にしても呉班にしても、能力値はオール70代(えぢたー済み)という玄人好み仕様であり、孟達に至っては智勇ともにほぼ80(過大評価…かな?)。陸に上がられては、孟獲ひとりで何とかできる相手ではない。

 

高 順:申し訳ない。遅れてしまった。

 

 そこへ、間一髪セーフで遊軍の高順隊1万が滑り込む。急行してきたため、途中落とし穴に引っかかるというハプニングがあったのだが、それでも穴は塞がった。

 

 こうなると勝負は南蛮軍ムードだ。「突撃」を持つ孟獲にとって、河面に漂う呉懿・呉班・孟達の三将軍はさしずめクルージング中の松方父子の前に現れたカジキマグロの群に等しい。

 まさに功名の掴み取りとばかり、孟獲は狂ったように突撃を繰り返し、とうとう勇将呉班を手捕りにする。前後して孟達も高順隊に捕らえられ、最後まで粘った呉懿隊もまた、自ら孟獲隊に最後の攻撃を加え全滅した。

 

 …孟獲がキーパーソンになるとは意外な展開であったが、とにかく梓潼からの援軍を殲滅することに成功し、南蛮軍としてはまず一息入れたいところ。

 そして敵陣最深部でもまた、戦局に変化が起こり始めていた。

 

法 正:まさかそれがしが捕虜になるとは…。

 

 張遼が法正隊4千を打ち破ったのである。

 軍師の身柄を奪われた時点で、劉璋軍は士気喪失も甚だしい。南蛮軍の勝利が確定したのは、まさにこの瞬間であろう。

 劉璋との間に割って入り、なんとか城を守ろうとする張任。

 と、そのとき!

 

呂 布:復っ活~~ッ!!

 

 えんえんと混乱の極みにいた呂布隊が、ようやく秩序を取り戻したのだ。

 そこへ何も知らない公孫楼の白馬義従が突撃してくる!

 

呂 布いい加減にしろ~~っ!!!!

公孫楼:え…っ?

 

 まさに瞬殺。

 あれほどの猛威を振るった新白馬義従3千騎は、わずか1ターンで全滅した。公孫楼など、何が起こったかさえも理解できなかったであろう。

 これが南蛮王、呂布なのだ。

 

 呂布は白馬義従を突き抜けるや、そのまま張任隊に突撃し、これもわずか2ターンで潰走させた。

 

呂 布:張遼、挟み撃ちだ。手伝え。

張 遼:押忍、ごっつあんです!

劉 璋:ひいいいいいい。

 

 地上最強のコンビが、劉璋の籠もる砦を息もつかせぬ勢いで攻め立る。劉璋のような平凡人に耐えられるはずもない。

 砦に突入した呂布軍は、あっというまに劉璋を手捕りにした。

 

劉 璋:まさかこのわしが捕虜になろうとは…。

 

 「敵君主隊の全滅」により、成都攻略戦の勝敗は決する。

 最後まで抵抗を続けていた張任隊、存在を忘れられていた王累隊、援軍に来ていたのに見つかることがなかった高沛隊もまた、敗北ルールに従って潰走を始めた。

 成都を放棄して、東の江州方面へ落ち延びる劉璋麾下の文官・武官たち。 

 機を逃がさず猛追する呂布軍。

 そのすさまじい追撃行のなか、張松、劉循、黄権などという主立った重臣たちが、次々と傷つき、捕らえられてゆく。

 

 建安5年、11月。

 益州の治府として栄華を誇った成都に、南蛮の軍旗が翻った。

 

 ようやくあこがれの大都会・成都を手に入れた南蛮王・呂布。痛快読み切り三国志Ⅶ活劇・「後世中国の曙!?」は、序幕のクライマックスです!

第四章   成都攻略戦(上)

 

 

 建安5年11月。北伐作戦が発動した。

 南蛮王呂布は自らも1万3千という大部隊を率い北上の途につく。

 雲南から益州治府の成都までは、実際の地理では気が遠くなる程の距離があるのだが、ゲームではあくまで隣接都市。2000キロも20キロもおんなじである。

 瞬く間に成都近郊に殺到した呂布軍に、劉璋もあわてて迎撃を出す。

 

陳 宮:索敵の結果、敵戦力は約5万。敵の総大将は劉璋。また参軍に法正がついているということなので、要注意です。

呂 布:はっはっは。そりゃそうだろう、お前よりずっと知力が高いからな。

陳 宮:うるさいな。それよりも策リストにひととおり目ェ通しといてくださいよ。で、作戦は中央突破でかまわんですね。

呂 布:それは別にど~でもいいけど、すぐに敵の援軍が来るんだろう。そちらはどうするんだ?

陳 宮:敵の君主自らが出陣してるんです。他の雑魚にはかまわず、殿はひたすら劉璋隊を追い回してください。

呂 布:ふん、いいだろう。

 

  呂布軍の作戦は「中央突破」。

 すなわち敵の支城のうち、正面に位置する城郭の悉くを抜いてゆくのが勝利条件である。もっとも、今回は最初から「大将狙い」であるため、あまり戦法は関係ないが。

 

呂 布:ようし、全軍、前進~っ!

陳 宮:あっ、こ、こら、ちょっと待て!

 

   陳宮が叫ぶよりはやく、真っ先に突進した孟獲隊がトラップに引っ掛かった。

   山肌からいきなり炎が吹き上がり、孟獲隊の周囲を取り囲む!

 

陳 宮:言わんこっちゃない。敵に相当の参軍がついてるときは、まず罠探し隊を前に出さないと。

呂 布:てゆうかそれ以前に、ど~ゆ~仕組みなんだ?地雷か?

陳 宮:(無視して)火に弱い藤甲を装備して無くてよかった。

 

   初っ端から千単位の犠牲を出した呂布軍だが、あとの隊は罠にかかることなくそれぞれ前へ進む。炎に取り囲まれた孟獲も、やがて脱出を果たし本隊を追い慕う。

 

法 正:援軍はまだか! 早馬を出せ

 

   対する劉璋軍は、北方へ援軍を緊急要請する。これで次のターンには、数万という敵大部隊が到着してしまうのだ。

 

呂 布:むちゃくちゃなルールだな!おい

陳 宮:仕方ないでしょう。でも、敵援軍が出現するのはマップの端の方だから、こちらの戦線に到着するまでまだ間があります。

呂 布:兵糧は大丈夫なのか?

陳 宮:敵は北からやってきますから大丈夫。念のために、高順隊1万を後詰めにしておきましょうか。

 

   やがて劉璋軍の援軍が到着したとの報せ。馬蹄の音や川を渡る船音がガーゴー聞こえてくるが、どの辺にいるかはわからない。

 

呂 布:あ~っはっは!楽しいなあ張遼。

 

  敵援軍の発する騒音を気にもとめず、騎兵のみで構成される呂布隊と張遼隊は、突進を続ける。ヒヤヒヤしながら移動している陳宮たちを尻目に、途中の城郭もすべて無視!

 

孟 獲:あっ、空き城。

木 鹿:兄ぃ、手をだすな。敵が潜んでるぜ。

 

  油断した後続の孟獲が敵支城の守将と交戦状態に入る。木鹿も、やむなく引き返して援護に向った。敵は費詩、王累などの文官ばかりだが、それぞれ数千の兵を率いている。

  …一方、先駆けする騎兵コンビ、逆巻く大河をものともせずに押し渡り、とうとう成都を守る最後の城塞を射程に治める。

 と、その瞬間!

 

呂 布:どわーっ?

張 遼:と、殿!?

 

 呂布隊が不意に隊列を乱し始めた。計略「混乱」を仕掛けられたのだ。

 さらに間髪入れず、伏兵が虚を衝いて襲いかかってくる!奇襲隊の数は少数だが、兵科は鉄騎兵団だった。

 

呂 布:な、なんでこんな山奥の地方に鉄騎がいやがるんだ!?

 

 見れば、ずらりと揃えた数千騎の白馬に白の馬鎧が燦然と輝いている。

 そしてその陣頭に悠々駒を進める白馬の敵将。あぶみも無いこの時代に々と輪乗りしてみせるのは、北方騎馬民族の証だ。

 

公孫楼:……この程度か。

陳 宮:やっぱり~!

呂 布:楼ちゃん、ちょっと待った。あと1ターン……。

公孫楼:問答無用……!

 

 混乱中の呂布本隊に、果敢に突撃してくる公孫楼。あわてて援護にまわる陳宮と張遼の前に、敵将張任と軍師法正の隊が立ちふさがった。

    

張 遼:邪魔だ、どけっ。

 

 猛然、直進する張遼。騎兵7千と歩兵1万では話にならず、張任はわずか1ターンの突撃で後退させられる。結果、法正隊と張任隊に半包囲されるカタチになるが、もともと「無双」をもつ張遼には包囲攻撃は通用しない。

 一方、混乱中の呂布隊、公孫楼ひきいる新・白馬義従に容赦なくつつきまわされ、少しずつ外殻を削り取られていく。

 

公孫楼:…飛将軍というから、どれほどのものかと思っていた。

呂 布:だからあ、もう少し待ってくれたら相手してあげるって。

 

 そんななか、マップ中央の木鹿大王の哨戒範囲に、敵援軍が姿を現したという報せが入る。敵将は呉懿と呉班、孟達。それぞれ河を渡って南下中であるという。

 

陳 宮:う~~~ん?

 

 早くも乱戦の様相を呈する成都攻略戦。はたして南蛮軍に明日はあるのか! 痛快読み切り三国志Ⅶ活劇・「後世中国の曙!?」は、絶好調です!

第三章   南蛮王、北伐への道

 

陳 宮:じゃ、行動しますか。とりあえず徴兵&訓練で、兵4,5万くらいに増やしときましょう。

呂 布:その間の内政は?

陳 宮:暴動を起こされないように、治安だけはチェックしといてください。商業も開墾も必要ナシ。このメンバーで短期間内政やってもタカがしれてますから。

 

 翌月、高順率いる遠征軍団が、隣の空白都市・永昌を制圧下におく。同地は雲南の他に隣接地を持たない安全地帯である。

 さっそく太守として張が赴任し、同地の治安維持を図る。

 永昌にも南蛮系の在野や未発見武将が多い。張は、永昌のジャングルの長、木鹿大王の登用に成功した。

 

呂 布:なんだか、いよいよトロピカルなヤツばっかり揃い始めたな。

陳 宮:いいんですよ。最初は頭数そろえないと。木鹿にも、さっそく兵を持ってもらいます。

 

 

 夏のあいだ、黙々と強兵政策を邁進する呂布陣営。

 膝元を狙われている劉璋はノンキなもので、多少成都の兵力を増強したものの、張任や厳顔らA級武将の召還もしていない。

 おまけに呂布がシャレで送りつけた手紙にいちいち返事を書いてくるという親切さであった。

  図に乗った呂布、益州の支配者劉璋に面会を求める。

 

 

 

劉 璋:おお、呂布殿。よく参られたな。

呂 布:近くに用があったので寄らせてもらった。

劉 璋:ホォ。どういう用事ですかな。

呂 布:なに、敵中作敵の計を仕掛けたついでで……

陳 宮:こらこらこらあ!

劉 璋:最近、濮陽の様子を偵察してきたのでお教えしよう。

呂 布:いらねえよ、んな遠いところの情報。

劉 璋:まあまあ。直接関係ない都市情報だからといって、バカにしてはいけませんぞ。都市の情報よりも、そこにいる武将の名を知る事が重要なんだから。名前を知ることで、はじめてその武将に手紙を送ったり面会したりできるんじゃよ。

呂 布:ふん。在野にいるときならともかく、今は必要ないな。

陳 宮:あんたは黙ってなさい。

劉 璋:おもしろい人じゃな。そうそう、会わせたい人がいるので紹介しておこう。

 

 劉璋が自ら引き合わせてくれた人物とは、これが意外にもうら若き女性であった。すらりとした身体に長剣を佩いている姿が、たいそう格好良い。

 

呂 布:おお、デブ、お前いいところがあるな!

劉 璋:……公孫楼どのじゃ。ちなみにマスクデータの「親」は、あの公孫どのなのだ。

呂 布:公孫楼ちゃんか。初にお目にかかる。

公孫楼:……。

呂 布:ムっ…!(じいいっと凝視する)

公孫楼:……?

呂 布:無口っ娘だ……!

陳 宮:何だよ、それ。

 

この公孫楼、漆黒の髪と深い瞳が魅力的なのだが、まるで表情を変えない。文字通り冷たい目でこの世の全てを眺めているようにも見える。

 

呂 布:あの……。

公孫楼:……。

呂 布:剣持って夜の学校とか行ってません?

公孫楼:……?

 

 結局、呂布は彼女とろくに口を利いてもらえず、むなしく劉璋の居城を辞した。

 

呂 布:本物だぞ、陳宮。本物の無口っ娘だ。

陳 宮:だから何なんですか、それ。

呂 布:皆まで言わせるな、陳宮。俺は無口っ娘倶楽部の一号会員として彼女を陥とす義務があるのだ。

公孫楼:何の義務…?

呂 布:どわあっ。

公孫楼:…将軍。

呂 布:な、何だ。

公孫楼:私は主君を変えたりしない。

呂 布:そ、そう。

公孫楼:言いたいことはそれだけ。……では、私の館は方角が違いますから。

 

それだけ言って去ってゆく公孫楼。さしもの呂布も見送るしかなかった。

 

陳 宮:…………。

呂 布:何か言いたそうだな。

陳 宮:別に。

 

本拠地雲南に引き上げた後も、呂布は公孫楼をあきらめられないのか月に幾度と無く手紙を書きまくった。無論、返事は帰ってこない。

 

呂 布:ふ、しかし俺にはわかる。後もう少しで親密度が30を越す。フフ…。

陳 宮:何をワケのわからんことを。しょーもないことで行動力減らさんでください。それより、兵も必要数たまったから、年内に成都を攻略しますよ。

呂 布:え、もう?

陳 宮:兵は神速を尊ぶ、ですよ。涼州の馬騰が大軍で南下してきたもんたから、劉璋がビビって北の梓潼へ1万ほど兵を動かしたんです。

 

 これは予定外の事態だが、こういうチャンスを逃がしてはいけないのだ。

 

陳 宮:しばらくは、必要以外の行動は控えてくださいね。戦後処理で行動力がかなり必要になりますから。

 

  行動力の概念のあるゲームに共通して言えることである。敵捕虜を大量に登用した場合、とにかくその軒並み低い忠誠度をなんとかしなければならないのだ。でないと、次のターンが回ってくる前に、あっさりと引き抜かれてしまう。

 

呂 布:それにしても象が欲しいなあ。

陳 宮:しつこいひとだな。赤兎馬で我慢してなさい。

呂 布:ちっ。なんで娘たちに「調教」があって、俺にはないんだ!?

陳 宮:あれ、殿に娘さんなんていましたっけ。

呂 布:うむ。わが君・呂布殿には末頼もしい御息女が二人もおられるのだ。 

陳 宮:それはそれは羨ましいことですな。

呂 布:……。

陳 宮:……。

呂 布:……おい。

陳 宮:何か?

呂 布:いま、なんだか違和感漂う会話を交わした気がするんだが。

陳 宮気のせいですよ、きっと。

呂 布:……光栄って、ちゃんと修正パッチ公開してるんだろうか。

陳 宮:さあ…?

 

 二人の寒い会話を横目で眺めながらも、戦支度に余念のない高順、張遼。練兵に精を出す南蛮の渠帥・孟獲、木鹿。そして兵糧の捻出に頭を悩ます張。南蛮王呂布にとって、最も長い夏が終わろうとしていた。

 

 ……そして11月。

  

呂 布:いよいよ俺様の世界征服計画を発動するときがきた!陳宮よ、存分に下知しろ!

陳 宮:はっ。では将軍に代わり作戦指揮を執ります。

 

 呂布がいよいよその狼心を北に露わした。雲南に召還した張と麾下1万5千のみを残し、北伐軍は残りの4万余という大軍で進撃を開始した!

 ようやく戦国ものらしくなった痛快読み切り三国志Ⅶ活劇・「後世中国の曙!?」は、序盤のヤマバに突入です! 

第二章   南蛮の愉快な仲間ども

呂 布:そういえば、前回俺の能力値を公表していなかった。

陳 宮:別にいいですよ。武力最強、くらいで大概が伝わります。

呂 布:そんなものなのか。

君主

呂布

三国志中、最強最悪の猛将。古の英雄・李広に比せられ、「飛将軍」の称号を許される。個人的武勇のみならず、騎兵を率いては人離れした強さを発揮した。ただし義理の低さも比類なく、生涯で彼が仕えた君主は、そのことごとくが裏切られるか殺害されている。

 武:110(+2) 知:31 政:23 魅:75(えぢた~済み)

 

陳 宮:いや…でも、相変わらずコミカルな能力値ですな。

呂 布:武力があればいいさ。孤剣ノ他何ヲカ頼ムベキ……

陳 宮:「Ⅶ」はそうはいきませんよ。「巡察」で、よく民衆に学問の教授とか、政治の講義とか、知的活動を要求されるんです。断っても失敗しても、民忠(掌握度)は落ちますからね。

呂 布:ふん。俺は民に媚びぬ。恥じぬ。顧みぬ。

陳 宮:そんなことを言ってると、モリさんみたいになっちゃいますよ。「誰やねん事件 」って、知ってます?

呂 布:なんだ。

陳 宮:モリさんが首相になったばかりの話らしいですけど、クリントン大統領と会ったんですよね。で、当然シェイクハンドと挨拶がある。

呂 布:……。

陳 宮:そのとき、モリさんは最初に「ハワユー」って言って、相手が何か答えたら「ミートゥー」って答えるように教えられてたらしいんですよ。

呂 布:……。

陳 宮:ところがモリさん、緊張してたのか発音が悪かったのか、第一声が「フーアーユー?」だったらしいんですよ。

呂 布:ぶっ。

陳 宮:まあビルにしてみれば「お前こそ誰やねん」と思ったでしょうね。オブチさん亡くなったばかりだし。

呂 布:で、どう答えたんだ。

陳 宮:いや、そこは百戦錬磨のビルですよ。咄嗟に「私はヒラリーのハズバンドです」って返したんですって。

呂 布:うまいっ。

陳 宮:で、モリさんの答えは、「ミー・トゥー」……。

呂 布:ぶわはははははははははは!!! マジか!?

陳 宮:ま、まあ、きれいに三段でオチてるし、ソースが大スポだったから、たぶんネタだとは思うんですけど。

呂 布:というよりネタであってほしいよな~、同国人として。

陳 宮:仮にも一流大 出てますしね、あの人。でも、「ありえる」って思われてる時点で、首相としてはヤバいですよ。

呂 布:……なるほど。俺様も知力を上げて民にバカにされぬ君主を目指さねばならんわけだな。

陳 宮:お、こっちもきれいにオチましたね。お後がよろしいようで。

 

 

呂 布:雑談だけで終わってどうする。

陳 宮:そうでした。でも残り行数すくないですよ。

呂 布:じゃあ、ざっと戦略方針でもたてとこか。

 

 現在、呂布の領有都市は雲南ひとつ。配下武将は4人。兵力は3万ほど金・兵糧共にゆとりあり。

 

陳 宮:わるくないですね。雲南は都市としては並ですし。それに周りに空白都市の建寧、永昌もありますし。

呂 布:なにより、隣接勢力がチキンの劉璋と士燮だけだ。

 

 こちらがある程度の兵力を有している場合、無理に攻め込んでくる事はないのだ。ただし、国境付近の防備を延々と固め続けられるおそれがある。

 

陳 宮:しばらく将軍には、南蛮王になって頂きます。

呂 布:あ、それいいな。俺、一度象に乗ってみたかった。

陳 宮:「調教」が無いとムリですよ。言うときますけど、ゲーム開始後のエディター使用は御法度ですからね。

呂 布:つまらん。 

陳 宮:とにかく。のんびりやってると劉璋との国力差は開くばかりですよ。もう全君主をCOMに切り替えてますからね。

 

 劉璋陣営は、マイナーとはいえ人材は豊富。閉鎖された僻地でコツコツ国造りをするのを、最も得意とする集団なのだ。

 

呂 布:じゃあ、今月の目標は「少なくとも2年以内に成都を陥とす!」でいくぞ! ぱんぱかぱーんっ。

陳 宮:なんなんだよ、その「今月の目標」とかファンファーレとか。

呂 布:マジカ…いや、気にすんな。

陳 宮:なんだかな~。

 

 そうこうしているうちに、筆頭(というより唯一の)内政官である張が、ひとりの若者を連れて現れた。

 

張 :おふたりさん。イキのいいの連れてきました。

???:ひ、ひひ髭っ。き、筋肉っ!髭、ひっ。

呂 布:よすぎだよ。何だよこの類人猿は。

張 :何って、南蛮いちの有名人、孟獲さんですぞ。

陳 宮:おお、そりゃ有名だ。 

 

捕獲第一号

孟獲

言わずとしれた南蛮王。諸葛孔明に七度も生け捕られた事で有名だが、 のちに蜀王朝の最高監察官にまで登り、董允ら官僚集団を厳格に指導し ていたことはあまり知られていない。本名、ウ族(彝族?)のゾトアオ。

 武:80 知:34 政36 魅:68(えぢた~済み)

 

呂 布:こいつもユカイな能力値だな。バカ丸出し。

陳 宮:あんたいっぺんこのページの上に戻ってから発言しろよ。

 

 張の通訳により、孟獲の就職の意志が確認される。一人でも多くの武将が欲しいとき、彼の戦列参加は有り難いの一言につきる。

 

呂 布:おい、髭。どうせなら部下達も連れて来れんのか。火星女王(祝融夫人?)とか象使い(木鹿大王?)とか。

陳 宮:まだ19才ですよ、彼。まあ、他の南蛮武将もおいおいオンステージしてくるでしょうから、彼らを採用しつつ、対劉璋戦に備えて基礎国力を鍛えてゆきましょ。

呂 布:象に乗りたい。

陳 宮:やかましい。

 

 異様に頼もしい蛮将・孟獲を味方につけて、南蛮王呂布は今日もゆく! 痛快読み切り三国志Ⅶ活劇・「後世中国の曙!?」は、いよいよ本格始動します!

第1章 「南の国の呂布奉先」


 ――益州の治府、成都。
 この当時から、広大な四川地方(蜀)の政治・文化の中心地と して栄えていた大都会である。

 その成都の主、益州牧の劉璋は、ある書状を一読して眉をしかめていた。

 

劉 璋:雲南の呂布からだと……知らないな。

 

 この世間知らずのお坊ちゃまは、呂布の名を知らなかった。

  

劉 璋:それにしてもひどい字だな。なんとかならないのかな。

劉 璋:さて、どうしたものかな。

 

 知力40代の劉璋ですら心底呆れるほどへたくそな文字で「とてもよろしく」と書き出してある書状は、最近になって南中(いわゆる南蛮)で旗揚げした呂布という男からのものであった。

 せめてもうすこし親密度が高ければ、ペン習字通信講座のアレを強く薦める返書をしたためていただろうが、まだ呂布とは面識がない。 

 

劉 璋:先方が会いたいというなら、こちらから門を閉ざす必要はないな。

 

 劉璋はひとりごとをつぶやくと、それきり、この手紙のことは忘れた……。

 

 

 

時は建安十五年◇西暦二〇〇年ジャスト。

処は中華の最南端◇益州雲南で御座居ます。

 

第一章  南の国の呂布奉先

     バカ君主             苦労人間

 

呂 布:おいっ!

陳 宮:ど、どうなさいました!?

呂 布:いや、案外快適なところだと思ってな。南蛮ってゆうくらいだから物凄いトロピカルな風景を想像していたんだが。

陳 宮:この昆明のあたりは、どちらかというと高原地帯ですからな。平均気温は15、6℃といいますから、まあ常春の楽園です。

呂 布:衛星放送でやってたドラマじゃあ、ワニとかピラニアとかが出てきそうなジャングルだったぜ。 

陳 宮:まぁ、もう少し南の方へ下ってゆけばベトナムあたりに着きますからね。そのへんでロケしたんでしょ。

呂 布:調子狂う事ぬかすなあっ!(ばきっ)

陳 宮:な、なぜ私を殴る?

呂 布「南蛮=高山説」は以後禁止!!

陳 宮:ご、ごめんなさい。ここはジャングルでした。

     

 

 建安5年。

 黄河以北の全域を支配する事実上の天下人・北方の覇王・大将軍袁紹は、いよいよその覇業の完成を見るべく、圧倒的兵力をもって南下を開始した。その景観、まさに工事用ローラー車輌がアスファルト舗装を圧し潰すが如し(図)。

 

 

 これに対するは、中原と後漢王朝の皇帝の身柄を擁する新興勢力・司空曹操。

 大黄河に沿って絶対防衛線を展開する曹操は、数少ない津(渡河地点)を死守する方針をとり、袁紹軍団の南下を容易に許さない。その間にも右へ左へと身軽に戦線を飛び回り、時を稼ぐ。

 2月。渡河を強行した袁紹軍大先鋒の顔良軍は白馬の津で、文醜軍は延の津で、それぞれ時間差をつけてのあざやかな各個撃破を喰らい、全滅。

 同月。作戦の遅延に苛立った袁紹は、全軍挙げて黄河を押し渡ってしまう。曹操軍は半ば潰走しながらも戦線を南へ移動させ、官渡城に籠城する。

 これを追い、官渡城塞を囲む袁紹。

 防禦を固め、徹底抗戦の構えを見せる曹操。

 これまさに天下分け目の大合戦。「鉄騎渡河シ官渡ニ大戦興ル」の始まりであった。

 

呂 布:……なんか、北の方がいいカンジで盛り上がってるようだが。

陳 宮:逃げたのあんたでしょうが。

 

 そう!

 三国志上最強最悪の猛将といわれ、ほとんど化け物のように畏れられてきた「狼将」呂布奉先は、南国・雲南にて健在(?)だったのだ!(図)

 

呂 布:ここまでくる道のりは長かった……。

陳 宮:ええ。シナリオ2で初めて、「shift+左クリック+右ダブルクリック」の秘技でマルチプレイに切り替え、史実通り歴史を進め……。

呂 布:折りを見て放浪したら俺様の跡目を貴様(陳宮)が継いじまって。

陳 宮:「4」じゃないんだから。主君が放浪したからといって、部下までついてく義理はありませんよ。

呂 布:そこなんだよなあ。「7」の致命的な欠陥だな。

陳 宮:まァそれはともかく。張どのと高順と張遼のみ、将軍の後を追い慕い……。

呂 布:長かったなあ~。

陳 宮:途中、漢中で学問に精を出したり。

呂 布:益州で虎を退治したり。

 

 で。いらん道草をたらふく喰い散らしながら(ホントは一月で移動できる)、呂布一行は秘境益州のそのまた僻地、雲南にてとうとう旗揚げを果たしたのであった。

 

呂 布:やっと「君主デアル」のだな。

陳 宮:懐かしいフレーズだな。「2」でしたっけ?

呂 布:「3」だったと思うけど……。では軍師。部下状況、確認!

 

軍師

陳宮

古くから曹操に仕え、ブレーンの一人として活躍するが、曹操の徐州大 虐殺を目の当たりにして彼に叛す。以後、呂布の軍師として辣腕を振る い、一時は曹操を脅かすほどの勢力を築き上げる。

 武:61 知:92 政:79 魅:77 (えぢた~済み)

 

呂 布:中ぅっ途・半っ端やなあ~~!!!

陳 宮中途半端のどこが悪い!?

呂 布:…………次。

 

筆頭大将

高順

あまりの戦さ上手ゆえに、「陥陣営」の異名をとる勇将。人柄は謹直かつ剛毅で、戦略眼もよく、呂布にしばしば進言するも聞き入れられなかった。陳宮とは大変仲が悪かったらしい。演義ではザコだが、正史派には高い評価を受ける通好みのキャラ。

 武:90 知:66 政:59 魅:81(えぢた~済み)

 

呂 布:ずいぶん強くなってるな。

陳 宮:シナリオエディットで、相当チューンしてありますからな。

呂 布:うむ。Kz-8さんに感謝だ。

 

主席官僚

若かりし頃からの曹操の親友。実は曹操や袁紹なんか比較にならないほどの超名士で、「八厨」のひとり。誠実な君子だが侠気が妙に強かったらしい。流浪の呂布に惚れ込み、また陳宮の口車と実弟・張超の強引な誘いにのせられ、曹操に叛す。以後、ダメ人生を驀進する羽目になる。

 武:49 知:79 政:81 魅:88(えぢた~済み)

 

 

呂 布:ちょっと過大評価かもしれんな。顔もカッコよくなってるし。(顔ナンバー0。つまり楊奉の顔と入れ替えてある)

陳 宮:なんせウチは人材不足ですしねえ。

張 :言いたい放題言ってくれてますな。

 

武将

張遼

高順に次ぐ呂布軍団の勇将。史実では後、曹操に仕えて五将に名を連ねた。単騎で大軍を衝くほどの猛者だが、一面思慮深く、また関羽との親交もあって、「演義派」にも人気は高い。最近になって「単なる猛将説」が有力になっているが。

 武:91 知:64 政:66 魅:85(えぢた~済み)  

 

陳 宮:頼もしいですな。高順との二枚看板が期待できます。

呂 布:こいつが今ここにいるということは、曹操も大変だろ~な。

 

呂 布:とりあえずはこんなところか。女っ気がカケラもないのが残念だが。

陳 宮:そうでしょうか。だいたい三国志に女っ気も何も……

呂 布:ふん、ないものは作ればいいのだ。俺様のスタンスは、ズバリ「オルド充実」と決まったぞ!

陳 宮:ヤな指針だな。

  

 

 彷徨う北の狼が南の果てに見る夢は、いったい如何なものなのか。

 痛快読み切り三国志Ⅶ活劇・「後世中国の曙!?」は、まだまだ始まったばかりです!